翻訳できない世界のことば の商品レビュー
○グラスウェン。青いほほえみ。皮肉であざ笑うようなほほえみ。ウェールズ語 ○シンパティクシュ。だれかと初めて出会って、直観的に良い人だと感じること。ハンガリー語 ○ティーマ。時間やお金があるのに、それを費やす気持ちの準備ができていないこと。アイスランド語。 ○ヒラエス。帰るこ...
○グラスウェン。青いほほえみ。皮肉であざ笑うようなほほえみ。ウェールズ語 ○シンパティクシュ。だれかと初めて出会って、直観的に良い人だと感じること。ハンガリー語 ○ティーマ。時間やお金があるのに、それを費やす気持ちの準備ができていないこと。アイスランド語。 ○ヒラエス。帰ることができない場所・過去に失った場所・永遠に存在しない場所への郷愁・哀切。ウェールズ語 ○サウダージ。存在しないものへの渇望・愛し失った人や物への郷愁。ポルトガル語 ○ボケット。何も特別なことを考えず、ぼんやりと遠くを見ているときの気持ち。日本語 ○モーンガータ。水面に映った道のように見える月明かり。スウェーデン語 ○ワビサビ。生と死の自然のサイクルを受け入れ、不完全さの中にある美を見出すこと。日本語。
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松岡茉優さんが紹介されている動画をきっかけに手に取りました。 表紙からとっても可愛くて読み終えるのが惜しくなる様な楽しい時間をくれて、世界の素敵な言葉と出会えました。
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前々から気になっていた本ですが、図書館の書架にあったのでお迎えしました。タイトル通り、一対一で対応する訳語がない世界中の言葉が、素敵なイラストレーションとともに紹介されています。日本語からも4語。その一つから「完全になろうとする不完全さ」というセリフを思い出しました。つながってい...
前々から気になっていた本ですが、図書館の書架にあったのでお迎えしました。タイトル通り、一対一で対応する訳語がない世界中の言葉が、素敵なイラストレーションとともに紹介されています。日本語からも4語。その一つから「完全になろうとする不完全さ」というセリフを思い出しました。つながっている。
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「その国では普通に使われてる言葉だけど、他の国では存在しない」という変わった言葉たちが載っている。 具体的には、日本語の「わびさび」。 ちなみに、「わびさび」は「生と死の自然のサイクルを受け入れ、不完全さの中にある美を見出すこと」らしい。 私はフィンランド語の「ポロンクセマ」が...
「その国では普通に使われてる言葉だけど、他の国では存在しない」という変わった言葉たちが載っている。 具体的には、日本語の「わびさび」。 ちなみに、「わびさび」は「生と死の自然のサイクルを受け入れ、不完全さの中にある美を見出すこと」らしい。 私はフィンランド語の「ポロンクセマ」が好きだった。 意味は「トナカイが休息なしで移動できる距離」。 世界中の人が心から感動したときに、こういう言葉を作ったのかなと想像しながら読むと、それぞれの言葉が愛おしくて尊く感じた。
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今この使っているパソコンの充電が切れていて、充電ケーブルを繋ごうとしたらそのケーブルがぐちゃぐちゃになっていて、ちょうどこういうケーブルのことを一語で表している単語がこの本で紹介されてたな、ということで、それがドイツ語のKabelsalad(カーバルザラート)、「直訳すると『ケ...
今この使っているパソコンの充電が切れていて、充電ケーブルを繋ごうとしたらそのケーブルがぐちゃぐちゃになっていて、ちょうどこういうケーブルのことを一語で表している単語がこの本で紹介されてたな、ということで、それがドイツ語のKabelsalad(カーバルザラート)、「直訳すると『ケーブル・サラダ』」(p.95)。言語は世界の切り取り方だから、そんな独特の切り取り方を北欧風のイラスト(こういうの何て言うんだろ?これも言葉があるのか? ただしイラストも書いた著者はイギリス人。)とともに紹介した本。2017年の紀伊国屋書店の書店員による人気投票で1位に選ばれた作品だそうだ。 全部で52の単語を取り上げていて、わりとメジャーな言語が多いが、ウェールズ語とかゲール語とかイディッシュ語とかハワイ語とかイヌイット語とか、あるいはこの本で初めて聞いたトゥル語(「インド南西部の地方の言語」(p.42))、ヤガン語(「チリのティエラ・デル・フエゴの近辺にくらす原住民の言語」(p.58))、ワギマン語(「絶滅の危機にさらされているオーストラリア先住民の言語」(p.76))というのもあって、面白かった。日本語だと「木漏れ日」、「ぼけっと」、「侘び寂び」、「積ん読」の4つが入っている。(自分の英語の勉強のために、侘び寂びは定番だし、積ん読はいつかの京大の入試問題で出たから省略するとして、「木漏れ日」は辞書によれば "sunshine filtering through the branches of trees" でそのまんま、「ぼけっと」は "idly" とか "doing nothing" とか。idlyはidleがあるから「独特の切り取り方」にはならないのかな。「ぼけ」、「ぼける」とは違う意味になるから取り上げられたんだろうか。) 印象に残ったのは、スウェーデン語の「モーンガータ」(「水面にうつった道のように見える月明かり」(p.11)とか、きれいだなと思う。これの夕日バージョン(夕日ガータ、みたいな?)とかの方がポピュラーな気がするけど、そういう単語もあるのかな。月、っていうのがなんかオシャレな感じがする。ウェールズ語の「グラスウェン」(「直訳すると『青いほほえみ』。皮肉であざ笑うような、ほほえみのこと」(p.17))ってあるよな、って思う。あと「メラキ」というギリシャ語は「料理など、なにかに自分の魂と愛情を、めいっぱい注いでいる」(p.19)という意味らしくて、ちょうど今英語の授業で読んでいる長文問題の小説の中の人物がこの状態になっていた話を読んでいるからタイムリーだなと思った。あとマレー語の「ピサンザプラ」(「バナナを食べる所要時間」(p.23)」ってどうやって使う単語なんだろ?アイスランド語の「ティーマ」は、「時間やお金があるのに、それを費やす気持ちの準備ができていない」(p.31)状態のことを言うらしく、老後はティーマにならない心の余裕が欲しいと思った。上のケーブルサラダも面白いが、Kummerspeck(悲しいベーコン)というドイツ語もあって、これは「食べすぎがつづいて太ること」(p.37)だって。おれの長期休みって必ず悲しいベーコンなんだけど。全部挙げればキリがなくなりそうなので、最後に一つ、サンスクリット語に「カルパ」というのがあって、これは「宇宙的なスケールで、時が過ぎていくこと」(p.109)だそうだ。サンスクリット語って古語なのに、宇宙とかそういう規模の単語があるってすごいなって思った。でもインド哲学って有名だから逆にそういう思想系の単語って結構あったりするのかな、とも思う。 なんか会話例、とかあったらもっと使ってみたい気持ちになって、楽しめる気がする。イラストが癒し系?で、基本は右側に語義とともに書かれているが、時々左のページにもちょこっと書かれてたりするのが遊び心があって、そういうのを見るのも楽しかった。それにしても、どうやってこんな言葉を色々集めたんだろ。これの日本の方言バージョンとか作ったら面白いかな、とかアイデアが湧いた。(24/09/29)
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他の国の言葉ではそのニュアンスをうまく表現できない言葉というものがあるそうです。 いろんな国のいろんな言葉。 たとえばスウェーデン語には水面にうつった道のように見える月明かりを表現する言葉がある。 そして日本語の木漏れ日、この美しい情景を指し示す言葉は日本語ならではなのかと感嘆し...
他の国の言葉ではそのニュアンスをうまく表現できない言葉というものがあるそうです。 いろんな国のいろんな言葉。 たとえばスウェーデン語には水面にうつった道のように見える月明かりを表現する言葉がある。 そして日本語の木漏れ日、この美しい情景を指し示す言葉は日本語ならではなのかと感嘆した。
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読書と読書の合間にさくっと読めました。ネイティブであれば感覚的に身についている単語について翻訳している本。その感覚的なところは翻訳できないため、言語、翻訳っておもしろい!と改めて感じた一冊でした。イラストもかわいい。
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すぐに読みおわります。 ドイツの言葉で好きなのが多かった。 日本語の「木漏れ日」も、外国にはない言葉なのかぁ。そう考えるとすごく素敵ですね。
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各ページイラストが可愛いな〜と思ったら、著者の方は20代の女性イラストレーターだった。 世界の色々な国の言語の「翻訳できない言葉」を見開きで紹介しているもの。日本語からは「木漏れ日」「ボケっと」「侘び寂び」の3つが紹介されている。 マレー語の「ピサンザプラ(バナナを食べる時の所...
各ページイラストが可愛いな〜と思ったら、著者の方は20代の女性イラストレーターだった。 世界の色々な国の言語の「翻訳できない言葉」を見開きで紹介しているもの。日本語からは「木漏れ日」「ボケっと」「侘び寂び」の3つが紹介されている。 マレー語の「ピサンザプラ(バナナを食べる時の所要時間)」とかスウェーデン語の「トレートール(コーヒーの3杯目のおかわり)」など、面白い言葉が色々あった。 あとイヌイット語の形を初めて見て、すごく独特だなと思った。
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好き。自分の感性が広がった気がするし、海外の感性が愛おしくなった。自国のわびさびもあるが、時間感覚も含めて言葉というものはあるのだなあと思った。
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