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舟を編む 光文社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社 |
| 発売年月日 | 2015/03/01 |
| JAN | 9784334768805 |

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商品レビュー
4.3
1782件のお客様レビュー
私は昔、辞書について疑問に思ったことがある。ある言葉の意味を別の言葉で説明しても、その説明に使われた言葉にもまた説明が必要となり、際限がない。これでは、辞書というものは完全なものにはなり得ないのではないか、と考えていた。 しかし本作を読み、辞書とは言葉の不完全さと向き合いながら...
私は昔、辞書について疑問に思ったことがある。ある言葉の意味を別の言葉で説明しても、その説明に使われた言葉にもまた説明が必要となり、際限がない。これでは、辞書というものは完全なものにはなり得ないのではないか、と考えていた。 しかし本作を読み、辞書とは言葉の不完全さと向き合いながら、人々がより正確に言葉を伝えるために作り上げるものなのだと感じた。 その考えを強くしたのが、辞書編纂に携わる人々の姿である。辞書編纂では、単に言葉の意味を集めるだけではなく、実際に人々がどのように言葉を使っているのかを調べ、より適切な説明を考え続けなければならない。そのためには、日々の用例採集を積み重ね、途方もない時間と労力を費やし、言葉と向き合い続ける必要がある。その姿勢こそが、言葉の不完全さと向き合うということなのだと感じた。 読了後、『舟を編む』というタイトルに込められた意味が改めて心に残った。辞書は言葉の意味を完全に固定するものではなく、変化し続ける言葉の海を渡るための舟である。その舟は、人々が知恵と時間をかけ、言葉と向き合いながら編み上げていくものなのだと思う。
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初めて自分の辞書を手にした記憶は、小学校の高学年の頃。 担任の先生に、「家にある辞書を何でもいいから学校に持ってくるように」と言われた。 次の日から私たちは、お題の言葉を調べては、付箋を貼ったり、マーカーを引いたり。それはそれは夢中になってたくさんのページを捲った。 自分の知らな...
初めて自分の辞書を手にした記憶は、小学校の高学年の頃。 担任の先生に、「家にある辞書を何でもいいから学校に持ってくるように」と言われた。 次の日から私たちは、お題の言葉を調べては、付箋を貼ったり、マーカーを引いたり。それはそれは夢中になってたくさんのページを捲った。 自分の知らない言葉や意味、漢字や歴史があるのだと知った。 あの時のわくわくした気持ちを思い出した。 小学生の私たちが夢中になったあの辞書たちは、どれだけの人の想いを背負って、どれだけ長い時間をかけて、私たちの手元に届いたんだろう。 人の手で紡がれた言葉の舟のおかげで、私たちは大人になった。 今日もどこかで、馬締、西岡、岸辺、荒木さん、松本先生が用例採集カードを捲っているかもしれない。 明日、辞書を買いに行こう。
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やっぱりこれは名作なのだと思う。 名作というのはなんだろう。 たぶん、いろいろな要素が交錯するようなストーリーであることが、僕の琴線に触れるのだと思う。 この小説では、恋愛、仕事、ジェンダー、師匠、仲間、そして何よりもことば。ことばを追究するという職業に携わる人をこれほど掘り...
やっぱりこれは名作なのだと思う。 名作というのはなんだろう。 たぶん、いろいろな要素が交錯するようなストーリーであることが、僕の琴線に触れるのだと思う。 この小説では、恋愛、仕事、ジェンダー、師匠、仲間、そして何よりもことば。ことばを追究するという職業に携わる人をこれほど掘り下げて書いた小説はあるのかしら。 これは映画も個人的に良かったと思う。一時期、三浦しをんの作品に松田龍平が主役でいくつか出ていたけれども、彼も良かったし、オダギリジョーが良かった。あの顔になりたい。 単行本と同じ装丁の文庫本というのを限定で売っていて最近買ってしまった。
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