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夜の国のクーパー の商品レビュー

3.5

239件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    81

  3. 3つ

    82

  4. 2つ

    17

  5. 1つ

    4

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2021/10/11

主人公が頻繁に入れ替わるため、読み方に慣れたり、世界観に入り込んだりするのに時間がかかった。 一方で、100ページをすぎたくらいからか、この本の世界観に慣れ、時間を忘れて読み進めてしまった。 この本は、猫と人間の会話から始まる。 幼い頃からよく、「豚や牛が離せるようになった...

主人公が頻繁に入れ替わるため、読み方に慣れたり、世界観に入り込んだりするのに時間がかかった。 一方で、100ページをすぎたくらいからか、この本の世界観に慣れ、時間を忘れて読み進めてしまった。 この本は、猫と人間の会話から始まる。 幼い頃からよく、「豚や牛が離せるようになったら、人は食べることができるのか?」「ペットが話せるようになったら、虐待は減るのでは?」と考えてきた私にとって、解のひとつを見ているようで、登場人物(動物)の言動や思想に目が離せなかった。 猫目線の思想も細かく描かれており、大変興味深かった。今後、猫を見かけた際には「かわいい」で終わらない、多様な考察をしてしまいそうだ。

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2021/10/09

猫を主人公に据えた一風変わった話。伊坂幸太郎は一風変わった話が多いがその中でも特に変わったファンタジーに仕上がってる。

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2021/10/05

伊坂幸太郎らしいどんでん返しと結末がすとんと胸に落ちて暖かい気持ちになりました。 とても爽やかで穏やかな不思議な読後感を与えてくれました。 この伊坂幸太郎の読後感はやっぱり癖になります。 ただ途中少し読むのが退屈な部分があったので☆4つ。

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2021/09/20

個人的にはあまり読後の爽快感がなかったお話。 ただし、作品としては綺麗にまとまってると思うし、登場人物の関係性や別視点から見た人の在り方もなるほどと思うところがあった。

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2021/09/03

再読 ある町が戦争に負けて、鉄国に支配されることとなった。王様は逆らわなければ危害を加えない約束をしたと言ったが、壇上で鉄国の隊長に殺された。 街の住人が信じるのは、みんなが助けを求めるときに現れる透明のクーパーの戦士達。 街には昔からクーパーという木の蛹を倒すため、屈強な戦士を...

再読 ある町が戦争に負けて、鉄国に支配されることとなった。王様は逆らわなければ危害を加えない約束をしたと言ったが、壇上で鉄国の隊長に殺された。 街の住人が信じるのは、みんなが助けを求めるときに現れる透明のクーパーの戦士達。 街には昔からクーパーという木の蛹を倒すため、屈強な戦士を選び、戦いに行く。戦ったものは帰ってこれず、倒した戦士は透明になって助けを求める時に帰ってくる。 猫の視点とこの不思議な街に流れ着いた僕の視点で描かれる物語。 ファンタジーの中にもリアルさもあって、猫の視点から人間を分析するところや、自分たちが信じているものが本当に正解なのかと思わせるラストだった。 そして流れ着いた僕の存在もまたファンタジーだけど、リアルもあって面白い。

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2021/08/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

伊坂幸太郎さんの作品で言うと「オーデュボンの祈り」に近い感じ。350ページくらいまではダラダラと話が続く感じですが、ラスト50ページの伏線回収はさすが! ラスト50ページのあたりで「どっちの側にも立つな。一番大事なのはどの意見も同じくらい疑うことだ」という言葉が出てくるのですが、物語全体を通してその言葉がキーワードになる、少し変わった面白いファンタジー寄りのミステリー小説でした☆ あと、個人的には猫と鼠のやり取りも何か哲学的で面白かったな~♪星4つでも良いかなと思いましたが、大好きな伊坂幸太郎さんという事で、限りなく星4つに近い星3つ。

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2022/02/27

『全部嘘だ 今まで知っていたことは全部忘れろ』 本当の中に嘘が混じっているよりも、まるまる嘘っぱちのほうがマシやなと思った。 物事は、ひとつの角度から見ただけで判断したらアカンよと、勉強になる。 しかしまぁ、前フリの長いこと笑!! 「?」が「!」になるまでたっぷり楽しめたけ...

『全部嘘だ 今まで知っていたことは全部忘れろ』 本当の中に嘘が混じっているよりも、まるまる嘘っぱちのほうがマシやなと思った。 物事は、ひとつの角度から見ただけで判断したらアカンよと、勉強になる。 しかしまぁ、前フリの長いこと笑!! 「?」が「!」になるまでたっぷり楽しめたけど笑 しまった!!ガリバー君やったんかい!! 鉄国の兵士と対峙するシーンまで気づかんかった―…読み返したらヒント出てたわ。ちくしょ― 妻に浮気された公務員の珍獣め。 冠人も酸人もくそったれやな。やっぱり親子。子は親を写す鏡。 でも、 あほ酸人が裏切ったおかげで水瓶に毒が入らなくてよかった― あぶね―! 複眼隊長かっこええな―✨ 人の心理や行動を捉えるのがうまいな― この小さな国を守り、変えるためによくがんばりました✨ 人間の世界でも、猫と鼠の世界でも、その中で生まれる様々な仕組みはどれも同じような気がする。 『我々のほうから決まった数の鼠をあなたたちに差し出します』 支配するものされるもの。 自分の立場や権限を守りたがるもの。 他人の痛みに共感できないもの。 自分がやりたくないことは他人にやらせる。 発電所で線量計も付けずにがんばる協力会社従業員。 ギャロが「中心の鼠」を追い回し、壁に激突してから立ち直るまでの一連の描写はマンガそのもの! ポンッて笑 なんで、タイトルが夜の国なん?? 公務員より先に漂着したかもしれない人間はどうなった?? トム君が言う、実在したであろう『ぼく』が語るクーパーの嘘話は、『ぼく』から誰に伝わり、そして広まった?? …詮索するのはやめましょう。お伽話なんやから。 いい話やったなぁ♪ 猫アレルギーと杉花粉アレルギーのおかげで涙目読書(T-T) 2012年08月16日 

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2021/06/28

初めて伊坂幸太郎さんの作品を読みました。それがこの作品でよかったのかはわかりませんが、素敵でした。最後の100ページに全てが綺麗に収まっていく感じが好きです。クーパーとは、鉄国とは。どこかあったまる物語でした。

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2021/05/30

猫とネズミと、人間の戦争のお話。 トムの行動やネズミの言動に妙な説得力があって、きっとこんな感じなんだろうなーと納得してしまった。 トムが、ネズミも自分たちと同じように生きてるんだと感じるところがなんか好き。戸惑ってるとこが生々しい。 読みやすかったけど、とても教訓的なメッセージ...

猫とネズミと、人間の戦争のお話。 トムの行動やネズミの言動に妙な説得力があって、きっとこんな感じなんだろうなーと納得してしまった。 トムが、ネズミも自分たちと同じように生きてるんだと感じるところがなんか好き。戸惑ってるとこが生々しい。 読みやすかったけど、とても教訓的なメッセージ性を感じる作品だった

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2021/05/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

空想と現実の按配がちょーーーどいい。魔王を彷彿とさせるようなストーリー展開が後半にあって私的に胸がくすぐったかった。すんごく良かった。あいもかわらず伊坂幸太郎は最高としみじみ感じる訳で。素敵なお話だったア!(andymori / 楽園)

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