明日の子供たち の商品レビュー
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次女の次ぎに読む。 彼女には難しいテーマだったかも。 児童養護施設の話。 その難しいテーマを真摯なアプローチで取り組んだ物語。 エピローグと解説読んで、 この物語の生まれた理由になるほどでした。 明日の大人たちを作る投資というメッセージがよし。
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福祉とは奉仕とは違う。福祉とは職能であるべきだ。 仕事だからといって愛情を注げないわけではない。 冒頭から頭を撃ち抜かれた気分。 そして自分自身、児童養護施設についてあまりに知らなさすぎた。無知を恥じる間も無く物語は進む。 ぐいぐい進む。ネタバレはしません。 しませんが、ただ...
福祉とは奉仕とは違う。福祉とは職能であるべきだ。 仕事だからといって愛情を注げないわけではない。 冒頭から頭を撃ち抜かれた気分。 そして自分自身、児童養護施設についてあまりに知らなさすぎた。無知を恥じる間も無く物語は進む。 ぐいぐい進む。ネタバレはしません。 しませんが、ただ、中盤のあるエピソードでは本を読んで久しぶりに声を出して泣いてしまいしました。 社会派でありながらエンターテイメントとして成り立たせてしまう作者の手腕はお見事です。 世間では少子化対策と言いつつクローズアップされるのはとにかく産み育てよという事ばかり。 一方で大人の都合で嫌が応にも世間の荒波にさらされる子ども達がいるという事実。 価値観をひっくり返せ。勝機はそこにある。 届け。響け。穿て。
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終盤の発表のシーンで前触れもなく不意に泣きそうになって、驚いた。可哀想って言葉自体は、悪い言葉と決めつけて過剰に排除しない(マリみてに於ける緒雪先生のスタンスのような)方がわたしはすき。当たり前に反発する気持ちが正直わからない。ひととして欠けているのかもしれないけれど、自分なら事...
終盤の発表のシーンで前触れもなく不意に泣きそうになって、驚いた。可哀想って言葉自体は、悪い言葉と決めつけて過剰に排除しない(マリみてに於ける緒雪先生のスタンスのような)方がわたしはすき。当たり前に反発する気持ちが正直わからない。ひととして欠けているのかもしれないけれど、自分なら事実として受け入れてしまいそう。多分、問題はその言葉の使い方なのかなと考えたら、受け止め易くなった。
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社会人3年目、ドキュメンタリーに触発され突然、児童養護施設へ転職したちょっと天然で、空回りしまくりの主人公が外から内に入ることで、少しずつ児童養護施設の現状を理解し、置かれている現状を打破するために前傾姿勢で走り続けます(^^) 児童養護施設は『かわいそうじゃない』っという世間の...
社会人3年目、ドキュメンタリーに触発され突然、児童養護施設へ転職したちょっと天然で、空回りしまくりの主人公が外から内に入ることで、少しずつ児童養護施設の現状を理解し、置かれている現状を打破するために前傾姿勢で走り続けます(^^) 児童養護施設は『かわいそうじゃない』っという世間の認識とのギャップは読み進むうちに、自然と涙が・・・有川浩の心暖かく、ちょっと恋愛ありのほっこりした本でした♪
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4.5 有川浩さんの作品を殆ど読んでいますが、手に取ったのは最後の方でした。 子供達が主役の話に興味が持てなかったからですが、いざ読んでみると、相変わらずの有川節で読みやすく引き込まれていきました。 心理的な機微や描写が好きな人ならきっと楽しく読めると思います。
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児童養護施設の話。 児童養護施設に入っている子を「かわいそう」とは、私は思わない。むしろ救われたのではないか、と。しかし、現実には劣悪な環境にある児童養護施設もあるだろうから、一概に「よかったね」とも思えないのが残念。 こういう本を読むと、自分のお金の無駄遣いとか、時間の無駄遣い...
児童養護施設の話。 児童養護施設に入っている子を「かわいそう」とは、私は思わない。むしろ救われたのではないか、と。しかし、現実には劣悪な環境にある児童養護施設もあるだろうから、一概に「よかったね」とも思えないのが残念。 こういう本を読むと、自分のお金の無駄遣いとか、時間の無駄遣いとか、もっと世のため人のために出来ることがあるのではないか、と思う。思うだけで行動はしない。安易に行動できない。生半可な気持ちで爪の先だけ突っ込む、みたいなことをしていいのかな、と思う。 こういった施設で働きたい、とも思うけど、私なんかに何が出来るというのかとも思ってしまう。 虐待されたり、ネグレクトされたりしても結局はその親が変わったことを信じその親と暮らすのが幸せだというのは悲しい。でも、それは金銭面だけだな、とも思う。
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児童養護施設を舞台に、そこに働く新人男子職員を主人公に、職員や児童を取り巻く日常を描いた物語。有川さんらしい感動と知識補填が楽しめる小説である。 「児童養護施設の小説」と訊くと、虐待だの子供同士の軋轢だの、ブラックな職場環境につぶれていく職員だの…そういうシーンを過激に演出して感動に持ち込むストーリーを想像しがち。実際そういう脚本で安っぽく作った「感動ポルノ」テレビドラマなんかもありそうで、辟易してしまって手をつけない。俺も実はそんな気持ちでこの小説に手を付けなかったのだが、良い方向に裏切られた。 虐待でツラい目にあった子も育児放棄にあった子も重要な登場人物である、職場環境に耐えかねてやめていく職員も複数出てくる、子供同士も揉めること度々。何より涙ちょちょ切れシーンもままある。 が、この本は決して「感動ポルノ」ではない。サジ加減を有川浩のような名人が間違えるはずもなく、良質の職業小説であり青春小説となっている。「感動ポルノ」と「小説の名作」がどう違うか…、その差を実感したい人はぜひ読んでほしい。 (ただし、あくまで小説なので、現実とは違ってご都合主義もあると思う。綿密な取材の跡は読み取れるが、ルポではない) 人はいろいろな環境で生きている。いろいろな経験をして生きている。自分の環境や経験から他人を推し量るのは自然にやってしまうことで普通のこと。でも気を付けておきたいのは、自分の環境や経験によってつくられた物差しが、すべてにおいて他人に通用するわけではない、ということ。 施設に住んでいるから不幸な子なのか?親と生きていないから不幸な子なのか? 高校卒で就職することと大学に進むことのリスクはどちらが大きいのか? 今、票になることに予算を割くのが民主主義という政治形態なのか? 読みやすい小説だけど…いや、だからこそ、この小説の中で訴えかけてくることは大きい。 環境や経験に基づいて生きていくは自然なことだ。でも、そのフィルターを通して他人の生き方を見ることで、その人を差別していないか?その人の価値観をぶち壊すようなことをしていないか? 感動とはまた別に、いろいろ謙虚に生き様を見直す必要があると思わせてくれた。
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2018.9.28 施設職員としては、非常に勉強になりました。 猪俣先生は大変に素晴らしい先生だと思いますが、私は三田村というキャラクターがとても魅力的でした。 始めは、よくいる偽善を振りかざす熱いだけのヤツかと思いイライラしましたが、三田村の持っている素直な感覚、変な気遣いや...
2018.9.28 施設職員としては、非常に勉強になりました。 猪俣先生は大変に素晴らしい先生だと思いますが、私は三田村というキャラクターがとても魅力的でした。 始めは、よくいる偽善を振りかざす熱いだけのヤツかと思いイライラしましたが、三田村の持っている素直な感覚、変な気遣いや汲み方のない真っ直ぐさは、新鮮でした。 「俺だったら」という感覚、想像力、相手の立場に立つこと、プロになるにつれ忘れていきます。 どうしても、"してあげないと"という考え方になってしまい、同じ目線に立ててないのです。 奏子の『かわいそうじゃない』という訴えは、言われなくてもわかってるくらい当たり前の感覚として私の中にはあるけど、でも、"わかってあげないと"とか、"配慮してあげないと"とかって、すでにこちらが上に立ってしまっている。 そのことに気づくことができました。 "わかりたい"という気持ちは大事だけど、"援助"には上下ではなく、対等な関係が望ましいと思う。
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目からウロコが落ちるような内容で、ぜひ多くの人に読んでもらいたいと思った。 カナのプレゼンで、困ったこと→解決できる場所→それがなくなるかもしれない→維持費はそんなにかからないはずなのに、それでも無駄なのか→自分達は将来の有権者 という話の持っていき方は、大人でも参考になると思う。 ヒサが本を2冊づつ買う。和泉先生の思い出。カナのプレゼンなど、心を動かす要素満載だった。
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