悲嘆の門(下) の商品レビュー
だんだん理解できなくなってきた。しかし、犯罪者たちは憎たらしい。そう感じる程、リアルに描かれていた。終盤はゲームの世界のようだった。喜怒哀楽した作品です。
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最初ファンタジーなの?サスペンスものなの? と読み進めました 結果どっちもです サイバーポリス的な会社でバイトをしてるコウダッシュ 連続殺人が発生し、 先輩が行方不明になったことから物語は一気に動き出します 廃ビルの屋上にいるガーゴイル?のような姿をしているガラ 彼女の目的は人の...
最初ファンタジーなの?サスペンスものなの? と読み進めました 結果どっちもです サイバーポリス的な会社でバイトをしてるコウダッシュ 連続殺人が発生し、 先輩が行方不明になったことから物語は一気に動き出します 廃ビルの屋上にいるガーゴイル?のような姿をしているガラ 彼女の目的は人の欲望を集めて力を貯めること コウダッシュはガラの力を借りるけれど… 下巻はほぼ一気飲みでした 英雄の書ともリンクしていて途中でちょっと嬉しい 英雄の書よりはラストが明るめかな
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日本を縦断し、死体を切り取る戦慄の殺人事件発生。 ネット上の噂を追う大学一年生・孝太郎と、 退職した刑事・都築の前に、“それ"が姿を現した! ミステリーを超え、ファンタジーを超えた、 宮部みゆきの新世界、開幕。大ベストセラー『英雄の書』に続く待望の新刊!
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16/04/29 上巻から間が空いちゃったけど、下巻も読破。宮部さんの本は「ああ、読んだ~!」っていう満腹感があるんだけど、終盤の悲嘆の門に行くとこからもうだるくなりつつ読みきったというかんじ。異次元な話はわたしには向いてないのだな。 P174 「おまえの手に〈罪〉がついている...
16/04/29 上巻から間が空いちゃったけど、下巻も読破。宮部さんの本は「ああ、読んだ~!」っていう満腹感があるんだけど、終盤の悲嘆の門に行くとこからもうだるくなりつつ読みきったというかんじ。異次元な話はわたしには向いてないのだな。 P174 「おまえの手に〈罪〉がついている」 反射的に、都築はたった今まで煙草を持っていた手を見おろした。 「その手で〈罪〉に触れたのだ。〈罪〉が記した言葉に触れた」
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読み終わりました。宮部みゆきの気に入っているところは終わりが決して暗くならない事。ちょっと途中気がめいりそうになったがそこは宮部節。無事終わりました。どんな本もそうですが、読後感が爽快でないと二度読みする気になれません。あるいは終わりが劇的展開であるとか・・「火車」の様に。これも...
読み終わりました。宮部みゆきの気に入っているところは終わりが決して暗くならない事。ちょっと途中気がめいりそうになったがそこは宮部節。無事終わりました。どんな本もそうですが、読後感が爽快でないと二度読みする気になれません。あるいは終わりが劇的展開であるとか・・「火車」の様に。これもそういった部分では二度読みするかもしれません。
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上巻でこの不思議な世界観を叩き込んだせいか違和感なくすんなりと入って行けたけど ミステリー要素はかなりイマイチ。 最後もなーんだという感じでおさまりよく無理やりにまとめた感が否めかったかな。 概念的な描写はやっぱりよくわからなかった。そこをのぞけば壮大なファンタジー。自分も傍観...
上巻でこの不思議な世界観を叩き込んだせいか違和感なくすんなりと入って行けたけど ミステリー要素はかなりイマイチ。 最後もなーんだという感じでおさまりよく無理やりにまとめた感が否めかったかな。 概念的な描写はやっぱりよくわからなかった。そこをのぞけば壮大なファンタジー。自分も傍観者として見守っていた時間は貴重だったかも。 とりあえず話題の書読了ということで○かな。
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アップテンポで筋を追う 一体どこに行くの? それを追いたくて、移動中にむさぼり読む。ファンタジーだと思ったら、そうでもなくヒト目線の少し不思議な能力を持つ物語だった。これは良い。この程度なら落ちこぼれない。ラストを楽しみに最終章手前で本をとじてホテルでの楽しみにする予定だった...
アップテンポで筋を追う 一体どこに行くの? それを追いたくて、移動中にむさぼり読む。ファンタジーだと思ったら、そうでもなくヒト目線の少し不思議な能力を持つ物語だった。これは良い。この程度なら落ちこぼれない。ラストを楽しみに最終章手前で本をとじてホテルでの楽しみにする予定だったが、待ちきれずに横浜線で最終章を読み切った。 残念。最後はファンタジーだった。なんだったんだ? ラストはすこしばかりがっかりした。再読してみようか迷うけど、なんかすっきりしないなぁ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【要旨:上巻】日本を縦断し、死体を切り取る戦慄の殺人事件発生。 ネット上の噂を追う大学一年生・孝太郎と、“動くガーゴイル像”の謎に憑かれる元刑事・都築の前に、“それ"が姿を現した! 【要旨:下巻】「連続切断魔」の正体は?「悲嘆の門」とは何か? 圧巻の終章に向けて物語は加速する! ミステリーを超え、ファンタジーを超えた、宮部みゆきの新世界。 『英雄の書』の続編とは知らずに読み始める。 文体や上巻途中までの内容から社会派ミステリーと思って読んでいたので、途中から突然ファンタジー色が強くなって非常に戸惑った。 動くガーゴイル像の謎は、いつかリアルに謎が解き明かされると思っていたら、ファンタジーのまま進んで行ってしまって、え?そっちなの?と言う感じ。 『英雄の書』の続編だとわかってからやっとすんなり読み進められた。 善とは?悪とは?正義とは? いろいろ考えさせられる話だった。 ページを読み進める手を止められなくする筆力はさすが。圧巻。
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「落語とは人間の業の肯定である」とは、落語家立川談志の言。 ネットの世界では、顔の見えない言葉の応酬が繰り広げられ、時には人を立ち直れないほどに打ち砕くことが多々ある。 しかし、行った行為、発した言葉は良いものも悪いものもその人の生命に刻まれていく。そして、それを抱えて生きていか...
「落語とは人間の業の肯定である」とは、落語家立川談志の言。 ネットの世界では、顔の見えない言葉の応酬が繰り広げられ、時には人を立ち直れないほどに打ち砕くことが多々ある。 しかし、行った行為、発した言葉は良いものも悪いものもその人の生命に刻まれていく。そして、それを抱えて生きていかなくてはならない。 宮部文学の金字塔がまた一つ、ここに。著者の渾身の叫びを受け止めたい。
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連続殺人事件が起きた。 それは猟奇的なもので、体の一部が切り取られているのだ。 しかも被害者には全く関連性がない。 誰が何のために、どうしてこんなことを? 一方、主人公の孝太郎はアルバイトで「言葉」の力に触れている。 インターネット上の言葉の渦。 見えないから、わからないから、...
連続殺人事件が起きた。 それは猟奇的なもので、体の一部が切り取られているのだ。 しかも被害者には全く関連性がない。 誰が何のために、どうしてこんなことを? 一方、主人公の孝太郎はアルバイトで「言葉」の力に触れている。 インターネット上の言葉の渦。 見えないから、わからないから、現実じゃないから。 皆がそうして言葉を吐き出す。 見知らぬ誰かを追い詰め、叩きのめし、あたかも自分がヒーローであるかのように、あるいは一時の感情をぶつけるために。 良い面もある、しかし、その恐ろしさを、強さを、私たちは一体どれだけ自覚しているのだろう? 本書は社会派の小説だが、ファンタジーでもある。 そのため、初めてガラが登場してきた時には少し驚いた。 急にファンタジーになったぞ、と。 しかし読み進めていくうち、これがこの物語の中の社会だと違和感なく受け入れられるようになった。 現代の問題点を取り上げられているため、読者は孝太郎を通して世界を正そうとしている自分の姿を見る。 私は正しいことをしている、そんな正義感にかられて言葉を操る自分の姿は、鏡に映すと魔物の姿になってはいなかったか。 人を傷つけることはたやすい。 見知らぬ人に対してなら、何のためらいもない。 それは自分が安全な場所にいるからだ。 だがこのままでいいのか? 「安全なところ」など幻想だし、人に対してしたことは自分もされる可能性があるということだ。 しかもその可能性は決して低くはない。 それでも、私はこの世界が決して魔物だけのものではないと信じたい。 綺麗事だ、理想に過ぎない、そんな言葉があろうとも、理想なくして現実は作れないのだ。 理想に向かって努力することこそが、この世界を変えるのだ。 「変わらない」? そんな人に私は問いたい。 「変えよう」とした人がいたからこそ社会は、時代は変わり、歴史が動いたのだ。 その事実を何とする、と。
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