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舟を編む の商品レビュー

4.3

1249件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2024/06/13

登場人物が愛しくなり、胸が熱くなるお話でした。 辞書、ことばがテーマなだけあり、文章もうつくしいと感じました。

Posted byブクログ

2024/06/13

とっても良かったです。 登場人物のキャラクターがみんなとにかく魅力的で、惹きこまれるように読み終わりました。 馬締さんのラブレターも愛らしくて素敵。 辞書にかける情熱がひしひし伝わってきて、最後はほろっとしました。私もここで働きたいなあ。 久しぶりに自宅の本棚の奥にしまってある辞...

とっても良かったです。 登場人物のキャラクターがみんなとにかく魅力的で、惹きこまれるように読み終わりました。 馬締さんのラブレターも愛らしくて素敵。 辞書にかける情熱がひしひし伝わってきて、最後はほろっとしました。私もここで働きたいなあ。 久しぶりに自宅の本棚の奥にしまってある辞書を引っ張り出してきました。

Posted byブクログ

2024/06/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

パートナーがおすすめしていた本で読んでみた。「もっと早く読んでいればよかった」という、最初読み始めたときに感じたことを読了した時にも思えた。辞書は今では前よりも需要がなくなってきているかもしれないけど、世の中には本当にたくさんの言葉があるからこそ、そしてそれをまとめる人たちの熱意がこもった1冊だからこそ、「読み物」として手に取ってみたくなった。 個人的には、マジメと西岡の友情、西岡の気持ちの変化をつづっている章が好き。ドはまりした経験がなく、プライドの高い西岡は、ドハマりしたものを目の前にして、精一杯動けるマジメみたいな人がうらやましくて妬ましく感じる。すごく気持ちわかる…。 最終的に、辞書つくりを通して、マジメと西岡は議論し、強みを発揮しあって、認め合えていたので、そういう同僚に出会えた西岡がうらやましく思った。

Posted byブクログ

2024/06/13

心が熱くなるお仕事小説。大阪から横浜への車中でぶっ通しで読み続けました。 細かくて地味な仕事でもまっすぐ向き合い、時にはトラブルに見舞われながらもみんなで辞書の完成を目指すお話。物語の中の人たちだけど応援してしまうし全員幸せになってほしいと願わずにいられません。

Posted byブクログ

2024/06/11

新しい辞書ができるまでに起こった関係者たちの人間模様。 みんな色々あるけど一生懸命に考えて、行動して素敵だなと思った。 一つの物事に集中して取り組む良さ、そしてそれを後押しできるように取り組む良さ、最後に全員の方向が一致した時に出来上がった作品の良さ。 前向きな気持ちに慣れま...

新しい辞書ができるまでに起こった関係者たちの人間模様。 みんな色々あるけど一生懸命に考えて、行動して素敵だなと思った。 一つの物事に集中して取り組む良さ、そしてそれを後押しできるように取り組む良さ、最後に全員の方向が一致した時に出来上がった作品の良さ。 前向きな気持ちに慣れました。

Posted byブクログ

2024/06/10

辞書を作る、熱い熱いお話 社会人になり辞書を引く?ことは全くないが、webの用語検索でも日々誰かが更新しつづけているのでしょうか? こういうニッチだが、誰かがしなくてはならない「なかの人、編む人」仕事は惹かれる 1つの仕事に何十年も従事できるには、情熱(やる気)でしょうか? 社...

辞書を作る、熱い熱いお話 社会人になり辞書を引く?ことは全くないが、webの用語検索でも日々誰かが更新しつづけているのでしょうか? こういうニッチだが、誰かがしなくてはならない「なかの人、編む人」仕事は惹かれる 1つの仕事に何十年も従事できるには、情熱(やる気)でしょうか? 社会人になり、徐々に感受性を失う中 ハッパをかけられる 人間ドックの待ち時間で読了 とりあえず「いのちを大事にです」

Posted byブクログ

2024/06/06

辞書作りがこんなに大変だなんて知らなかった 一つの辞書を作るのに10年以上かかるなんて女性だったら結婚出産もあるので難しいだろうな 男性だとしても家族の理解なしには難しいだろうなと感じた。 香具矢へのラブレター読んでも難しかったけれど熱烈なラブレターだということは私にも伝わった。...

辞書作りがこんなに大変だなんて知らなかった 一つの辞書を作るのに10年以上かかるなんて女性だったら結婚出産もあるので難しいだろうな 男性だとしても家族の理解なしには難しいだろうなと感じた。 香具矢へのラブレター読んでも難しかったけれど熱烈なラブレターだということは私にも伝わった。 こんなに愛してくれる人がいるなんて素敵なことだなと思う。 知らない言葉も出てきて自分で調べながら読み進めるのも楽しかった。 大人になると辞書なんて引かなくなりなんでもインターネットで検索すれば出てくる世の中だけど自分の子供には辞書を色々与えて辞書を引く楽しさも教えたいなと思った。

Posted byブクログ

2024/06/05

電車の中でひとりクスッと笑ってしまうような小説はこれが初めてです! 言葉って使い方次第でこんなにユニークになるんだと思ったし、それぞれの立場から語られるストーリーは面白くて、気づいたら辞書作りの世界観のめり込んでいました。

Posted byブクログ

2024/06/03

ゆる言語学ラジオの辞書回をかなり前に聴いていたので、辞書についての知識ゼロではない状態で読んだ。 辞書作りのあれこれも学べて、辞書編集業界の青春を感じられて、優しい気持ちになれる小説で、知名度に劣らない超名作だと思った。 辻村深月さんの作風が好きな人は間違いなく好きになれると思う...

ゆる言語学ラジオの辞書回をかなり前に聴いていたので、辞書についての知識ゼロではない状態で読んだ。 辞書作りのあれこれも学べて、辞書編集業界の青春を感じられて、優しい気持ちになれる小説で、知名度に劣らない超名作だと思った。 辻村深月さんの作風が好きな人は間違いなく好きになれると思うし、そうでない人もぜひ読んでほしい。 登場人物全員の個性がしっかりあるのに、身の回りにもいそうな感じがよい。 手元の国語辞典を開きたくなった。

Posted byブクログ

2024/05/31

2012年本屋大賞を受賞した名作。Kindle書籍のセール中だったためこれを機にと購入。 私にとっては初めて読む三浦しをん氏の作品のため、読む前からとても楽しみだった。 舞台は玄武書房という出版社の辞書編集部。中型国語辞典『大渡海』の刊行計画を進めていたものの、定年を控え後継者...

2012年本屋大賞を受賞した名作。Kindle書籍のセール中だったためこれを機にと購入。 私にとっては初めて読む三浦しをん氏の作品のため、読む前からとても楽しみだった。 舞台は玄武書房という出版社の辞書編集部。中型国語辞典『大渡海』の刊行計画を進めていたものの、定年を控え後継者を探すことになった編集者・荒木公平によって別部署から引き抜かれた馬締光也。 馬締は言葉への執着心と類稀なるセンスによって、辞書づくりを進めていくことになる。 主人公である馬締は、自分が不器用であり、他者から見ると変人のように写ってしまうことを理解しており、そんな彼が新たな部署でやっていけるのだろうかと、読者も馬締と同じ不安を募らせるだろう。 自己評価が低く、自らを蔑んでしまうことも少なくない馬締だが、言葉への執着心は狂気ささえ感じるほどであり、名の通り「まじめ」すぎるほど仕事に勤しむ彼の姿に編集部のメンバーたちは感化されていき、『大渡海』は完成へと近づいていく。 作中に登場する人物で私が最も気に入ったのは、馬締の先輩である西岡正志だ。 言葉や辞書に対する関心は低く、絵に描いたように軽薄。しかして社交的で高い対人能力を持ち合わせたコミュ強で、馬締とは違った方向で有能な人材である。 辞書づくりにおいて非凡な才能を発揮する馬締を見て、彼ほど熱意を持ってなにかに入れ込んだことのない西岡は、他人と能力を比べては焦っている自分を嫌いになっていく。 馬締のように、不器用だが一芸に秀でていて代えの効かない人材ではなく、西岡のようにそつなく仕事をこなすが決して評価は高くない人の方が社会には多いだろう。だからこそ、彼の気持ちが痛いほど理解でき、彼を好きになった読者は多いだろうなと、私は想像する。 葛藤の中で答えを見出し吹っ切れた西岡を、私は同じ社会人として羨ましく思う。 また、登場人物の言葉選びが綺麗で読んでいて心地よく、日常の中で当たり前のように使ってきた「言葉」というものが、この本を読み終えてからとても崇高なものに思えてならない。 こうしていつものように何気なく書いている感想文でさえも、かけがえのないものであることを実感できたよい作品だった。

Posted byブクログ