1,800円以上の注文で送料無料

彼女の家計簿 の商品レビュー

3.8

98件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

    40

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2022/08/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

お金絡みの小説かと思って読んだら違うかった。けど、面白かったのでよし。登場人物の中で永田が一番最低極まりない人間だった。婚約者の里子はこんな男のために自ら命を絶ったのか…と思うと余計に悲しい。

Posted byブクログ

2022/08/09

娘を抱えて働くシングルマザー里里と、戦中戦後を生き抜いた加寿。二つの時代の二人の物語。細やかな人物描写に冒頭から心を掴まれる。祖母、母、自分、娘へと連なる女たちの人生。したたかで愛おしい。

Posted byブクログ

2022/08/08

祖母の家計簿をきっかけに、様々な女性の生き方見つめる。加寿さんは誰にも言えない気持ちを家計簿に記していた。そうすることで自分の気持ちを見つめ、整理していたのに。 登場した女性は、苦しい経験をして癒えない傷や過去を抱えているけど、それぞれに大切なものを見つけて進んでいく。受け止めて...

祖母の家計簿をきっかけに、様々な女性の生き方見つめる。加寿さんは誰にも言えない気持ちを家計簿に記していた。そうすることで自分の気持ちを見つめ、整理していたのに。 登場した女性は、苦しい経験をして癒えない傷や過去を抱えているけど、それぞれに大切なものを見つけて進んでいく。受け止めてくれる場と仲間の存在に救われます。

Posted byブクログ

2022/08/04

祖母が遺した家計簿が色々な生き方をしている女性たちを繋いでいく。誰と出会い、どう行動するかによって生き方は変わっていくし、他人だからこそわかる部分もあるし、身内だからわかりたくないこともある。自分の祖母の家計簿、残ってないだろうかとふと思った。

Posted byブクログ

2022/08/04

時代が変われば価値観も変わる。 彼女の家計簿が人と人とを繋いでゆく。 登場人物たちは全員何かしら人には言えないものを抱えているけれど、みんな背筋を伸ばして生きていた。 読みながらほんの少し羨ましくなった。 私はまだ、彼女たちのように正しくは生きられない。 いつかこんな風に、芯の通...

時代が変われば価値観も変わる。 彼女の家計簿が人と人とを繋いでゆく。 登場人物たちは全員何かしら人には言えないものを抱えているけれど、みんな背筋を伸ばして生きていた。 読みながらほんの少し羨ましくなった。 私はまだ、彼女たちのように正しくは生きられない。 いつかこんな風に、芯の通った人になれるだろうか。

Posted byブクログ

2022/07/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

家計簿に記された日記から伺える、加寿の真面目で優しい人柄にとても好感を持った。 子ども達が喜ぶと思って免除されている当直を申し出たり、絵本を盗んでしまったけれど言い出せず後をついてきた子どもに、「先生もほしくなっちゃった」と言ったり。 時代背景を考えると当時は珍しいことではなかったのかもしれないが、旦那と姑がとにかく腹立たしい。 ●心に留めておきたいこと あんまり感情的に叱っちゃだめ そんなに叱ると、会えなくなった時に後悔する 子供というのは、なんと直さい的で的確な表現をするのだろう。こういう一瞬を切り取って永遠に保存しておきたい、と思うことは確かにある。

Posted byブクログ

2022/07/04

男と駆け落ちして、自殺したと聞かされていた祖母の加寿の家計簿を読むうちに、祖母の人生に興味を持ったシングルマザーの里里。加寿から理事会運営のための資産を残してもらった晴美と交流を持つことになる。 すべての人が好きで、今の境遇にいるわけではないけど、それでも生きていかないといけな...

男と駆け落ちして、自殺したと聞かされていた祖母の加寿の家計簿を読むうちに、祖母の人生に興味を持ったシングルマザーの里里。加寿から理事会運営のための資産を残してもらった晴美と交流を持つことになる。 すべての人が好きで、今の境遇にいるわけではないけど、それでも生きていかないといけない。みんなギリギリの所で生きているだなと思う。 戦前、戦中は、それこそできることが限られていたと思う。現在の方がよっぽど選択肢が多いはずなのに、閉塞感を感じます。 暖か味のある家計簿は、その人の生き方であり、人生そのものだと思う。今では、家計簿もスマホと連動して便利になったけど、そこに映る行き方や人生が単なる数値の羅列として映っている気がします。

Posted byブクログ

2022/06/27

やさしさに包まれるようなお話。初の原田ひ香作品だったが、他の作品も読んでいこうと思う。たまたま、本屋さんで積まれているのを見つけたが、こういう出会いがあるので、本屋に行くのはやめられない。

Posted byブクログ

2022/02/21

現在と過去を行ったり来たりするように物語は進みます。 昭和のシーンでは歴史的なことに煽りを受ける場面もきちんと描かれていて「なるほど、やはり…!」と思う場面もありました。 現代のシーンでは「こんな場所が本当にあればいいのにな」とも思う。 2022年現在映像化された作品もありますが...

現在と過去を行ったり来たりするように物語は進みます。 昭和のシーンでは歴史的なことに煽りを受ける場面もきちんと描かれていて「なるほど、やはり…!」と思う場面もありました。 現代のシーンでは「こんな場所が本当にあればいいのにな」とも思う。 2022年現在映像化された作品もありますが、これも映像化して欲しいなと思う作品です。

Posted byブクログ

2021/12/18

他人の家計簿なんて見る機会ないものね。 よくよく読み込むとその当時の生活や考えがわかるのかも。 大切に保存されていたのなら、意味があるということだな。

Posted byブクログ