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舟を編む の商品レビュー

4.3

1249件のお客様レビュー

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2024/07/06

莫大な時間と膨大な労力。こんなに緻密で大変な作業なのか…尊敬。辞典編纂は勿論、製紙の過程も感動的。個人的に印象強かったのが、日本は辞典編纂を国家事業としていないというところからの「言葉は、権威や権力とは無縁の自由なもの」というフレーズ。

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2024/07/06
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特別な捻りや展開はないけど、その分個性豊かな登場人物に寄り添うことができた。個人的には西岡の気持ちが1番よくわかる。言葉について考えるのが昔から好きなので、すごく良かった。

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2024/06/30
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さすが本屋大賞作品、頭の中でドラマが溢れて、映像化しても面白いんだろうなと思った。 辞書作りという、専門性の高い分野のプロが情熱と好きの気持ちを傾けて創り上げる話は読んでてわくわくした。 言葉も美しく、特に「言葉」について語られる文章はメモして何度も読み返したい。 登場人物では西岡に感情移入した。自分なりに情熱を注いできたものから不本意に離れる事、自分より情熱を注ぐ人が隣にいる事、それでも自分にしかできないサポートでいつまでも応援し続ける事。何事も無駄なんてなく、自分の存在にだってちゃんと意味がある。この考え方ができればもっと柔軟に生きれるんだろうなと学びになった。

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2024/06/30

辞書を引きたくなる。 もっとはやく辞書の魅力を知っていたら…! あたたかい人間関係に癒される。 表紙がとても好き。

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2024/06/26

辞書を編むことに人生をかけた人々およびそれに触発された人たちの、壮大な物語が描かれている。 章が進む度に一人称の視点が変わるため、それぞれの人物に感情移入してしまった。特に、才能ある主人公への嫉妬や編集部内での自分の存在意義への不安からうちひしがれている西岡が、主人公から認めら...

辞書を編むことに人生をかけた人々およびそれに触発された人たちの、壮大な物語が描かれている。 章が進む度に一人称の視点が変わるため、それぞれの人物に感情移入してしまった。特に、才能ある主人公への嫉妬や編集部内での自分の存在意義への不安からうちひしがれている西岡が、主人公から認められており、心の底から必要とされていることがわかった場面では、思わず涙がでそうになった。

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2024/06/25

NHKのスピンオフドラマを観て、再読。 やっぱり面白い! ドラマの脚本家蛭田直美さんも、三浦しをんさんワールドをすっごく上手く引き継いでると思う。

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2024/06/22

玄武書房の辞書編集部では、「大渡海」という一大辞書プロジェクトが始まった。 馬締光也(まじめ みつや)は、一見パッとせずトンチンカンな性格ではあるが、「言葉」に対する感覚・センスがずば抜けて高い。 馬締は、周りの同僚に支えられながら、苦渋苦難を乗り越えて、辞書編纂プロジェクト...

玄武書房の辞書編集部では、「大渡海」という一大辞書プロジェクトが始まった。 馬締光也(まじめ みつや)は、一見パッとせずトンチンカンな性格ではあるが、「言葉」に対する感覚・センスがずば抜けて高い。 馬締は、周りの同僚に支えられながら、苦渋苦難を乗り越えて、辞書編纂プロジェクトに挑む。また、周りの同僚も馬締に助けられて、成長していく、心温まるサクセスストーリー。 他の本を読んでも出てこない、知らない言葉を使った描写がちらほらあり、思わず辞書を引きたくなった。

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2024/06/20
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コミカルで優しい世界。疲れた心に沁みる。 タイトルが気になって読んだが、まさか辞書編集の話だとは思わなかった。巻末の解説でも言われていたが、こんなニッチな世界を深掘りして描ける洞察力と取材力はすごい。 裏表紙のあらすじを見た感じ、主人公マジメの恋愛模様がメインかと思ったらそこは意外とあっさりと終わって、周りの人間たちの視点でも話が進行していった。それぞれに共感できるところがあり、最後はしっかり報われてくれるので心に優しい。 マジメは実直すぎるくらいに実直で、そんな彼に周りは困惑するが、次第に放って置けなくなり惹かれていく。本人はただ自分の道を突き進んでいるだけだが。。 裏表なく、ありのままで生きていくと自然と仲間もでき、信頼されるんだなと思うところ。俺も見習いたい。

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2024/06/17

面白かったな。この物語は辞書作りに対する情熱が描かれてるけど、辞書って言葉についての本だから、言葉に対する探究心みたいな物は俺も少なからず持ってるからとても楽しく読めた。浮世離れした馬締はこの物語のヒーローだけど、それよりも脇役の西岡についての章に一番心を打たれた。読者の多くは彼...

面白かったな。この物語は辞書作りに対する情熱が描かれてるけど、辞書って言葉についての本だから、言葉に対する探究心みたいな物は俺も少なからず持ってるからとても楽しく読めた。浮世離れした馬締はこの物語のヒーローだけど、それよりも脇役の西岡についての章に一番心を打たれた。読者の多くは彼に共感したんじゃないかな。ネットで調べてわかった気になってる昨今だけど辞書を手に取ってみようかな、新しい辞書を選んでみようかな、って思った。面白くて数時間で一気に読んだ。

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2024/06/19

とても良かったです。 登場するキャラクターが、魅力に溢れる方々ばかり。それぞれの視点から描かれる章立てになっているのも面白く感情移入できました。松本先生が、辞書を国家ではなく私企業が編纂する意義を語っていますが、言葉とは何かということを深く考えさせられるフレーズです。海のように形...

とても良かったです。 登場するキャラクターが、魅力に溢れる方々ばかり。それぞれの視点から描かれる章立てになっているのも面白く感情移入できました。松本先生が、辞書を国家ではなく私企業が編纂する意義を語っていますが、言葉とは何かということを深く考えさせられるフレーズです。海のように形のない思いや感情を人に伝えるために、膨大な言葉の中から適切に選んで形にしていく道標として辞書がある。読み応えのある本でした。 岩波書店の辞書編集部の方が解説を書いておられますが、こちらもなかなか良いです。

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