ジヴェルニーの食卓 の商品レビュー
うつくしい墓・・・マティス エトワール・・・ドガ タンギー爺さん・・・セザンヌ シヴェルニーの食卓・・・モネ の4篇からなる。 本題どおり、シヴェルニーの食卓がいい! シヴェルニーの食卓のブランシュの生き方が、 モネよりも素敵だと思う。
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2020.08.26 思わず引き込まれて、100年と少し前のフランスに連れて行ってくれる。タイムマシーンのような小説。とても楽しかった。
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その時々の情景をその場にいるような感覚で読めてアートがすごく身近なものに感じられた。絵画そのものはもちろん、それらを描く日々が芸術だった
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美術小説の第一人者?原田マハの短編小説。 何と言って素晴らしいのは、タイトルにもなっている『ジヴェルニーの食卓』ではないでしょうかね。あたかもその場にい方の様に、あたかも登場人物のブランシェであるかのように、その場の光景が描かれていて、目の前にその場面が見えてくるようです。 ...
美術小説の第一人者?原田マハの短編小説。 何と言って素晴らしいのは、タイトルにもなっている『ジヴェルニーの食卓』ではないでしょうかね。あたかもその場にい方の様に、あたかも登場人物のブランシェであるかのように、その場の光景が描かれていて、目の前にその場面が見えてくるようです。 順番が前後しますが、ドガ(そして、メアリー・カサット)を描いた『エトワール』も中々衝撃的です。ドガは好きなのですが、彼の作品の陰には、こんなにも激しいドガの情感が込められていたとは思いませんでした。でも、だからあそこまで素晴らしいバレリーナたちの姿を描けたのでしょうね。 史実を下にした創作と言う事なのでしょうが、どこまで史実で、どこからが創作なのかを細かく求めるのは野暮なのでしょう。
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代表絵画を通してでしか知らなかった巨匠たちが、良くも悪くもとても人間的で。彼らを取り巻く情景や人がまた、絵画的で。原田マハさんならではの表現なんだなと思う。特にモネの話は良かった。
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美しい情景描写に心が潤うばかりでした。匂い、温度、手触り、優しい眼差し、目元に刻まれるしわ。目の前に無いはずのものが、実際に目にするよりも触れるよりも鮮やかに五感に流れ込む感覚がとても心地よかった。見たことも無い土地や人々に思いを馳せるうちに、いつしか親しみや愛おしさを抱かせてく...
美しい情景描写に心が潤うばかりでした。匂い、温度、手触り、優しい眼差し、目元に刻まれるしわ。目の前に無いはずのものが、実際に目にするよりも触れるよりも鮮やかに五感に流れ込む感覚がとても心地よかった。見たことも無い土地や人々に思いを馳せるうちに、いつしか親しみや愛おしさを抱かせてくれるような、そんな優しい作品です。
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読んでてなんだか豊かな気持ちになる。 短編だと思わず読んでたのでどこで繋がるんだろうと途中まで考えてた。 美術館に行きたくなるし、描かれている場所に出たくなる。オランジュリーよかったなぁ、、、 こんな物語を描けるなんてすごいなぁ
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印象派の巨匠を常人目線で描く四つの短編 マティスの召使の少女 ドガに憧れつつその狂気から袂を分かった女流画家 セザンヌに心酔する画材屋の娘 モネの助手を自認する養女 四つの視点全てが感情移入しやすく面白かった 国立西洋美術館館長馬淵明子氏の解説が非常にクリア
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
海外の巨匠の巨匠たるストーリーだった。マティス、ドガ、セザンヌ、ゴーギャン、シスレー、ゴッホ、そしてモネ。これまでの古典的な絵画から印象派への開眼。この原動力となったのが上記の巨匠。印象派絵画は感覚的な美を追求し、それぞれの感性をカンバスに生き生きと自由に描写していて自分好み。いつの時代も若者の旧体制への反抗心は巨大なエネルギーが感じ取れる。その巨匠の生活においても興味深い。最後のモネの人柄を触れ、その器の大きさと才能、またその時代を生きた友人との関係性からあの睡蓮になったのだろう。
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画家を主題にした4編の短編集。取り上げられている画家は収録順にマティス/ピカソ、メアリー・カサット/ドガ、セザンヌ/ゴッホ(他)、そして表題作はもちろんモネである。表題作以外はなぜか2人以上の画家を登場させ、奥行きを増している。表題作が一番好きだが、どれも画家や作品に対する愛があ...
画家を主題にした4編の短編集。取り上げられている画家は収録順にマティス/ピカソ、メアリー・カサット/ドガ、セザンヌ/ゴッホ(他)、そして表題作はもちろんモネである。表題作以外はなぜか2人以上の画家を登場させ、奥行きを増している。表題作が一番好きだが、どれも画家や作品に対する愛があって心地よかった。
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