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あとかた の商品レビュー

3.9

71件のお客様レビュー

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2023/06/18

"男ともだち"のハセオ然り、茜さんが描く爛れた感じの人物が渋くて個人的には刺さる。今回で言うところのサキちゃん、千影さん。それぞれの強い信念のようなものに惹かれる一方で、実は内面に脆さを抱えているあたり人間味があって好き。

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2023/06/11

登場人物が変わっていくオムニバス形式の小説。 婚約者がいるのに別の男性に抱かれる私。ただ彼は実体があまりないように感じる。変化を恐れる私に彼は変化しないことなんてあり得ないと諭してくる。 恋愛は恋愛でも綺麗な恋愛ではなくて歪んでいるものばかりの短編集だった。 結婚って何なんだろう...

登場人物が変わっていくオムニバス形式の小説。 婚約者がいるのに別の男性に抱かれる私。ただ彼は実体があまりないように感じる。変化を恐れる私に彼は変化しないことなんてあり得ないと諭してくる。 恋愛は恋愛でも綺麗な恋愛ではなくて歪んでいるものばかりの短編集だった。 結婚って何なんだろうなぁ。 不倫もする人はするししない人はしないって聞くし。 男の人のが浮気するイメージはあるけど女の子もこういうのを見てると案外軽くしてしまうものなのかなぁ難しい。

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2023/06/09

難しいなぁ〜。 言いたいことは理解出来ますよ。でも、共感とかじゃないんだよなぁ〜。率直に表現すると『面倒い』かなぁ。この独特な表現が著者が評価される点なのでしょうか?好き嫌いが強めに分かれる作品だと思いました。

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2023/06/07

連作というのか、短編集だけど、登場人物がつながっている。 短編集は気軽に読めて好きだが、読み足りないと思うことも多いので、前に出てきた登場人物のその後が知れるのはすごく嬉しい。 基本的には不倫などの一般的に賛同しかねる関係の人たちの話ではあるが、沼る前に相手から別れを告げられた...

連作というのか、短編集だけど、登場人物がつながっている。 短編集は気軽に読めて好きだが、読み足りないと思うことも多いので、前に出てきた登場人物のその後が知れるのはすごく嬉しい。 基本的には不倫などの一般的に賛同しかねる関係の人たちの話ではあるが、沼る前に相手から別れを告げられたり、色々な分かれ方をする。 配偶者に知られた、というような描写がないのも良い。 羨ましい、と思うような描写もなくだから一歩引いて読めて良かったのかもしれない。

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2023/04/18

やってることは綺麗じゃないのに 文と表現力が綺麗すぎて内容が美しく見えて悔しい気持ちになった。 好きじゃないジャンルだと思ってたのに 捲る指は止まらない。 多分また読み返しそう。そしたら感じ方違う気がする。他の作品も見たいな。

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2023/03/22

恋愛の連作短編集。何かしら「あとが残る」ような恋愛達。千早さんの本の中ではわりと暗めな恋愛をしているほうだと思いました。(そして私の印象に残りづらい)

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2023/02/03

美しく繊細な文章で描かれる、遺せないもの、がテーマの恋愛連作短編集。 丁寧な心情描写と、人のどうしようもない部分を共感性を持たせながら描いていくところが良かった。寂しさ、ままならない心、痕跡と、消えてしまうもの、それぞれの愛の形。仄暗く哀しい中にも、優しい煌めきを感じる物語で、...

美しく繊細な文章で描かれる、遺せないもの、がテーマの恋愛連作短編集。 丁寧な心情描写と、人のどうしようもない部分を共感性を持たせながら描いていくところが良かった。寂しさ、ままならない心、痕跡と、消えてしまうもの、それぞれの愛の形。仄暗く哀しい中にも、優しい煌めきを感じる物語で、恋愛の関係性において背中を押してもらったような気持ちもあった。めちゃくちゃ好きだった。

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2023/01/22

直木賞を受賞された千早茜さんの作品を読んでみたくて、過去候補作になったというこの作品を読んでみた。 初めは文学的な文体に少し入り込めず、距離を置いて読んでしまっていたけれど、連作で一人一人の想い、ストーリーに徐々に引き込まれていった。特に最後のうろことねいろ。 さきちゃんの無であ...

直木賞を受賞された千早茜さんの作品を読んでみたくて、過去候補作になったというこの作品を読んでみた。 初めは文学的な文体に少し入り込めず、距離を置いて読んでしまっていたけれど、連作で一人一人の想い、ストーリーに徐々に引き込まれていった。特に最後のうろことねいろ。 さきちゃんの無であり、でも正直な生き方、一見強く見える千影さんの葛藤、いろんな人の視点で描かれているからこそ、強く見える人も普通に抱えている想いがあることに改めて気づく、そんな作品だった。 他の作品も読んでみよう。

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2023/01/02

最後の小池真理子の解説も含めて、最高だった。 何度でも読み返したい作品。 千早茜の表現がとにかく好き。

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2022/12/28

短編集であり、すべてのお話が絡み合っている。 そして、そこが非常に面白い。 星影って、そういえば深く考えたことがありませんでした。 影じゃないじゃん。。。 奥が深いです。 小説って、このようなところを深堀するところに醍醐味があるのかもしれません。 しかし、みんな影?陰?を持って...

短編集であり、すべてのお話が絡み合っている。 そして、そこが非常に面白い。 星影って、そういえば深く考えたことがありませんでした。 影じゃないじゃん。。。 奥が深いです。 小説って、このようなところを深堀するところに醍醐味があるのかもしれません。 しかし、みんな影?陰?を持っているかも、です。 人は誰しも言わないだけで何か抱えているものがあって、悩んでいるのかな。 言えなくって、でも、最後に思い返すところ、いいですね。 「ハンバーグが食べたい」 のところです。 よかった、と思いました。 千早さんの作品は、、、なんかいいです。 ドラマにできるんじゃないかあ。ちょっとダークな(影ね)部分があって、面白そう。

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