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ジヴェルニーの食卓 の商品レビュー

4

418件のお客様レビュー

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    98

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2023/04/16

4人の巨匠と、彼らに魅せられた人との物語です。20世紀初頭のフランス芸術の、世界じゅうを巻き込んだ熱さと輝きが目に見えるようです。

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2023/04/16

原田マハの小説は結構読んできたけど、個人的に1番よかった、、、ピカソ展にいった後だったからささった、、、

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2023/04/07

文体に癖がなく、読みやすい。 美術が革命を起こしていた昔の欧州を感じられました。 原田マハの小説は、絵や芸術に興味を持たせてくれます。

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2023/04/05

時代が追いつく前の芸術を創り上げる人たちの苦労は並大抵ではないのですね。そもそも感性が一般の人たちとは異なるので、ドガとか、今の時代を生きていたら犯罪者となってしまいます。 そのような芸術家をフォローする人たちがいたからこそ、いろいろなすてきな作品が残されて、今を生きる我々も豊か...

時代が追いつく前の芸術を創り上げる人たちの苦労は並大抵ではないのですね。そもそも感性が一般の人たちとは異なるので、ドガとか、今の時代を生きていたら犯罪者となってしまいます。 そのような芸術家をフォローする人たちがいたからこそ、いろいろなすてきな作品が残されて、今を生きる我々も豊かな気持ちにしてもらえるのですね。 本書は、芸術家の周りでフォローしてくれた人たちの目線で語られていて、とてもおもしろかったです。

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2023/04/04

史実を元に作者が想像した印象派の画家達の物語ですが、フィクションとは思えず、本当にこう言う物語があったんだろうなぁ、と思わせてくれます。なかなか良かった!

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2023/03/28

四人のフランス人印象派画家を題材にした四つの短編。美術史の小難しい本を読むのはちょっと気が引けるので、著者のこのような本は本当にありがたい。 ルーブル美術館などへ行く予定があるので読んでみた。 マティス、ドガ、セザンヌ、モネのそれぞれを、直接ではなく身近な人間の視点で語るという...

四人のフランス人印象派画家を題材にした四つの短編。美術史の小難しい本を読むのはちょっと気が引けるので、著者のこのような本は本当にありがたい。 ルーブル美術館などへ行く予定があるので読んでみた。 マティス、ドガ、セザンヌ、モネのそれぞれを、直接ではなく身近な人間の視点で語るという面白い書き方。 印象派を取り巻いていた時代の流れや、一人の人物としての画家が友人らの言葉から描き出されていて、想像力を掻き立てられた。 特に最後のモネを題材とした「ジヴェルニーの食卓」は色彩感豊かで、今すぐ美術館で絵を眺めたくなったほど。

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2023/03/07

初めて「死」がリアリティを持って心にたどり着いた作品だった。 今まで、「死」を取り扱うフィクション、ノンフィクションなどたくさん見てきたが、悲しいとか寂しいとかそういう感情にはなったけど、どこか他人事のように思えてた。 きっと本当の死はこんな感じで、ゆるやかで、それでいて深いんだ...

初めて「死」がリアリティを持って心にたどり着いた作品だった。 今まで、「死」を取り扱うフィクション、ノンフィクションなどたくさん見てきたが、悲しいとか寂しいとかそういう感情にはなったけど、どこか他人事のように思えてた。 きっと本当の死はこんな感じで、ゆるやかで、それでいて深いんだろう それはマティスの死や、死期が近いモネを間近で体験してしまったような感覚。 本人に会えない寂しさ、最高の作品がもう生み出されない悲しさ、大きかった背中がどんどん小さくなっていく切なさ、全部を疑似体験してしまった。 「死」は、本人よりも周りに影響を与えるものなんだなと思った(当たり前だけど)。だから、本人は別に怖がる必要や寂しがる必要はないんだなぁと。 他者の「死」とどう向き合うか、すこし真剣に考えてみようと思った。

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2023/03/06

たゆたえどももそうだけど、一瞬フィクションであることを忘れてしまう。。。 ちょこちょことそれぞれの作品を確認しつつ。 いつか、ジヴェルニーには行ってみたいなぁ。。

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2023/02/15

2015年発表のこの作品よりも先に、2021年発表のリボルバーを読み、台詞や描写に青臭さを感じ、少女マンガ的と辛口のコメントを書いた。 しかし、この作品は別物。上品なデザートをいただくかのごとく、丁寧に読み進んだ。 この違いは、どこから来たのだろう?短編と長編の違い? まあ、それ...

2015年発表のこの作品よりも先に、2021年発表のリボルバーを読み、台詞や描写に青臭さを感じ、少女マンガ的と辛口のコメントを書いた。 しかし、この作品は別物。上品なデザートをいただくかのごとく、丁寧に読み進んだ。 この違いは、どこから来たのだろう?短編と長編の違い? まあ、それはともかくとして、収録されている4篇ともに印象派にふさわしい光溢れる風景描写で、作者のキュレーターとしての目が活かされていて、人物描写では画家一人ひとりの画業に相応しい表現で描き上げられている。 どれくらい文献を参考にしたのか分からないが、特にマティスとピカソなど対比が上手く、彼らの作品を改めて眺めたくなった。 主軸となる脇役(マグノリアのマリアやメアリー・カサッドなど)も、つつましく、素晴らしい「目」の役割を果たしている。 ただ、どの話も似たり寄ったりの女性のひとり語りという気もする。また、作品をまたがると、マティスもモネも老画家として“同じ”に感じられる。 一番好きなのは、「美しい墓」なのだが、この1作だけを読んだ方が高く評価したかも。

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2023/01/31

------------------------- 原田マハが描く、 マティスとピカソ、 ドガ、セザンヌ、モネ。 巨匠たちの日常。 ------------------------- ・うつくしい墓 ・エトワール ・タンギー爺さん ・シヴェルニーの食卓 どの作品も、とても美しく...

------------------------- 原田マハが描く、 マティスとピカソ、 ドガ、セザンヌ、モネ。 巨匠たちの日常。 ------------------------- ・うつくしい墓 ・エトワール ・タンギー爺さん ・シヴェルニーの食卓 どの作品も、とても美しく優しい物語たち。 印象的だったのは、「エトワール」。 当時の女性たちの置かれた立場、葛藤、苦しみが胸をしめつけられます。 好きだったのは「シヴェルニーの食卓」です。 モネがとてもやさしくて、切ない。 絵を描くこと、何かを創作することて、 奇跡のようなことで、 だけどその作者も一人の人間で、 私たちと同じように日々迷い、悩み、自問して、 闘い抜いているんだなあ、と思うと、 もっと彼らの人生を知りたくなるし、 絵の背景を知ることで、さらに絵を見る目が変わる。 原田マハさんの作品、大好きです。

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