ジヴェルニーの食卓 の商品レビュー
気になっていた原田マハさんの作品。絵画を見るのが好きで、特にモネやゴッホなど印象派の作家が大好きな私。読む前は私のもともと持っている彼らのイメージが覆ったら嫌だだなぁと思いつつも、口コミを見ているととても素敵な感想が多かったので読んでみました。 読了後は本当に読んでよかったなぁっ...
気になっていた原田マハさんの作品。絵画を見るのが好きで、特にモネやゴッホなど印象派の作家が大好きな私。読む前は私のもともと持っている彼らのイメージが覆ったら嫌だだなぁと思いつつも、口コミを見ているととても素敵な感想が多かったので読んでみました。 読了後は本当に読んでよかったなぁって思える作品でした。もちろんフィクションなのだけど、モネやマティスなどこの作品に出てくる作家はもちろん、語り手の作家の周りの人たちも含めて実際にこんなふうに時が流れていたら素敵だなと思える作品でした。 私、涙もろいので小説でも映画でもよく泣いてしまうんですが、この「ジヴェルニーの食卓」は目の奥全体がじわっと熱くなって今にも涙が溢れそうになるんですが、すんでのところで止まるっていのを何度も繰り返して、そういう読書って初めての経験だったので、とっても不思議でした。 原田さんの文章の表現がとっても美しいなと思ったのですが、登場人物の会話とすごくバランスがよくて、文章全ての世界観が本当に大好きでした。 まだまだたくさん原田さんの作品があるので、これからもちょっとずつ読んでいこうかと思います。
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マティスやドガなど、実在した著名なアーティストをモチーフにしたお話が、確か4つ入った本です。 どこまでが史実なのかわかりませんが、原田マハさんの小説を読むと、アートがより身近に感じられて好きです。教科書に載るような偉大なアーティストが、一人の人間として読者の前に現れます。
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とっても素敵な本。 小説というか、美術作品を感じながらサラーッと読んで幸せになる。情景描写が美しく、浮かんでくる感じ。美術館に行きたくなります。
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アンリ・マティス、エドガー・ドガ、ポール・セザンヌ、クロード・モネ。 19世紀から20世紀を代表する画家たちを題材とした、珠玉の短編集です。 共に生きた女性たちの視点から語られる彼らの様子が、鮮やかな色彩と共に目に浮かぶように描かれています。 四話とも丁度良い纏まり感と心地よい余...
アンリ・マティス、エドガー・ドガ、ポール・セザンヌ、クロード・モネ。 19世紀から20世紀を代表する画家たちを題材とした、珠玉の短編集です。 共に生きた女性たちの視点から語られる彼らの様子が、鮮やかな色彩と共に目に浮かぶように描かれています。 四話とも丁度良い纏まり感と心地よい余韻が残り、まさに芸術作品を鑑賞したような読後感の一冊でした。
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芸術家の人生が色鮮やかに描かれた4つの物語。 印象派という言葉も知らななった美術オンチな私は、本当にゆっくりこの本を読んだ。 巨匠と呼ばれる(ピカソしか知らなかったけど)歴史に名を残す芸術家も最初から有名だった事はなく、ふつうの人が懸命に生きて、芸術に懸けて真摯に打ち込んだ結果な...
芸術家の人生が色鮮やかに描かれた4つの物語。 印象派という言葉も知らななった美術オンチな私は、本当にゆっくりこの本を読んだ。 巨匠と呼ばれる(ピカソしか知らなかったけど)歴史に名を残す芸術家も最初から有名だった事はなく、ふつうの人が懸命に生きて、芸術に懸けて真摯に打ち込んだ結果なのだと。 美術と聞くと、芸術と聞くと、名画と聞くと、ある種の苦手意識が湧く。 私はこんな感性してないし、こんな色彩感覚持ち合わせてないし、土台から違うんだ。って。 でも、普通の人と同じように過ごして、同じ景色を見ているわけで。 そんなに違わない人間なのかなって思い直すようになった。 とにかく美術オンチなので作中登場する絵は、題名を検索して絵を見ながら読み進められて、文明に感謝。 今までは〜〜展開催となっても見向きもしなかったけれど、今度は行きたい。 昨年のゴッホ展が悔やまれる。
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4人の女性から見たそれぞれの巨匠たち。 原田マハさんは、彼らが本当にこうだったかも、本当にこんな会話してたかも、なんて思わせてくれる。 一度フランスには行ったことがあるけれど、この本を読んだ今また行ったら、景色がもっと愛しく目にうつるかもしれない。
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本作は、「うつくしい墓」、「エトワール」、「タンギー爺さん」、「ジヴェルニーの食卓」の4作からなる短編集。それぞれの有名な芸術家を傍で見つめてきた女性の視点を中心に描かれ、歴史というキャンバスに残された空白に色を付けて完成させた、史実を基にしたフィクション小説。 「うつくしい墓...
本作は、「うつくしい墓」、「エトワール」、「タンギー爺さん」、「ジヴェルニーの食卓」の4作からなる短編集。それぞれの有名な芸術家を傍で見つめてきた女性の視点を中心に描かれ、歴史というキャンバスに残された空白に色を付けて完成させた、史実を基にしたフィクション小説。 「うつくしい墓」はアンリ・マティスとパブロ・ピカソ、「エトワール」はメアリー・カサットとエドガー・ドガ、「タンギー爺さん」はポール・セザンヌとヴィンセント・ヴァン・ゴッホ、「ジヴェルニーの食卓」はクロード・モネという有名画家たちの物語である。 芸術に詳しくないため、あまり楽しめなかった印象が残ったが、芸術家と想像すると何となく天才であり変わり者という認識だった芸術家にも、一般人と共通の悩みがあり、サイコパス的に見える個性もあれば、人間味のある暖かい人物もいるんだと認知することができた。 この作品は、記録に残っていない隙間をうまく繋げて、新しい、もしくは実際にそうであったかもしれない物語となっているため、登場人物の歴史を熟知している人が読む事で真価を発揮する作品だと思った。
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実在の画家を軸に、そのまわりに描きだされる「こんなことが本当にあったのかもしれない」と思わされるそれぞれの世界は毎度のことながら素晴らしいが、それに加えて各短編ごとに書簡体だったりモノローグだったり様々な形式で書かれていて楽しい。
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作中でマリアやブランシェが画家を想っていたように私も彼らに恋をしてしまいそうでした。 登場人物の会話や行動から連想される情景は、それぞれに登場する画家の画風と重なってそれは美しいものでした。文字を読んでいるのに美術館や実際の場所を歩いているようで読み終わってもなかなか本の世界から...
作中でマリアやブランシェが画家を想っていたように私も彼らに恋をしてしまいそうでした。 登場人物の会話や行動から連想される情景は、それぞれに登場する画家の画風と重なってそれは美しいものでした。文字を読んでいるのに美術館や実際の場所を歩いているようで読み終わってもなかなか本の世界から抜け出せませんでした。
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原田マハさんの作品を読むと美術館に行きたくなる。美術館に行くと原田マハさんの作品が読みたくなる。モネ、マティス、セザンヌ、ドガとその周辺の人物たちにまつわる短編集。彼らの恋模様だったり、友情だったり、日々の葛藤だったり、これを読むと彼らの存在がぐんと近くなる。...
原田マハさんの作品を読むと美術館に行きたくなる。美術館に行くと原田マハさんの作品が読みたくなる。モネ、マティス、セザンヌ、ドガとその周辺の人物たちにまつわる短編集。彼らの恋模様だったり、友情だったり、日々の葛藤だったり、これを読むと彼らの存在がぐんと近くなる。 いつの日か、大きなダイニングルームと、季節とりどりの花が咲き乱れるお庭と、光溢れる絵画があるお家に住みたい。
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