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あとかた の商品レビュー

3.9

74件のお客様レビュー

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2016/02/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

島清恋愛文学賞受賞の恋愛連作短編集。決して、甘くはない。ほろ苦い恋愛小説なので、沈んだ時に読むのがぴったりな感じがした。甘々な恋愛小説もいいのだが、この作品のような恋愛小説も粋な感じがして非常に良い。装丁がアーティスティックでお気に入り。千早茜は苦手意識が強い作家で避けてきたのだが、これを機に再読したりしたいかもと思ったりしている。

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2016/02/08

恋愛がテーマの連作短編集だけど、どの作品も恋愛における甘さや浮き立つようなところがなく、ほろ苦く、孤独で、寒々とした印象が残る感じ。 サキちゃんと松本君の大学生コンビの話と最後の千影さんの話は微かに明るさが見えるかな? まだ25歳なのに、急いで結婚した明美さん夫婦の話は、こういう...

恋愛がテーマの連作短編集だけど、どの作品も恋愛における甘さや浮き立つようなところがなく、ほろ苦く、孤独で、寒々とした印象が残る感じ。 サキちゃんと松本君の大学生コンビの話と最後の千影さんの話は微かに明るさが見えるかな? まだ25歳なのに、急いで結婚した明美さん夫婦の話は、こういう夫婦は熟年離婚しそうだなあと読みながら思った。 文章が端正でとても好みだったので、この作者さんの話をもっと読んでみたくなった。

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2016/02/04

「からまる」がとても好きだったため、書店で平積みされてるのを見て購入。 水の中にいるような、ふわふわとした気分になる。心地よい。 繋がったり、離れたり、遺したり、遺せなかったり。変わっていくのは必然で、それを受け入れてなお繋がっていたいのかな、なんて。 千早茜さん、とても好...

「からまる」がとても好きだったため、書店で平積みされてるのを見て購入。 水の中にいるような、ふわふわとした気分になる。心地よい。 繋がったり、離れたり、遺したり、遺せなかったり。変わっていくのは必然で、それを受け入れてなお繋がっていたいのかな、なんて。 千早茜さん、とても好きな作家さんになりました。

Posted byブクログ

2016/01/29

第20回島清恋愛文学賞受賞作。 淡々とした文体で描かれているが、登場人物同士の関係は何処か歪。その歪さが切なさの源になっているのだろうか。 正直、デビュー作の『魚神』を読んだ時は、作風がこういう方向性に変化するとはまったく予想していなかったので、新鮮だ。

Posted byブクログ