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ジヴェルニーの食卓 の商品レビュー

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418件のお客様レビュー

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2023/06/30

原田マハさんの本の中でも、自分にとってはちょっと難しかった本… アートが好きで、『楽園のカンヴァス』や『たゆたえども沈まず』、『暗幕のゲルニカ』など、原田さんのアートミステリーや美術をテーマにした人情小説を読んできて、そのどれもが良かったから今回も期待していたけど、なんか急に専...

原田マハさんの本の中でも、自分にとってはちょっと難しかった本… アートが好きで、『楽園のカンヴァス』や『たゆたえども沈まず』、『暗幕のゲルニカ』など、原田さんのアートミステリーや美術をテーマにした人情小説を読んできて、そのどれもが良かったから今回も期待していたけど、なんか急に専門的になって登場人物も多くて、あまり感情移入できなかった。 ところどころ好きな言葉、刺さるフレーズ、そして学びがあった。 メアリー・カサットという女性の存在なくして、印象派がこんなにも広まることはなかったこと。 芸術家とパトロンの切っても切れない関係性の現実。 ゴッホの時代の官展に出される絵のつまらなさ、それを覆した印象派。 「印象派」というのはそもそも評論家たちが揶揄してつけた言葉だということ。 そして何より… 芸術家は特別な存在であり、われわれ一般人とは異なった価値観と感性で生きていて、交わることはないように思えるけど、彼らにも我々と同じように家族があり、作品を売って生活をし、そのための駆け引きをし、悩み、趣味に興じたり、楽しいことや嫌なことも経験し、病も患う。 普通の人々と同じような生活をし、同じように喜び、同じように悩み、同じように涙する。 そのことに想いを馳せられたのは貴重な時間でした

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2023/06/17

のんびりと、清らかで、あたたかい短編小説集。 自分はピカソよりも、ゴッホやモネ、セザンヌといった色彩がある画家が好きだなぁと改めて。 マティス…! すごく気になるひと。

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2023/06/03

短編でとても読みやすい!辛いお話もあまりなくて気持ちよく読める感じ。誰もが知っている芸術の巨匠の日常を垣間見てる感じがして楽しかった。 特に最後のモネの話がお気に入り。こんなに有名な人なのに、自然とか食を重視していた所が好き。 色々な絵を見たくなる一冊。

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2023/05/24

時代を切り拓いた4人の芸術家たちの姿をさまざまな視点から描く短編集。召使の少女の視点からアンリ・マティスとパブロ・ピカソもの交流を描く「美しい墓」。アメリカ人女性画家メアリー・カサットの視点から、エドガー・ドガとそのモティーフであった踊り子の少女を描く「エトワール」。ゴッホをはじ...

時代を切り拓いた4人の芸術家たちの姿をさまざまな視点から描く短編集。召使の少女の視点からアンリ・マティスとパブロ・ピカソもの交流を描く「美しい墓」。アメリカ人女性画家メアリー・カサットの視点から、エドガー・ドガとそのモティーフであった踊り子の少女を描く「エトワール」。ゴッホをはじめとする印象派やポスト印象派の画家たちの無名時代を支えたことで有名な画材屋兼画商であるフランソワ・タンギーの娘からポール・セザンヌへの手紙という形で綴られる「タンギー爺さん」。表題作である「ジヴェルニーの食卓」は義理の娘の視点からクロード・モネが“アトリエ”で懸命に光を捉えようとする姿が描かれる。 芸術家たちが見る世界は凡人には理解し難いものかもしれないが、芸術家と近しい場所にいた“凡人”の視点から語られるからこそ芸術家たちの苦悩、喜びが一層身近に感じられる。芸術家を語るときしばしば彼らを神的な存在として捉えてしまうことがあるが、画家だって1人の人間だよねって話。友人との別れに苦しんだり、家族や友人の支えでなんとか絵を描いて、大切な人と囲む食卓を大切にする、そんな芸術家の姿が描かれた作品。

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2023/05/07

大好きなマハさんの本の中では、評価低めになってしまった。絵の知識皆無な私には難易度高めの本だった〜。登場人物が多くて、この画家とこの画家のつながり、今語ってくれてるこの人とのつながり、とか考えながら読むと混乱した。。。(私が馬鹿なだけ)フランスに行きたい!セーヌ川が見たい!芸術に...

大好きなマハさんの本の中では、評価低めになってしまった。絵の知識皆無な私には難易度高めの本だった〜。登場人物が多くて、この画家とこの画家のつながり、今語ってくれてるこの人とのつながり、とか考えながら読むと混乱した。。。(私が馬鹿なだけ)フランスに行きたい!セーヌ川が見たい!芸術に触れたい!そんな気持ちにはめちゃくちゃなる!

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2023/05/07

印象派を築き上げた画家たちに寄り添った物語です。 作中に出てくる画家の名前と作品名を都度調べながら ああ!見たことある!と何度も感嘆したりと楽しく読むことができた。改めて印象派の巨匠たちの絵画を見に行きたい!と強く感じた作品です。

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2023/05/05

やっぱり原田さんは短編より長編の方がいいなあーと改めて実感。 モネの話とかは結構好きなんですが、全体的に普通な印象でした。

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2023/05/03

どのお話も、景色や食事などの描写が細やかで、色々な感覚を刺激されるように読み進めました。沢山の作品を作り上げた画家も、一般人と何ら変わりない生活があり、何気ないことに作品のヒントを見出す。芸術家やその作品に対する心の距離感が少し縮まったように感じます。

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2023/04/29

大作と評価されている絵の良さが分からず縁遠かった絵画たちに、原田さんのお陰で少し近づけたみたい。 美術館や展覧会へ行っても、あっという間に観終わってしまうほどだったのに、今では本屋さんの美術コーナーなどもウロついている。音楽も演劇も美術も、その作品の時代背景や作者のバックボーンな...

大作と評価されている絵の良さが分からず縁遠かった絵画たちに、原田さんのお陰で少し近づけたみたい。 美術館や展覧会へ行っても、あっという間に観終わってしまうほどだったのに、今では本屋さんの美術コーナーなどもウロついている。音楽も演劇も美術も、その作品の時代背景や作者のバックボーンなどを知って観ると、直接目には映らない感動があるんだろうな〜。原田さんには、もっともっと絵画の世界を教えてもらいたい。

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2023/04/19

4人の画家それぞれに深く関わる誰かが、 当時の自分たちの日常を振り返ってくれるお話し。 各々の暮らしの様子がとても良くわかる。 マティスのストーリーに出てくる絵が、 今月末からのマティス展に来るらしくて楽しみすぎる! 最後のモネのお話しが、 今読んでいる『美しき愚かものたちの...

4人の画家それぞれに深く関わる誰かが、 当時の自分たちの日常を振り返ってくれるお話し。 各々の暮らしの様子がとても良くわかる。 マティスのストーリーに出てくる絵が、 今月末からのマティス展に来るらしくて楽しみすぎる! 最後のモネのお話しが、 今読んでいる『美しき愚かものたちのタブロー』に うっすら続いていってるのが、 自分の中で、フェン直ツーベースヒット感。

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