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悲嘆の門(下) の商品レビュー

3.6

170件のお客様レビュー

  1. 5つ

    20

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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  5. 1つ

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2015/08/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上巻でも言いましたが,ファンタジー色が強くない。ちらちら見え隠れする程度なのでいつもの宮部みゆきの筆力で読ませます。 ガラの力を得て変わっていく孝太郎は事件の真相に近づいていく。 連続殺人にみえた一連の事件の真相は・・・。 ということでファンタジー色を強めつつも何とか現実社会と折り合いをつけて終わった感じです。 ちょっと釈然としない思いも残りますが・・・。

Posted byブクログ

2015/08/16

読んでないのだけど、どうやら本書は『英雄の書』の続編らしい。とりあえず本書は前作の知識がなくても問題なかった。 そして上巻はそこそこ楽しく読めたのだけど、上下巻とも一気に読んでしまったのだけど、それこそ著者の語りのうまさのなせる業ということなんだろうけど、実はどうしてもファンタ...

読んでないのだけど、どうやら本書は『英雄の書』の続編らしい。とりあえず本書は前作の知識がなくても問題なかった。 そして上巻はそこそこ楽しく読めたのだけど、上下巻とも一気に読んでしまったのだけど、それこそ著者の語りのうまさのなせる業ということなんだろうけど、実はどうしてもファンタジーがあまり好きになれない私。下巻の後半は読むのが辛かった(泣) ひょっとしたらそんなこともあるかもね、くらいのファンタジーならなんとか耐えられるんだけど、ここまで来ると…正直疲れる。苦手。 下巻終章の半分以上は速読並みのスピードでナナメ読みでした。 つらいつらいつらい。 てことは『英雄~』も基本一緒ってことだよね、う~ん、どうしようかなあ、読もうか読むまいか…家人が購入した文庫本があり、上巻はそれなりに面白かったので読んでみようかなと思ってたんだけど、この調子で『英雄~』もファンタジーなら、ちょっとキビシイ。 悩みます。

Posted byブクログ

2015/07/26

猟奇的な連続殺人を思わせる事件を探る大学生の周辺に、人間の渇望を求める物語の世界の怪物が登場。主人公は、怪物と取引することによって力を得て、正義を振りかざして自らの手で事件の解決を図ろうとする。 現実の世界に起こる事件は、ネットやいじめ、貧困等、現代の深刻な問題を取り込んだ重い...

猟奇的な連続殺人を思わせる事件を探る大学生の周辺に、人間の渇望を求める物語の世界の怪物が登場。主人公は、怪物と取引することによって力を得て、正義を振りかざして自らの手で事件の解決を図ろうとする。 現実の世界に起こる事件は、ネットやいじめ、貧困等、現代の深刻な問題を取り込んだ重い社会派ストーリー。もう一方は、作家として言葉や物語の本質を突き詰めた、作者のこだわりの世界観で、これもまたずっしりと重みがある。 つまり、作者が得意とするジャンルを1つのストーリーに盛り込んだ、という贅沢な作品だ。でも、それがうまく融合しているかというと、ちょっと難しいところも…。両者がそれぞれに強烈すぎて、独立して十分に成り立つため、読みながら振り回されてしまい、落ち着かない感が。 『英雄の書』では小学生だった少女が、本書では大学生に成長して、主人公の暴走を押さえようとする役回りで登場している。こういう続編を読むといつも思うのだが、たいていの場合、前作を読んでから時間が経っているため、記憶がほとんど残っていないのが残念。もう一度、前作に戻ってみようか、迷うところだわ。

Posted byブクログ

2015/07/19

難しかった。犯人を追っているところは、おもしろかったけど、悲嘆の門のところは、イメージできず、斜め読みしてしまった。

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2015/07/17

デスノート?とツッコミを入れたくなった。言葉というものを概念的に解釈、表現しようとした試みには非常に惹かれたが、あまりにも独創的すぎる世界観に理解が追いつかない…。登場人物がイキイキとしてるから物語は進んでいくものの、自由奔放着の身着のまま我が道を行く我儘な飼い犬の散歩状態。引き...

デスノート?とツッコミを入れたくなった。言葉というものを概念的に解釈、表現しようとした試みには非常に惹かれたが、あまりにも独創的すぎる世界観に理解が追いつかない…。登場人物がイキイキとしてるから物語は進んでいくものの、自由奔放着の身着のまま我が道を行く我儘な飼い犬の散歩状態。引きずり回されて疲労困憊です。

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2015/07/13

宮部先生のファンタジーは好きでないので 方向性が分かった時点で期待はなく、惰性で読了。 途中あまりに救いのない展開に宮部先生どうしたの? なんて思ってしまいました。 最後の展開は無理矢理の方向修正にも感じましたが そうでないと読み進められなかったかなとは思います。 ※妹には怒られ...

宮部先生のファンタジーは好きでないので 方向性が分かった時点で期待はなく、惰性で読了。 途中あまりに救いのない展開に宮部先生どうしたの? なんて思ってしまいました。 最後の展開は無理矢理の方向修正にも感じましたが そうでないと読み進められなかったかなとは思います。 ※妹には怒られたけど、少しページを飛ばして先を確認しちゃいました(^^ゞ 言葉のあふれるこの世界に、思うところはあるのかもしれませんが、ファンタジーではない現実で表現してほしかったかな。

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2015/07/11

ファンタジーといえばそうなんだけど 宮部さんにかかるとぐっとダークになるし 言葉や、ネット、人間の中身… いろいろ深く考えさせられる。 なんて恐ろしい世の中なのだと まさしく悲嘆したくもなるが 子どもを思う母親の背中に見えた 純白の翼に心打たれた。 そういうもので満たされる 世界...

ファンタジーといえばそうなんだけど 宮部さんにかかるとぐっとダークになるし 言葉や、ネット、人間の中身… いろいろ深く考えさせられる。 なんて恐ろしい世の中なのだと まさしく悲嘆したくもなるが 子どもを思う母親の背中に見えた 純白の翼に心打たれた。 そういうもので満たされる 世界になったらと祈らずにはいられない。 少々拍子抜けのラストではあったが 概ね楽しめた。

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2015/07/09

内容(「BOOK」データベースより) 怖いよ。怪物がくる! 日本を縦断し、死体を切り取る戦慄の殺人事件発生。 ネット上の噂を追う大学一年生・孝太郎と、 退職した刑事・都築の前に、“それ"が姿を現した! ミステリーを超え、ファンタジーを超えた、 宮部みゆきの新世界、...

内容(「BOOK」データベースより) 怖いよ。怪物がくる! 日本を縦断し、死体を切り取る戦慄の殺人事件発生。 ネット上の噂を追う大学一年生・孝太郎と、 退職した刑事・都築の前に、“それ"が姿を現した! ミステリーを超え、ファンタジーを超えた、 宮部みゆきの新世界、開幕。大ベストセラー『英雄の書』に続く待望の新刊! 2015年7月3日~9日

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2015/07/07

主人公の大学生、孝太郎の正義とは? 個々人の正義とは? いろいろ考えさせられるお話。 なんですが、やっぱりすごいですね。あっという間に読ませられました。 そこまで時間が戻るところとか、ガラの子供の振る舞いとか消化しきれてないし、後半難し過ぎて考えも整理しきれないうちに読み終わ...

主人公の大学生、孝太郎の正義とは? 個々人の正義とは? いろいろ考えさせられるお話。 なんですが、やっぱりすごいですね。あっという間に読ませられました。 そこまで時間が戻るところとか、ガラの子供の振る舞いとか消化しきれてないし、後半難し過ぎて考えも整理しきれないうちに読み終わってしまいました。 ラストは一筋の光明が見えて良かったです。

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2015/07/05

自分には宮部さんのファンタジーは難解な説明が多くて苦手だったのだが、今回は現実の世界に並行してファンタジーが入っていたのでリアル感があり、どちら側でも楽しむことができた。残虐な殺人と人間の弱さ、興味をそそる話と人間描写の上手さが作者の持ち味であり人気なんだろうなと納得の作品だった...

自分には宮部さんのファンタジーは難解な説明が多くて苦手だったのだが、今回は現実の世界に並行してファンタジーが入っていたのでリアル感があり、どちら側でも楽しむことができた。残虐な殺人と人間の弱さ、興味をそそる話と人間描写の上手さが作者の持ち味であり人気なんだろうなと納得の作品だった。

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