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長いお別れ の商品レビュー

4.2

143件のお客様レビュー

  1. 5つ

    52

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    24

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2026/03/09

まさに自分の父が同じ病を患っており、身につまされて読んだ。もう私の名前もわからない父を思いながら、イヤという意思表示が唯一の感情表現なところが同じで笑えたり。どう生きてどう死ぬか。考えさせられた。

Posted byブクログ

2026/02/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

傑作でした。 まるでこの家族と長年の知り合いかのように思えるほど親近感を持ち、老夫婦の行く末はどうなるのだろうと気を揉みながら一気読みしました。三女の恋愛が変なハッピーエンドにならなかったことや、昇平が急に息を引き取ることもリアルに思えた。ただ個人的には大震災の話やアメリカ旅行の話は蛇足ではと思えた。もう少し2人の普段の生活を見てみたかった。

Posted byブクログ

2026/02/04

その人たらしめるものが少しずつゆっくり失われていく。 認知症(アルツハイマー型)はそんなイメージを持っている。 失われてしまうものに目がいってしまうから、どうしようもなくやるせない気持ちになることが多い。 でもこの本では、それを「長いお別れ」として、前向きにユーモアを交えながら描...

その人たらしめるものが少しずつゆっくり失われていく。 認知症(アルツハイマー型)はそんなイメージを持っている。 失われてしまうものに目がいってしまうから、どうしようもなくやるせない気持ちになることが多い。 でもこの本では、それを「長いお別れ」として、前向きにユーモアを交えながら描かれている。 人が生きて死んでいくということは、大変なことなんだよなと自分の体験からも思う。 きれいごとでは済まされないこともたくさんあるし、多々問題も起きる。 そのつど叫びたい気持ちになるだろうけど、最終的にこんな心持ちで見送れたらいいなと思った。

Posted byブクログ

2026/01/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

映画にもなってたよな…と思いながら読み始めた。読みやすそう…と思ったけど、こんなに一気に読んでしまうとは思わなかった。見ると、『オール讀物』で一章ずつ発表されていた物らしい。なるほど、読みやすい筈だ。 東昇平、元中学教師。校長まで務め、その後、図書館長まで。ところが、ある日、アルツハイマーであることがわかる。妻と二人暮らし。子どもは娘3人。それぞれ家庭があったり仕事があったり。 認知症の親の話とは知ってたけど、こんなに淡々と描かれているとは思わなかった。「長いお別れ」とは認知症の状態を表現する英語「ロンググッドバイ」から。映画の話題の時に、それは聞いてた気がしたけど、ラスト、アメリカで暮らす長女の次男のシーンで出てくる。上手いな。 対する冒頭のシーンは、その後、本編には全く登場しない姉妹が出てきてて、とても映像的だった。 認知症の症状や終末期の描写はかなりリアル。認知症患者に関しては私も具体例を知ってる訳ではないけど、家族で終末期をどうするかに関しては、経験がある。そして、いまだにチクリと胸が痛む。

Posted byブクログ

2025/09/29

妻のことを忘れてしまっても、言葉も記憶も知性も失っても、コミュニケーションを保ってる。 なんてステキな夫婦だろう。 認知症という重たい病気を抱えながらも、家族が織りなす日常に、クスッと笑ってしまう温かさにあふれた物語。 ステキな本に出会えて感謝です!

Posted byブクログ

2025/09/16

今日、9月15日は敬老の日ですが、なんとなく2年前に他界した父のことと同時に、本書を読んだことを思い出しました。1年弱の自宅介護の後半に、認知症と見られる傾向が感じられました。 以下は、ブクログをやっていなかったときに、ノートに記録していた感想です。 “認知症の父を支える家族...

今日、9月15日は敬老の日ですが、なんとなく2年前に他界した父のことと同時に、本書を読んだことを思い出しました。1年弱の自宅介護の後半に、認知症と見られる傾向が感じられました。 以下は、ブクログをやっていなかったときに、ノートに記録していた感想です。 “認知症の父を支える家族の日々。表紙絵がリアルで印象的。切実な問題であるのにコミカルに描かれているところもあり、深刻な中にもふっと笑いが漏れるところもあった。年代の違う家族一人ひとりの気持ちもよく表されている。(2019年9月17日 記す)”

Posted byブクログ

2025/09/01

誰にとっても人ごとではいられない「長いお別れ」。親のこと、おじいさんやおばあさんのことだけじゃなく、自分や家族のこととしてね。きついな。

Posted byブクログ

2025/01/22

3人姉妹の、両親のことを気にしつつもどこか他人事な態度がリアルだなと感じた。 数年前に祖父を癌で亡くした。80歳を超えた祖母がヘルパーさんの手を借りながらもほぼ1人で自宅介護をしていた。当時、私の母(祖母の娘)と私自身が同居し、かつすぐ近くに叔母(祖母の娘)が住んでいたにも関わら...

3人姉妹の、両親のことを気にしつつもどこか他人事な態度がリアルだなと感じた。 数年前に祖父を癌で亡くした。80歳を超えた祖母がヘルパーさんの手を借りながらもほぼ1人で自宅介護をしていた。当時、私の母(祖母の娘)と私自身が同居し、かつすぐ近くに叔母(祖母の娘)が住んでいたにも関わらず。 私は母子家庭かつ一人っ子なので、妻の曜子が経験したような介護を今後自分ひとりで背負う可能性が高い。読み終わって、いやこれって10.20年後の自分の姿なんじゃない?と気づく。いやいや、気づくのが遅すぎると鈍感な自分に呆れる。 介護は、本当はもっと過酷で、綺麗なものではないと思う。昇平と曜子の間には2人にしかわからない絆や愛がある。それは昇平の記憶が少しずつ遠く消えて無くなってしまっても。曜子のことを妻だと認識できなくなっても。2人の間には2人にしかわからない何かがある。きっと私の祖母と祖父の間にも、二人にしかわからない何かがあったのかな、と読み終わってふと考えた。

Posted byブクログ

2024/12/12

認知症を患った父とその家族の物語なんですが臨場感溢れていて、なにも盛ったりしてないけどユーモアが必見で高齢化が進むにつれて我家でも起こりうるシナリオをしみじみと読ませてもらいました。 10年間の老々介護を続ける母と3人の娘たちの家族との関りが描かれていて、日常に溶け込んだ問題は誰...

認知症を患った父とその家族の物語なんですが臨場感溢れていて、なにも盛ったりしてないけどユーモアが必見で高齢化が進むにつれて我家でも起こりうるシナリオをしみじみと読ませてもらいました。 10年間の老々介護を続ける母と3人の娘たちの家族との関りが描かれていて、日常に溶け込んだ問題は誰もが抱えていることだけど淡々とこなしてく姿に感銘を受けました。 特に認知症患者あるあるの事例がたくさん出てきて、うなずきっぱなしでした。 「長いお別れ」の意味がジーンと伝わってきて、つらいけど前向きにとらえることができた作品でした。

Posted byブクログ

2024/10/19

中島京子さん講演会の参加に向けて、図書館で著者の本をいくつか借りてきた。 この本は題名と装画から予想した通り、認知症を患う父親の介護について書かれている。 私自身が高齢者施設に長く勤務しているので、この本に描かれている認知症の男性と家族のようなケースは日々目にしている。 介...

中島京子さん講演会の参加に向けて、図書館で著者の本をいくつか借りてきた。 この本は題名と装画から予想した通り、認知症を患う父親の介護について書かれている。 私自身が高齢者施設に長く勤務しているので、この本に描かれている認知症の男性と家族のようなケースは日々目にしている。 介護は終わりが見えないからこそ、家族にとって不安や疲労との闘いだ。 中島京子さんもおそらくこの地獄のような介護を経験されたのだろう。 認知症に限らず、ケアをする際に患者さんの思いと家族の思いが一致せずどちらを優先すべきか悩むことは少なくない。 そして、熱心な家族ほど、患者さんの思いに応えようと頑張りすぎて家族の思いがなかなか吸い上げられず泣き寝入りしてしまうことは多い。 この本を読んで、支える側である家族の状況や思いを様々な角度から捉えることの大切を改めて認識できた。 患者さんが一番大切なのは当たり前。 だけど、それと同じくらい介護者である家族こそが大切。 そして、いつか自分も認知症を患う人を支える家族という立場になるだろう。 最期まで妻の曜子のように献身的にサポートすることができるとは思えない。 それでも、長いお別れという作業に心して向かいあっていかねばと思わされた。

Posted byブクログ