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夜の国のクーパー の商品レビュー

3.5

243件のお客様レビュー

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2015/03/25

伊坂幸太郎の文庫新刊が出るとついつい手にとってしまう。そしてあらすじも読まずにレジへ、という定番の流れ。今回もそうでした。読みはじめると意外や意外、ファンタジー?戸惑いながらも読み進めると、ミステリー要素もある冒険活劇でした。(出版元もミステリ文庫)初めは戸惑ったものの、中盤から...

伊坂幸太郎の文庫新刊が出るとついつい手にとってしまう。そしてあらすじも読まずにレジへ、という定番の流れ。今回もそうでした。読みはじめると意外や意外、ファンタジー?戸惑いながらも読み進めると、ミステリー要素もある冒険活劇でした。(出版元もミステリ文庫)初めは戸惑ったものの、中盤からラストにかけては夢中でページを繰っていました。伊坂幸太郎らしいトリックに、うんうんと納得。あー、面白かった。20150325読了

Posted byブクログ

2015/03/22

どこかうちひしがれた主人公、異世界のようでありながら現実と地続きの舞台、猫を語り手に用いることで生み出される異化作用、哲学的でありながらユーモラスな言葉の数々などなど。 伊坂作品の醍醐味みたいなのを、一通り楽しむことができる作品なのかなと。 しかしその中でも、既往の作品には見ら...

どこかうちひしがれた主人公、異世界のようでありながら現実と地続きの舞台、猫を語り手に用いることで生み出される異化作用、哲学的でありながらユーモラスな言葉の数々などなど。 伊坂作品の醍醐味みたいなのを、一通り楽しむことができる作品なのかなと。 しかしその中でも、既往の作品には見られなかった世界平和(言葉にするとチープだな)のようなテーマも扱われていて、全く虚構の世界ではあるのだけれど、現代社会に対する警鐘とも受け取れる部分も多々見られた。 特に猫と鼠のやり取りから、自分たちにとっての平和が、他者にとっての平和とは限らないことを痛感。 色々と思うところもあるけれど、読後の爽快感はさすがの伊坂作品。 単純に楽しめる一冊だと思う。

Posted byブクログ

2015/03/10

目を覚ますと見覚えのない土地の草叢で、蔓で縛られ、身動きが取れなくなっていた。仰向けの胸には灰色の猫が座っていて、「ちょっと話を聞いてほしいんだけど」と声を出すものだから、驚きが頭を突き抜けた。「僕の住む国では、ばたばたといろんなことが起きた。戦争が終わったんだ」猫は摩訶不思議な...

目を覚ますと見覚えのない土地の草叢で、蔓で縛られ、身動きが取れなくなっていた。仰向けの胸には灰色の猫が座っていて、「ちょっと話を聞いてほしいんだけど」と声を出すものだから、驚きが頭を突き抜けた。「僕の住む国では、ばたばたといろんなことが起きた。戦争が終わったんだ」猫は摩訶不思議な物語を語り始める―― これは猫と戦争、そして世界の秘密についてのおはなし。 著者あとがき=伊坂幸太郎/解説=松浦正人

Posted byブクログ