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ジヴェルニーの食卓 の商品レビュー

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418件のお客様レビュー

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2019/03/02

原田マハさんをテレビで知り、アートの魅力を小説にしていると知り、どんな小説か気になり、読み始めた。 マティス、ドガ、セザンヌ、モネについての物語の4編構成である。 どの画家も名前は知っている程度であり、具体的な人物を知らなかったので、フィクションではあるが、どのような画家であ...

原田マハさんをテレビで知り、アートの魅力を小説にしていると知り、どんな小説か気になり、読み始めた。 マティス、ドガ、セザンヌ、モネについての物語の4編構成である。 どの画家も名前は知っている程度であり、具体的な人物を知らなかったので、フィクションではあるが、どのような画家であったのか想像できることができ、美術の世界を少し知れた気がした。 この小説を読んでから、それぞれの人物を調べて、実際に作品を見ることができたら、楽しいだろうなと思う。

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2019/02/28

マティスとピカソ、ドガ、セザンヌ、モネについての4つの短編フィクション。フィクションだけど、時代背景や作品・画家について知れるようなリアリティがある作品なのが良かった。文体がとてもキレイで情景が思い浮かぶし、ストーリーもほっこりするもので、読んでいて癒やされました。

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2019/01/20

マティス、ドガ、セザンヌ、モネ。巨匠たちの日常を、美術に深くない周囲の人物の視点から描いた小説。どこまでがフィクションか分からないが、第三者から見た巨匠の横顔が想像できて面白い。

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2019/01/20

マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌら印象派が見た世界はどんな世界だったのか。 それは、彼らの壮絶な人生にこそヒントがあった。 短編小説ながら、それぞれの人の生きざま、人生の苦難を読み取ることができる。 小説を読む前に、彼らの作品をまず見てほしい。 その作品には、悲哀が満ちてい...

マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌら印象派が見た世界はどんな世界だったのか。 それは、彼らの壮絶な人生にこそヒントがあった。 短編小説ながら、それぞれの人の生きざま、人生の苦難を読み取ることができる。 小説を読む前に、彼らの作品をまず見てほしい。 その作品には、悲哀が満ちているだろうか、それとも愛が満ちているだろうか。 さて、その次に、彼らが制作した別の時代の作品を見てほしい。 同じ人が書いたとは思えない世界が広がっていないだろうか。 彼らに人生があるように、絵にもその人生が表れているように思う。 本書を読み終わった後に、もう一度作品を見ていると、 彼らの心の叫び、そして内からあふれ出る思いが見て取れるような気がする。 あなたはどの画家が好きだろうか。 本を手に取って、彼らの人生を一緒に過ごしてみてほしい。

Posted byブクログ

2019/01/14

私はこの本を抱えて、異国の飛行機と電車とバスを乗り継ぎ、ひとりでフランスのジヴェルニーまで行きました(笑) アート小説ですが、楽園のカンヴァスのようなミステリー要素はなく、淡々と画家が描かれていくお話。 印象派~の画家が主です。 ただただ美しく、静謐で、愛に溢れ、でもどことな...

私はこの本を抱えて、異国の飛行機と電車とバスを乗り継ぎ、ひとりでフランスのジヴェルニーまで行きました(笑) アート小説ですが、楽園のカンヴァスのようなミステリー要素はなく、淡々と画家が描かれていくお話。 印象派~の画家が主です。 ただただ美しく、静謐で、愛に溢れ、でもどことなく孤独を感じる、そんな画家達の日常や人生。 これを描けるのは、マハさんならではだと思います。

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2019/01/13

4人の印象派画家を描いた4つの物語。著者はドガの作品名をペンネームにしている位なので、ドガに対する情熱がひとしお伝わってきた。

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2018/12/31

原田マハの小説を初めて読んだのはわりと最近。日本を舞台に若い女性が主人公のものだったんだけど「ふーん」って感じだった。何ていうか、ときどき見かける広告に添えられた読み切り短編のような感じ。文学というよりはムード色が強い感じ。原田マハって最近よく名前を見かける気がしていたから期待半...

原田マハの小説を初めて読んだのはわりと最近。日本を舞台に若い女性が主人公のものだったんだけど「ふーん」って感じだった。何ていうか、ときどき見かける広告に添えられた読み切り短編のような感じ。文学というよりはムード色が強い感じ。原田マハって最近よく名前を見かける気がしていたから期待半分で読んだんだけど残念な感じだった。 ところが、この本は面白かった。マティス、ドガ、セザンヌ、モネの生活を描く……というか小説として文字にするって難しいと思うんだけど、ちゃんと小説としての面白さがあり、美術史に触れるような面白さがあり。 私は勇んで絵画展に行っても、特に思うところなく帰路につくことが多い気がしていて、やはり自分に審美眼はないのかと思っていたんだけど、今度マティスの、あるいはドガの、セザンヌの、モネの絵を見るときは、この本を読んで知った彼らの日々を思いながら鑑賞することで絵画を見る面白みがわかるようになるんじゃないかな。 画家に関する資料や逸話はたくさんあるだろうけど、それを膨らましたりフィクションを混ぜ込んでこういう小説が書けるっていうのはすごいし、どこに目をつけるか考えながらつくっていくのは楽しそう。

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2018/12/24

初めて読む作家。 美術家を題材にした小説をよく手掛けている人という漠然とした印象を持っていた人だ。 マティス、ドガ、セザンヌ、そしてモネという、フランス近現代の画家たちを取り上げた四つの短編により編まれた本。 すべて語り手または視点人物に女性を据えている点で共通項がある。 殆ど...

初めて読む作家。 美術家を題材にした小説をよく手掛けている人という漠然とした印象を持っていた人だ。 マティス、ドガ、セザンヌ、そしてモネという、フランス近現代の画家たちを取り上げた四つの短編により編まれた本。 すべて語り手または視点人物に女性を据えている点で共通項がある。 殆どが、その女性は若いころに画家に様々な形でかかわりを持ち、晩年になってその思い出を語る形式。 画家の恋人などという、安直な設定は、ない。 その女性たちは、すてきに年輪を重ねたマダムの風情。 大人女子も支持しそうな女性像だ。 語りによる情報のコントロールも巧み(プロの作家なんだから当たり前だけど)。 でも、これだけ共通した手法であるからか、一作ごとの個性が幾分ぼんやりしてしまう。 マグノリアのマリアの、初対面のマティスにマグノリアを活けてみせ「こうすればあなたはきっと恋する」と言ったキラーフレーズがあったにもかかわらず。 ただ、色彩豊かで華やかな本だったなあという印象は残ったが。

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2018/12/12

こんなに瑞々しく描かれた画家の姿を読むことができるなんて。目の前で個性的な作家が息づいているかのようだ。マティス、ドガ、セザンヌ、そしてモネ!好きな画家の絵を、もっと好きにさせてくれる、この作品にはこんなエピソードがあったのかも、と想像を膨らませてくれる。この作品に描かれた絵に次...

こんなに瑞々しく描かれた画家の姿を読むことができるなんて。目の前で個性的な作家が息づいているかのようだ。マティス、ドガ、セザンヌ、そしてモネ!好きな画家の絵を、もっと好きにさせてくれる、この作品にはこんなエピソードがあったのかも、と想像を膨らませてくれる。この作品に描かれた絵に次出会う時、きっと前見た時よりも鮮やかに豊かに見えるはず。自分の中で久々に好きな作家ランキングが塗り替えられた。

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2020/03/21

好きだ〜何回も読みたいものです。私が美術史学びたいと思ったきっかけの内容。印象派の巨匠4人のお話。フィクションなのかノンフィクションなのかわからなくなるくらい引き込まれた。私も素敵なお庭ほしい。油やりたくなる

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