ジヴェルニーの食卓 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
だったら、人生の「楽しみの箱」がひとつ、まだ開けられずに残っているようなものよ ものすごいパンチラインだったな 色や風景の描写がものすごく豊かなのと、シーンの移り変わりの仕掛けが舞台を見ているみたいだった…… 仕掛けとか演出みたいなものをここまで感じる小説なかなかないと思う。天気を確認するシーンから始まる4編目の中盤で、天気を確認するのが日課になるシーンが挟まれててブラボーだった。 短編の並び方も工夫を感じた。山場の前に書簡形式を挟んでくるのが憎かった……! 歴史を題材にした創作なんてたくさん触れてきたし、脚色ありきなこういう物語には慣れてたはずなのに「本当にこうだったのかな…」とか「ここまで創作しちゃっていいの?!」と思わされた。 年端のいかない子が大人の芸術家に心を奪われたり、少女がヌードになったりするシーンによって表現される芸術家という存在にちょっとドキッとした。すごく楽器が上手な人の姿に心を奪われたことがあるからなおさら、ね。
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実在した芸術家や絵画について、彼らの周りにいた家族、親しい人々や、生きた時代背景等を物語を通して想像していくことがとてもおもしろかった。どことなく遠いもののように感じる芸術家を、少し身近で現実味あるものとして見ることができました。 4編の中では、特にドガの話が芸術に打ち込む覚悟や...
実在した芸術家や絵画について、彼らの周りにいた家族、親しい人々や、生きた時代背景等を物語を通して想像していくことがとてもおもしろかった。どことなく遠いもののように感じる芸術家を、少し身近で現実味あるものとして見ることができました。 4編の中では、特にドガの話が芸術に打ち込む覚悟や信念に胸を打たれました。 読んでいると、絵画や歴史についてもっと知りたい思うようになってきます。マハさんの他の作品や、中野京子さんの美術に関する本も読んでみたいです。
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フィクションだけれど、風景や色や匂いを感じる描写。さすがマハさん!美術史に残る巨匠4人のストーリーだけど、それを取り巻く人々が印象に残った。
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マティス、ピカソ、ドガ、メアリー・カサット、ゴッホ、セザンヌ、そしてモネ。 美術史に名を残した画家たちの人生の一コマを4つのストーリーで展開していった本。相変わらず、マハさんのアート小説は美術史の資料のない部分を、本当のことのように感じさせる小説です。 今回は特に主で描かれていた...
マティス、ピカソ、ドガ、メアリー・カサット、ゴッホ、セザンヌ、そしてモネ。 美術史に名を残した画家たちの人生の一コマを4つのストーリーで展開していった本。相変わらず、マハさんのアート小説は美術史の資料のない部分を、本当のことのように感じさせる小説です。 今回は特に主で描かれていた訳ではないけども、メアリー・カサットというアメリカ出身の女性画家に興味を惹かれました。
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○○さんが●●さんのこと誉めてたよって聞くと、とても印象に残る気がする。 だからこの本は記憶に残るのかもしれない。 まるでモネの友人と思い出話を、ドガの友人と思い出話をしているかのような不思議な感覚。
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画家たちが素敵な暖かい愛に囲まれていて、そしてその画家によって生まれた絵画を愛おしく感じることができるようになる そんな本でした 2021年読書の素敵な幕開けでした
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印象派の画家たちを題材とした短編集。それぞれの作品は一度は目にしたことがあっても、その裏にあるストーリーを知ると(たとえそれがフィクションでも)違ったように見えてくる。原田マハさんの作品にはそういった楽しみがある
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短い話ではないので、読むのに少し体力が要りますが、それぞれの画家達の素顔や、絵の裏側の1部を見ることができて、楽しかったです。 元々印象派や新印象派の時代の絵画は好きですが、特にモネの『睡蓮』は実際に観に行きたい!と改めて思いました。
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マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌ、モネ 画家達のお話 自分が悪いんだけど、外国人の名前が全然頭に入ってこない 相関図書きながら読み返さないとな セザンヌのりんごの絵は見てみたくなりました ゴッホ曰く、セザンヌの描いたりんごはりんごよりもりんご
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4つの短編小説 どれも読んでいると自分もそこにいるような、 それくらいのめり込んで読みました 3年ほど前にパリへ旅行で行き、 オランジュリー美術館で モネの作品を見たということもあり モネの話が一番好きでした!
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