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ジヴェルニーの食卓 の商品レビュー

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418件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2020/05/03

今までなんとなく知っていた画家たちの事が急に愛おしくなり、実際に美術館に足を運びたくなりました。 女性目線で描かれた文章はとても柔らかく親近感が湧き、美術の背景を少し知れた気がして嬉しくなりました。 実在する人物、背景と、原田マハさんの紡ぎ出す会話がとてもちょうど良く歴史を感じる...

今までなんとなく知っていた画家たちの事が急に愛おしくなり、実際に美術館に足を運びたくなりました。 女性目線で描かれた文章はとても柔らかく親近感が湧き、美術の背景を少し知れた気がして嬉しくなりました。 実在する人物、背景と、原田マハさんの紡ぎ出す会話がとてもちょうど良く歴史を感じるというよりは素晴らしい作品ををとても身近に感じる事が出来ました。 フランスのクラシック音楽をBGMに美術小説を読むことにハマりそうです。

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2020/03/31

美しく読むのが楽しい短編集だった。 描くことに取り憑かれた画家と、その画家を愛し、作品を愛した傍らに居た人達(しかも妻とかではないもう少し離れた関係者)の目から見た物語で感情移入し易かった。 マティス、ドガ、セザンヌ、モネ。 特にモネはあの美しい庭でモネがこんなふうに生活したのか...

美しく読むのが楽しい短編集だった。 描くことに取り憑かれた画家と、その画家を愛し、作品を愛した傍らに居た人達(しかも妻とかではないもう少し離れた関係者)の目から見た物語で感情移入し易かった。 マティス、ドガ、セザンヌ、モネ。 特にモネはあの美しい庭でモネがこんなふうに生活したのかも知れないと思うとしみじみと美しい。 以前から一度行ってみたいとは思っていたけれど、本当に死ぬまでに一回ジヴェルニーを訪れてみたい。 ブランシェの作る料理もすごく美味しそう!

Posted byブクログ

2020/03/23

うつくしい墓...マティスのことを、マティスに仕えた召使の少女から、エトワール...ドガのことを近くにいた女性画家から、タンギー爺さん...セザンヌを、セザンヌが通っていた画材商の娘から、ジヴェルニーの食卓...モネを義理の娘から、それぞれの視点から芸術家の生活、人柄を描かれてい...

うつくしい墓...マティスのことを、マティスに仕えた召使の少女から、エトワール...ドガのことを近くにいた女性画家から、タンギー爺さん...セザンヌを、セザンヌが通っていた画材商の娘から、ジヴェルニーの食卓...モネを義理の娘から、それぞれの視点から芸術家の生活、人柄を描かれている短編集。 うつくしい墓とジヴェルニーの食卓が好きだった。どれも穏やかな女性目線で描かれているからか、どこかあたたかくて優しいエピソードで、静かな気持ちで穏やかに読める。

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2020/03/22

画家たちの存在を身近に感じられるとっても良い作品。最初の『うつくしい墓』はあまり入り込めなかったけど、他の3つは面白くてすらすらと読めた。

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2020/03/12

画家にとって絵画は、自己表現であり、生きる術・人生の全てなんだな。 【概要・感じたこと】 ・4本の短編集(①「うつくしい墓」、②「エトワール」、③「タンギー爺さん」、④「ジヴェルニーの食卓」)。 ✏︎ ・いずれも、画家や絵画に深い思いを持っている男性と、近くで見守ったり支えた...

画家にとって絵画は、自己表現であり、生きる術・人生の全てなんだな。 【概要・感じたこと】 ・4本の短編集(①「うつくしい墓」、②「エトワール」、③「タンギー爺さん」、④「ジヴェルニーの食卓」)。 ✏︎ ・いずれも、画家や絵画に深い思いを持っている男性と、近くで見守ったり支えたりしている女性が登場し、それらの女性視点で男性と過ごした時間が記されている。 ✏︎ ・①:家政婦であるマリア視点の、アンリ・マティスとの日々。太陽の光のようなマティスの優しさに包まれ、マリアからマティスに対する、家政婦と主人という枠を超えた人間としての尊敬・愛が感じられる温かい物語。 ・②:エドガー・ドガの作品に魅せられた女性画家メアリーカサット視点の、ドガとの交流の想起。駆け出しの印象派が世間に認められていない時代に、規定路線を外れる選択をし、苦しみながらも自身の画風を追求し続けるドガの芸術家としての信念が感じられる物語。 ・③:自身の犠牲を顧みず、新人画家を応援し続けたタンギー爺さんの妻視点の、タンギー爺さんとの生活。印象派による新時代が来ることを信じてやまないタンギー爺さんと、タンギー爺さんに振り回されながらも支え続ける夫婦の関係性に心打たれる物語。 ・④:義理の娘として、家事全般をこなしながら助手を務めるブランシュと、クロード・モネの記録。紆余曲折を経て複雑な家庭構成になったものの、モネの懐の深さに助けられ、幸せな時間を過ごす物語。 ✏︎ ・現在は偉大な画家として認識されている画家が、自らの画風・スタイルを探し求めて苦悩・格闘している様子が印象的。 ✏︎ ・言葉のチョイスが上品 ✏︎ 【印象的な描写】 ・一目惚れ、その気持ちを、一瞬を、逃してしまってはだめ。1分後には世界が変わってしまう。 ✏︎ ・ゆっくりと慎重に絵具をのせていく。まるで、恋を育み、やがて変わらぬ愛情に塗り替えていくように。 ✏︎ ・マティスの目。それは、恋する娘がのぞきこむ鏡。  マティスの心。それは、見つめる対象にせいいっぱい傾けられた清らかな水を注ぐ水差し。  マティスの指。それは、胸に染み入る旋律を響き出すピアノの鍵盤。  この世に生を享けたすべてのものが放つ喜びを愛するにんげん。  それがアンリ・マティスという芸術家なのです。 ✏︎ ・占領されちゃったのよね。先生に、先生という芸術に。 ✏︎ ・セザンヌ:「リンゴひとつで、パリをあっと言わせてやる」 ✏︎ ・モネの描いた水蓮の絵に囲まれるのは、自然を忠実に写し取った作品を鑑賞するという生易しいものではなく、モネという画家の感性の泉の真ん中に飛び込むことに他ならない ✏︎ ・静かな湖面のような、風のない真昼の草原のような、澄み渡った目(モネの目) ✏︎ ・ブランシュの胸の中では、ひっきりなしに雨が降ったり止んだり、虹が出ては跡形もなく消えたり、忙しかった。まるで、夕立を孕んだ夏の終わりの空のように。

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2020/03/06

読み始めてすぐに、自分の精神が画家のアトリエに飛ばされる感覚を覚えた。窓からはセーヌ川が見える… マティス、ドガ、セザンヌ、モネの作品と人生を、彼らを間近で見て生きてきた人間たちの視点で語られる短編集。一番最初のマティスの話から、ぐっと心を掴まれ、四話目のモネまで一気に読み切れ...

読み始めてすぐに、自分の精神が画家のアトリエに飛ばされる感覚を覚えた。窓からはセーヌ川が見える… マティス、ドガ、セザンヌ、モネの作品と人生を、彼らを間近で見て生きてきた人間たちの視点で語られる短編集。一番最初のマティスの話から、ぐっと心を掴まれ、四話目のモネまで一気に読み切れるくらい、当時のフランス・パリの世界に浸れる。 短編によって文体や全体の印象がかなり異なり、画家の性格や生み出す作品の雰囲気を表現する工夫がみられた。ざっくりいうと“思い出を振り返る”みたいなお話なので作品の詳細や理解が深まるということはないのだけれど、きっも印象派への興味はわくはず。 ひたすらに絵を描き続け、自分が生きている間に絵が認められる環境になかった画家たちには、こうして側で自分の可能性を信じ、なにかしらの形で応援してくれた人たちがいるというのは、とても支えになっていただろうな。その人たちの惚れ込み具合と優しさと、画家の絵へのひたむきさにぐっときた。あたたかい一冊。

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2020/02/21

批判されても関係ない、自分の描きたいものを描き続けるねん!ていう印象派の画家の強さを、原田マハさんはめっちゃかっこよく書く めっちゃ勉強したんやろうなあ

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2020/02/03

マティスがについてのうつくしき墓と セザンヌについてのタンギー爺さんがいい。 ショートストーリーなの気軽に読める。美術館にいにたくなる本

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2020/01/19

マティス、ドガ、セザンヌ、モネの周辺の人々の言葉から画家を想像した小説。 少しでも逸話を知っていると楽しめる。 タンギー爺さんの話が好きだった。

Posted byブクログ

2020/01/02

私は印象派の絵が好きで何度も絵を観たことのある画家4人だけど、これほど画家本人たちのことを愛おしく感じられたのは初めて。

Posted byブクログ