ジヴェルニーの食卓 の商品レビュー
タンギー爺さん涙しました。 たゆたえども沈まずを読んでいたので ゴッホの「ひまわりを見せてください」 のシーンで重なりました。 リボルバーやゴッホのあしあとなどマハさんのゴッホに関する他の作品も読みたくなりました。 うつくしい墓はタイトル通りうつくしさが感じ取れる作品でした。
Posted by
モネ、マティス、ドガ、セザンヌ 原田マハさんの本は偉大な芸術家たちがただ天才だからというのではなく、同じ人間として幾度もの困難を乗り越えながらも懸命に”生きていた”というのがすごく伝わってくる。 特に題名にもなっている最後のモネの話が好き。 光を求めて外にでて、自然の移り変わりや...
モネ、マティス、ドガ、セザンヌ 原田マハさんの本は偉大な芸術家たちがただ天才だからというのではなく、同じ人間として幾度もの困難を乗り越えながらも懸命に”生きていた”というのがすごく伝わってくる。 特に題名にもなっている最後のモネの話が好き。 光を求めて外にでて、自然の移り変わりや食を大事にしていた所。 世間の目よりも大切な人たちと共に生きることを選び、成功したり自信を喪失したり、白内障を患って一時は筆を置くけれど、周りの懸命な説得にまた力が湧いてきたり。あぁやっぱり同じ人間なんだなって。 美味しそうな食事の匂いまで伝わってきてお腹が空きました..笑
Posted by
モネやマティス、セザンヌら画家を巡る物語。画家に近い人物の視点から綴られている。 何か特別大きな出来事が起こる訳ではないけれど、淡々としたドラマが描かれていて、こんな感じのやり取りがあったのだろうかと想像しながら楽しめる。 ジヴェルニー訪問の直前に読んだので、ジヴェルニー訪問...
モネやマティス、セザンヌら画家を巡る物語。画家に近い人物の視点から綴られている。 何か特別大きな出来事が起こる訳ではないけれど、淡々としたドラマが描かれていて、こんな感じのやり取りがあったのだろうかと想像しながら楽しめる。 ジヴェルニー訪問の直前に読んだので、ジヴェルニー訪問時はブランシェとのやり取りを思い浮かべながらモネの家を歩き、ああ本当にここにモネがいて、この黄色いダイニングで食卓を囲んでいたのだと感慨深かった。
Posted by
東京都美術館のマティス展に行ったから読んだ。この人の美術系のお話は、読んでよかった。って思えるものが多い。
Posted by
画家を見つめる優しいまなざし これを読んでからオルセー、オランジュリーへ行ったのでとても良かった
Posted by
マハさんの中で1番好きな作品。 生涯自分の近くに置いておきたい。 マハさんの想像する人物像がリアルにそうであった様に錯覚してしまう程、作品にのめり込んでしまった。どの章も涙が止まらなかった。
Posted by
表題になっているジヴェルニーの食卓が一番好みでした。 温かなごはんを食べたような、満たされた気持ちになる小説で、私もモネが作り上げた庭園で暮らしたいと切に思いました…笑 どの画家もなんだかんだ人との繋がりを持ちながら生活していたことがわかり、非常に興味深かったです。
Posted by
モネ、マティス、ドガ、セザンヌ、、偉大な芸術家にも「生活」があり、食事をし、人を愛し、時に嫌気が差し、それでも生きていたということ。 原田マハさんの作品には、芸術家たちが”暮らしている”、そんな気がする。
Posted by
“ふっと絵の具のにおいがした。それは、クロード・モネのにおいだった。みずみずしい緑が生い茂る川面のほとり、せせらぎにたゆたう睡蓮の画家の。” 「ジヴェルニーの食卓」 睡蓮の庭、とっておきのランチに、魂で繋がるふたつの家族。あたたかで鮮やかな描写が愛おしく、春の訪れを感じられる...
“ふっと絵の具のにおいがした。それは、クロード・モネのにおいだった。みずみずしい緑が生い茂る川面のほとり、せせらぎにたゆたう睡蓮の画家の。” 「ジヴェルニーの食卓」 睡蓮の庭、とっておきのランチに、魂で繋がるふたつの家族。あたたかで鮮やかな描写が愛おしく、春の訪れを感じられる一遍。オランジュリーに是非とも行きたくなってしまった…彼の思想の中に身を置いた時、私は何を思うだろう。 「うつくしい墓」 アンリ・マティスの作品を、私はまだほとんど知らない。けれどマハさんの言葉を通して、繊細で柔らかな陽の温もりと、優しい眼差しが感じられる、とてもうつくしいお話だった。インタビュアーの姿が見えない描き方がまた良い。最後は無性に神に祈りを捧げたくなりました。 「エトワール」 美術、芸術界における女の立ち場。踊り子。身体を売ること。中年男性が少女に向ける熱い視線。 どこか遠い場所で起きていると信じたくなるけれど、決して目を逸らしてはいけない、気持ち悪いのに美しい関係性……。読み終えて、ひとつ息をついた。
Posted by
【画家の日常や生き方に共感できる本】 青空の下、刻々と移り変わる自然を描こうとした画家、モネ。 野生の花畑を再現したような大きな庭を持つ夢や、妻の手料理をたくさん並べられる大きなテーブルを持つ夢を抱いていた。 画家が抱く野心的な夢(ルーブル美術館に作品を並べたいとか世界中の大...
【画家の日常や生き方に共感できる本】 青空の下、刻々と移り変わる自然を描こうとした画家、モネ。 野生の花畑を再現したような大きな庭を持つ夢や、妻の手料理をたくさん並べられる大きなテーブルを持つ夢を抱いていた。 画家が抱く野心的な夢(ルーブル美術館に作品を並べたいとか世界中の大金持ちをパトロンにするとか)とは違い、モネだからこその夢や希望、生き方を貫いたところに尊敬の念を抱く。 モネの作品が好きなのは、生き方が絵に映し出されるところかもしれないと読書を通して改めて思った。自然を愛し注力する眼が描く絵には、身近なものに幸せを見出すモネの生き方が表れている。 巨匠だから特別、遠くの人というわけではない。 巨匠にも家族がいて、生活がある。 モネらしい生き方を支えたのは、義理の娘ブランシュや友人クレマンソーであった。 自分らしく生きることー自己実現は、とても素敵なことであるが、ひとりで成し遂げられることでもない。私自身、誰かのためにこうありたい献身的になりたいと思いつつも、悩んでしまうことも多い。そんな時、話を聴いて励ましてくれる素敵な人が身近にいる。人は支えられて生きている、と当たり前かもしれないがとても大切なことを実感させられる本であった。
Posted by