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舟を編む の商品レビュー

4.3

1205件のお客様レビュー

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2024/06/05

電車の中でひとりクスッと笑ってしまうような小説はこれが初めてです! 言葉って使い方次第でこんなにユニークになるんだと思ったし、それぞれの立場から語られるストーリーは面白くて、気づいたら辞書作りの世界観のめり込んでいました。

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2024/06/03

ゆる言語学ラジオの辞書回をかなり前に聴いていたので、辞書についての知識ゼロではない状態で読んだ。 辞書作りのあれこれも学べて、辞書編集業界の青春を感じられて、優しい気持ちになれる小説で、知名度に劣らない超名作だと思った。 辻村深月さんの作風が好きな人は間違いなく好きになれると思う...

ゆる言語学ラジオの辞書回をかなり前に聴いていたので、辞書についての知識ゼロではない状態で読んだ。 辞書作りのあれこれも学べて、辞書編集業界の青春を感じられて、優しい気持ちになれる小説で、知名度に劣らない超名作だと思った。 辻村深月さんの作風が好きな人は間違いなく好きになれると思うし、そうでない人もぜひ読んでほしい。 登場人物全員の個性がしっかりあるのに、身の回りにもいそうな感じがよい。 手元の国語辞典を開きたくなった。

Posted byブクログ

2024/05/31

2012年本屋大賞を受賞した名作。Kindle書籍のセール中だったためこれを機にと購入。 私にとっては初めて読む三浦しをん氏の作品のため、読む前からとても楽しみだった。 舞台は玄武書房という出版社の辞書編集部。中型国語辞典『大渡海』の刊行計画を進めていたものの、定年を控え後継者...

2012年本屋大賞を受賞した名作。Kindle書籍のセール中だったためこれを機にと購入。 私にとっては初めて読む三浦しをん氏の作品のため、読む前からとても楽しみだった。 舞台は玄武書房という出版社の辞書編集部。中型国語辞典『大渡海』の刊行計画を進めていたものの、定年を控え後継者を探すことになった編集者・荒木公平によって別部署から引き抜かれた馬締光也。 馬締は言葉への執着心と類稀なるセンスによって、辞書づくりを進めていくことになる。 主人公である馬締は、自分が不器用であり、他者から見ると変人のように写ってしまうことを理解しており、そんな彼が新たな部署でやっていけるのだろうかと、読者も馬締と同じ不安を募らせるだろう。 自己評価が低く、自らを蔑んでしまうことも少なくない馬締だが、言葉への執着心は狂気ささえ感じるほどであり、名の通り「まじめ」すぎるほど仕事に勤しむ彼の姿に編集部のメンバーたちは感化されていき、『大渡海』は完成へと近づいていく。 作中に登場する人物で私が最も気に入ったのは、馬締の先輩である西岡正志だ。 言葉や辞書に対する関心は低く、絵に描いたように軽薄。しかして社交的で高い対人能力を持ち合わせたコミュ強で、馬締とは違った方向で有能な人材である。 辞書づくりにおいて非凡な才能を発揮する馬締を見て、彼ほど熱意を持ってなにかに入れ込んだことのない西岡は、他人と能力を比べては焦っている自分を嫌いになっていく。 馬締のように、不器用だが一芸に秀でていて代えの効かない人材ではなく、西岡のようにそつなく仕事をこなすが決して評価は高くない人の方が社会には多いだろう。だからこそ、彼の気持ちが痛いほど理解でき、彼を好きになった読者は多いだろうなと、私は想像する。 葛藤の中で答えを見出し吹っ切れた西岡を、私は同じ社会人として羨ましく思う。 また、登場人物の言葉選びが綺麗で読んでいて心地よく、日常の中で当たり前のように使ってきた「言葉」というものが、この本を読み終えてからとても崇高なものに思えてならない。 こうしていつものように何気なく書いている感想文でさえも、かけがえのないものであることを実感できたよい作品だった。

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2024/05/31

ある方から読書家なら絶対読むべき一冊と紹介されたため本書を購入。主人公のマジメが辞書作りに全身全霊を捧げる姿は、すごいを通り越してオタクだなと思った。一方、マジメの言葉に対する感度や言葉を紡ぐセンスは変人レベルである。それ故カグヤに対するラブレター?は、もはや何を伝えたいのかはよ...

ある方から読書家なら絶対読むべき一冊と紹介されたため本書を購入。主人公のマジメが辞書作りに全身全霊を捧げる姿は、すごいを通り越してオタクだなと思った。一方、マジメの言葉に対する感度や言葉を紡ぐセンスは変人レベルである。それ故カグヤに対するラブレター?は、もはや何を伝えたいのかはよくわからないが、自分の気持ちをカグヤに伝えたいという必死さはよーく伝わってきた。 本書は、辞書作りのプロセスが細かに描かれている点も魅力的であるが、言葉の大切さや、何かを成し遂げるための情熱と努力、そして仲間との絆の大切さを教えてくれている。本書を読後した方は、言葉に対する見方が変わり、自分の使う言葉により一層の注意を払いたくなるでしょう。

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2024/05/26

NHKBSでドラマ化されてたので、読書にも挑戦しました。辞書作りを想像したこともなく、言葉も気にする事なく選んでた。昨今、こんなにも言葉に注視意識する事が大切なんだって気にしてませんでした。 かなりマニアックだなーって思うけど、この作業があるから納得した腑に落ち理解できる。 改め...

NHKBSでドラマ化されてたので、読書にも挑戦しました。辞書作りを想像したこともなく、言葉も気にする事なく選んでた。昨今、こんなにも言葉に注視意識する事が大切なんだって気にしてませんでした。 かなりマニアックだなーって思うけど、この作業があるから納得した腑に落ち理解できる。 改めて自分の知らない事の多さを実感 言葉の選択を日々考え、日本語を大切にしようと思った。

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2024/05/25

辞典は学生の時しか使わなかったな。辞典の紙質が好きだったんだけど、あれにも拘りがあったなんて知らなかった。辞典といえばあの紙!って決まっているのかと勝手に思ってた。 辞書1つに対して、多くの人と長い年月をかけて作られていたなんて、もっと辞書に感謝しながらたくさん使えばよかったなっ...

辞典は学生の時しか使わなかったな。辞典の紙質が好きだったんだけど、あれにも拘りがあったなんて知らなかった。辞典といえばあの紙!って決まっているのかと勝手に思ってた。 辞書1つに対して、多くの人と長い年月をかけて作られていたなんて、もっと辞書に感謝しながらたくさん使えばよかったなって今になって後悔してる。

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2024/05/23

日本語が読めて、この本に出会えて本当に良かったなと思った。 1つの事にのめり込むのは恥ずかしいことだ、という感覚に取り憑かれたまま拭えない、色々と器用にこなせるからこそ必死になれない。器用貧乏な西岡さんがとても人間らしくて好きでした。馬締さんとベクトルは違えどお互い尊敬している部...

日本語が読めて、この本に出会えて本当に良かったなと思った。 1つの事にのめり込むのは恥ずかしいことだ、という感覚に取り憑かれたまま拭えない、色々と器用にこなせるからこそ必死になれない。器用貧乏な西岡さんがとても人間らしくて好きでした。馬締さんとベクトルは違えどお互い尊敬している部分があって、その関係性に憧れました。 登場人物一人一人がいい意味で現実味があって、辞書という名の舟を編む一員になった気分でした。

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2024/05/23

辞書を創るお話だよ、と聞いていたがここまで人の想いと情熱が優しい言葉と文体で書かれていたとは思わず、読み終わったあとは私も一緒に辞書を創ったかのような達成感を味わえた。 出てくる言葉1つ1つが綺麗に整っているように感じ、日々使っている言葉も大変尊いものに感じられた。

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2024/05/22

流されることなく自らの意志を大切にする馬締君の生きざまは格好がよい。 出来ることなら香具矢さんにお会いしたい。

Posted byブクログ

2024/05/20

「大渡海」という辞書を編纂する主人公のお話。 日本語という言語、言葉は海のように広がって現代まで紡がれている。 その海を編集者が仲間と共に舟に乗って言葉を編むストーリー。 良い小説に出会えました。

Posted byブクログ