ジヴェルニーの食卓 の商品レビュー
お庭などの自然の描写が丁寧で目の前に浮かぶようだった。芸術は作品そのものというよりは、時代背景や歴史とともに評価されるものだと思うので、こういう作品を読んで作者の考えを想像するのはとても面白い。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
マティスxドガxタンギーxモネ+ピカソ+セザンヌ+ジャクソン・ポロック+ゴーリー? と、 いった感じでしょうか? ・うつくしい墓 マティスとピカソな話し? と、 ジャクソン・ポロック。 マティスの下で働いてたメイドさんのお話し。 つか、 かぐりん「マティス」といわれて思い出す絵がないです。。。 おっ?! ピカソも、 ドガも、 モネも、 セザンヌ微妙かな? 思い出せるんですがマティスって思い浮かばない。 これ、 きっかけでとりあえずぐぐるかな? と。 きれい好きとも、 潔癖とも違うね、 それは「美」なんでしょうか? マティスの部屋に置かれてる全てのものには意味がある! かぐりんの部屋に置かれている本はそろそろ処分を考えたほうがいい。 そう、 エビアンのビンやら、 本やら、 花やらなんにでも意味があってそこに置かれているんだって! 凄い! 部屋にあるものの配置が決まってるなんて! 強いて言うなら、 パソコンとカードとよつばの場所は決まってる! と、 布団か。 それ以外はカオスだぜかぐりんの部屋! マティスのようにしようと今掃除から始めている! そうね、 中二的に言うなれば、 ピカソは闇で、 マティスは光みたいですね! 対極にあるような表現をする2人ですが親友でもあるんだって! 魅かれあう何かがあるんでしょうなそこには。 マティスの下で働いてたメイドさんなんですが、 最後に今の自分の職業が何かを語ってくれてるんですが、 そっち? そっちにいっちゃった? それだけの影響力のあるマティスの作品、観てみたくなりましたよー。 ・エトワール ドガですよ! 知ってる! 最近でもエドワード・ゴーリーが好きで、 ゴーリーもバレエ好きなんですよね。 しっかし、 その時代でも厳しいんじゃないか? 14歳のバレエダンサーを裸でポーズ取らせるなんて! 今だったら完全にアウトですよね? できるの? 芸術のためなら14歳の少女のヌードってありなの? 無理よね! ちなみに、 当時のバレエダンサーさんは、 スポンサーを見つけてパパになってもらってたんですって! 今で言う、 キャバクラ嬢みたいなポジションですかね? 違うか? ニュアンスはそんな感じですよね? 家計のためにバレエ! その時代を感じさせるね。 ・タンギー爺さん タンギー爺さんって独身かと思っていたら、 嫁に娘もいたんですか? それなのに、 売れない画家に食事おごって、 絵の具をツケで渡してたんですか!? そりゃ、 嫁も娘も困るわ。 よく、 離婚しなかったな! で、 セザンヌもツケだったんですか! ・ジヴェルニーの食卓 モネ。 凄いね。 よく絵を買ってくれてた人がいたんです。 それこそ、 モネは家族ぐるみで付き合ってたんですが、破産! で、 その一家ごとモネが面倒をみることに?! 凄いのはモネも嫁がいたんです。 嫁がなくなって、 向こうの一家の主も亡くなってから結婚。 しかも、 モネの息子と、 その一家の娘のブランシュが結婚?! で、 再婚したモネですがまた嫁を失くす。 ブランシュも夫を亡くしてまたモネと暮らすの。 モネとブランシュの在り方ってソウルメイトよね! しっかし、 画家が白内障って死亡宣告に近いよね。 手術で治ったんですけど、 テンション下がるわ。 しかし、 占い師も失明なんてしたらあがったりだな。 霊感とかで占わないかぐりんはなおさらだ!
Posted by
原田マハさんが描く美術史短編小説4編でマティス、ドガ、セザンヌ、モネという近代美術史の巨匠を各々に寄り添った女性の目から語られている。 「楽園のカンヴァス」のアンリ・ルソーや「暗幕のゲルニカ」のパブロ・ピカソのような現代との時代を交差させて描くミステリー的な物語ではないが、画家の...
原田マハさんが描く美術史短編小説4編でマティス、ドガ、セザンヌ、モネという近代美術史の巨匠を各々に寄り添った女性の目から語られている。 「楽園のカンヴァス」のアンリ・ルソーや「暗幕のゲルニカ」のパブロ・ピカソのような現代との時代を交差させて描くミステリー的な物語ではないが、画家の苦悩や心情、時代の評価や絵画が描かれた背景がわかり、また美術館に行きたくなる。 そしてクロード・モネが晩年過ごしたフランスのジヴェルニーに行って、館の庭の池に咲く「睡蓮」を是非観てみたくなったが、ちょっと無理なので美術館で「ジヴェルニーの食卓」を思い描きながら改めて「睡蓮」を見ようと思う。
Posted by
暗幕のゲルニカや楽園のカンヴァスとは異なり芸術家の姿を芸術家目線で直接描くのではなく、その近くにいた人がどう芸術家を見、感じ、見守り、共に生きていたか、ということを描いているのが本書の特徴である。 その分だけ、狂気じみた、溢れ出る才能や芸術家の激しい感情というものよりも、生活的、...
暗幕のゲルニカや楽園のカンヴァスとは異なり芸術家の姿を芸術家目線で直接描くのではなく、その近くにいた人がどう芸術家を見、感じ、見守り、共に生きていたか、ということを描いているのが本書の特徴である。 その分だけ、狂気じみた、溢れ出る才能や芸術家の激しい感情というものよりも、生活的、人間的で優しいストーリーが展開されている。 短編4つの中で、本書のタイトルともなっているジヴェルニーの食卓、が私の一番のお気に入りである。ほんのりと、あたたかい気持ちにさせてくれるとともに、実に魅力的なモネの庭園がいまそこにあるかのような錯覚も覚える。 他のアート小説同様、美術館に行きたくなる本である。
Posted by
印象派の巨匠達がどのように生き、それを支えた人たちからどのように見えていたのかを見事に捉えた作品。 巨匠がわがままで、こだわりが強く、愛に奔放であっても、確りと生きていたことが描かれ、小さな事でぎすぎするような今の世の中が、本当に小さく、縛られた世界に見える。
Posted by
何気に鑑賞していた一枚の絵画、それを描いた画家の背景とかを、とても美しい表現で表現しています。 今度、美術館に行ったときの目線が変わりそうです。
Posted by
歴史上有名な人物がどんな素顔の人だったのだろうと空想を膨らますのは、歴史小説の楽しみのひとつ。 この作品で、描かれるのは印象派の画家さんたち。 印象派の作品をよく知らなくても楽しめる短編集ですが、知っていたらもっと楽しめるかな。 図録か何かを眺めながら読み進めるのは、なかな...
歴史上有名な人物がどんな素顔の人だったのだろうと空想を膨らますのは、歴史小説の楽しみのひとつ。 この作品で、描かれるのは印象派の画家さんたち。 印象派の作品をよく知らなくても楽しめる短編集ですが、知っていたらもっと楽しめるかな。 図録か何かを眺めながら読み進めるのは、なかなかの贅沢。
Posted by
流れるような美しい文章。 だが、そこには画家の命を削るような力強さは無かった。 期待していた原田マハではなかった。 いつの間にか流れすぎて行く穏やかな午後の日差しのような作品。
Posted by
マティス・ピカソ・ドガ・セザンヌという巨匠に寄り添った人たちの観点という切り口。フィクションなのかノンフィクションなのか分からなくなってくる位それぞれのストーリーがリアルで目の前に思い浮かんでしまう。原田マハという作家の為せる業。食べる喜び,生きる喜び。
Posted by
好きな画家が物語の中で動いたり話したりするのは心踊るものだ。 4人の画家を扱っているから4編になっている。しかし小説の切り口としてはどれも同じに見えてしまった。そのため最後の、おそらくメインのモネの話を読み始める頃には読む気持ちが冷めてしまっていた。また時間をおいて読みたい。 文...
好きな画家が物語の中で動いたり話したりするのは心踊るものだ。 4人の画家を扱っているから4編になっている。しかし小説の切り口としてはどれも同じに見えてしまった。そのため最後の、おそらくメインのモネの話を読み始める頃には読む気持ちが冷めてしまっていた。また時間をおいて読みたい。 文章は恐ろしく読みやすいが人によっては平易過ぎるかもしれない。
Posted by