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悲嘆の門(下) の商品レビュー

3.6

170件のお客様レビュー

  1. 5つ

    20

  2. 4つ

    60

  3. 3つ

    51

  4. 2つ

    15

  5. 1つ

    1

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2016/12/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ガラの能力で殺人犯を次々と裁いていく孝太郎の心情があまり理解できなかった。 異形であるガラに魅了されたのだと思った。 元刑事の都築が1人でそれぞれの殺人事件を追っていくところは現代らしくて、良かった。 ガラの能力を返したあと、親しい女の子が拉致され、死んでいたことから孝太郎は化物に成り変わってしまった。 ガラたちの世界に行ってしまった孝太郎が結局帰ってきて、その女の子が死んでいない時間に戻ったのは少しご都合主義にも見えた。 でもガラが消えたことで、孝太郎がちゃんと生きる意志を持ったのは良かった。 後半はファンタジー要素が強かった。

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2016/12/12

上巻では唐突であまり混ざり合わなかった現実とファンタジー世界が、下巻ではうまいこと混ざっていました。 こういう話は新鮮でした。 三島孝太郎の成長譚なのかな。 オーゾがほんの少ししか出てないのに、めっちゃいいやつだた。 だからこそガラも動いたのかななんて。 時間が戻るなんてなんてご...

上巻では唐突であまり混ざり合わなかった現実とファンタジー世界が、下巻ではうまいこと混ざっていました。 こういう話は新鮮でした。 三島孝太郎の成長譚なのかな。 オーゾがほんの少ししか出てないのに、めっちゃいいやつだた。 だからこそガラも動いたのかななんて。 時間が戻るなんてなんてご都合主義と思ったけど、でもやっぱり戻ってよかった。

Posted byブクログ

2016/11/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『英雄の書』の続編らしいが、こちらはまだ未読。 それでも、問題なく読めた。 ファンタジー苦手なのだが、これは最後まで話にどんどん引き込まれていって、面白かった。 ガラに心があったのかも、っという結末が、ちょっと切なかった。 幸太郎の今後は、かなりキツイねぇ。 それにしても、大学生くらいになると、家族の存在ってこんなに希薄になっちゃうのかしら? 現世に戻る切っ掛けが、自分の母親よりも、最近知り合った親子の絆の光って、なんか寂しくなっちゃったわ。 ま、どうでもいいけど。

Posted byブクログ

2016/10/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上巻では、主人公がバイトしている会社の女社長が殺害されてしまい、主人公が敵討ちをしそうだなぁという展開 この下巻では想定通りに敵討ちをしようとする 異形のモノの力を借りて 結局、異形のモノの裏切りに合うのだが、結論は少し良い方向の結論になっていた 宮部先生が描きたかったのは、正義と悪なのかな? 悪を成敗する為に悪の力を借りて良いのか? 正義の為に悪の力を借りて良いのか? 悪を成敗する、敵討ちする、それはそもそも正義なのか? 色々考えさせられるストーリー もう一度読んでみたい気もする 一度目で気付けなかった事がありそう

Posted byブクログ

2016/10/01

前評判などまったく調べずに読んでみて うーん。 もちろんファンタジー小説が駄目なわけではないんだけど、宮部さんは他の部分は丁寧に人間を描いているので余計にギャップを苦しく感じてしまうのだった。 現実的な面白い要素をたくさん盛り込んでいるのになあ 残念。

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2016/09/05

上巻最後で世界観をようやく把握しましたが、下巻はそれ踏まえて心して読んだせいかすんなりと読めました。 その眼でファンタジーの世界を垣間見た割に現実的で冷静な元刑事という相棒と現実以外の世界にどっぷり浸かってしまう主人公。 連続殺人と思われた事件は次々と解決していき、その辺りのオチ...

上巻最後で世界観をようやく把握しましたが、下巻はそれ踏まえて心して読んだせいかすんなりと読めました。 その眼でファンタジーの世界を垣間見た割に現実的で冷静な元刑事という相棒と現実以外の世界にどっぷり浸かってしまう主人公。 連続殺人と思われた事件は次々と解決していき、その辺りのオチの付け方は非常に宮部さんらしいと思いました。 一つ救われるのは、やはり真菜ちゃんの存在。温かで大切な存在があるというのは、大事なことなのだと思います。 罪悪は人それぞれ。追及することも見逃すことも触れることも罪であり業であるならば、この世には罪と業だらけ。 口から出る言葉は書いた文と違って録音でもしなければ残らない、というのが現実世界ですが、言霊という言葉の力を信じている身としては、害悪な言葉を書いたり話したりするものじゃないなと読み終わって思いました。 時には汚い言葉も口にしてしまうけれど、出した言葉には責任を持つ、ということですかね。

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2016/08/21

う~ん、そこまで行っちゃうか~。 自分が正しいと思ってした事も、 本当は違っていたのかもしれない と思いました。 ちょっと哲学的な表現が多くて 読み解くのが難解でしたが 一気に読んでしまいました。 もっとゆっくり、噛みしめて読めばいいんでしょうが。 強い力に魅入られるという...

う~ん、そこまで行っちゃうか~。 自分が正しいと思ってした事も、 本当は違っていたのかもしれない と思いました。 ちょっと哲学的な表現が多くて 読み解くのが難解でしたが 一気に読んでしまいました。 もっとゆっくり、噛みしめて読めばいいんでしょうが。 強い力に魅入られるというのは よく分かる気がします。

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2016/08/19

感想は上下合わせてのものです。 巷を騒がす連続殺人事件があり近所の女の子の学校でのいじめ問題がありつつも廃ビルの屋上のガーゴイルの像がいつの間にか置き換わってるミステリもあり・・・導入はさすがです。盛り上がり方が半端ない。。。 だけに、その後は「ああ、そうきちゃったかー・・」と...

感想は上下合わせてのものです。 巷を騒がす連続殺人事件があり近所の女の子の学校でのいじめ問題がありつつも廃ビルの屋上のガーゴイルの像がいつの間にか置き換わってるミステリもあり・・・導入はさすがです。盛り上がり方が半端ない。。。 だけに、その後は「ああ、そうきちゃったかー・・」という。肩透かし感というか・・・ちょっとがっかり。まあこういうファンタジーなのが好きな方もいらっしゃるのでしょうが、自分の好みではありませんでした。変化球、ですね。

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2016/08/17

上巻を読んで苦手な話だけど、読み進められそう、と思っていました。 下巻は一気に行けました。確かにファンタジーは難しい。 でも、言葉の強さは変わらず、「言葉は発せられたら残る」。確かにその通りなんですよね。 終わり方は賛否両論あると思いますが、ストーリーがすべてではなく、やはり本...

上巻を読んで苦手な話だけど、読み進められそう、と思っていました。 下巻は一気に行けました。確かにファンタジーは難しい。 でも、言葉の強さは変わらず、「言葉は発せられたら残る」。確かにその通りなんですよね。 終わり方は賛否両論あると思いますが、ストーリーがすべてではなく、やはり本の中に何を見出すか、かなと。

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2016/09/08

5件の殺人事件は、山科社長の学友・田代慶子それ以外にも多くの犯人たちが孝太郎・都築の推理により判明していき、連続殺人事件の全貌が徐々に明らかになっていく。しかし、犯人2人の行方はどうなる?逮捕されないの!推理小説というよりファンタジーの世界で肩透かしに合ったようなもどかしさが残る...

5件の殺人事件は、山科社長の学友・田代慶子それ以外にも多くの犯人たちが孝太郎・都築の推理により判明していき、連続殺人事件の全貌が徐々に明らかになっていく。しかし、犯人2人の行方はどうなる?逮捕されないの!推理小説というよりファンタジーの世界で肩透かしに合ったようなもどかしさが残る!推理小説が読みたかった!小説の最後の孝太郎のその後が今一つ理解できなかった。

Posted byブクログ