明日の子供たち の商品レビュー
とある大規模な児童養護施設の子供たちと職員とが響き合ったり反発しながらも結果的に互いが成長している姿を見せてくれる。ともすれば振り落とされ勝ちな養護施設に場を借りてのストーリーが気持ちいい読後感を与えてくれる。小説に出てたビジネス書の人気作家ハヤブサタローに姿を借りて有川浩さん...
とある大規模な児童養護施設の子供たちと職員とが響き合ったり反発しながらも結果的に互いが成長している姿を見せてくれる。ともすれば振り落とされ勝ちな養護施設に場を借りてのストーリーが気持ちいい読後感を与えてくれる。小説に出てたビジネス書の人気作家ハヤブサタローに姿を借りて有川浩さんが私達がよく知らない児童養護の世界を優しく喧伝してくれる。高い評価が多いのは広範な皆さんに伝わってると言うことでしょうね♪
Posted by
有川浩さんの作品、間違いないです、涙腺崩壊しました。 小・中学校で同級生に「少年の家」の子供たちがいたので、感慨深く読みました。
Posted by
この作品のおかげで、施設のことをちょっと身近に感じられたし、応援したいと思うようになった。 中学のころ、学区内に児童養護施設があって、同じクラスにそこから通う女の子がいたことを思いだした。 彼女は、問題児であり、気にくわないことがあると暴力を振るったり、事業を妨害したり、まるで...
この作品のおかげで、施設のことをちょっと身近に感じられたし、応援したいと思うようになった。 中学のころ、学区内に児童養護施設があって、同じクラスにそこから通う女の子がいたことを思いだした。 彼女は、問題児であり、気にくわないことがあると暴力を振るったり、事業を妨害したり、まるで幼児のようだった。 私は、その子が嫌いだった。授業中に静かにと注意した時だったか、カバンで背後から頭を殴られたことがあり、とっさに言ってはいけない言葉を言ってしまい、今でも後悔している。 あの頃の私には、想像力がなさすぎた。 あの時は、ごめんなさい。彼女が今、幸せに暮らしていますように。
Posted by
ちょっとうまくできすぎかな、という読後感。でも、児童養護施設やその入所児について書いているわりには、明るい雰囲気があってとっつきやすい印象だった。 いろんなドラマや本を読む限りでは、現実にはもっといろいろと大変なことがありそうではある。でもこの小説のように、よかったね、と思える出...
ちょっとうまくできすぎかな、という読後感。でも、児童養護施設やその入所児について書いているわりには、明るい雰囲気があってとっつきやすい印象だった。 いろんなドラマや本を読む限りでは、現実にはもっといろいろと大変なことがありそうではある。でもこの小説のように、よかったね、と思える出来事もきっとたくさんあるんだろう。 希望がもてる内容で終わったのがほっとした。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
児童福祉施設の日常について、描かれた本。 いわゆる"問題のない子"である奏子と久志。 奏子の前でカッコつけていられるよう、常に一歩進んでいられるよう、陰ながら努力する久志と、久志の隣にいられるように背伸びする奏子の「いじらしい」恋。 昔振られた相手に、"今の恋人は君に似てる"と言われた和泉先生。彼がいた世界を知りたくて、児童福祉の世界に飛び込んだ過去。それなのに、"和泉先生に似てるって言うのはずるい"。「いじましく」て「いじらしい」大人の恋。 また、ハンデがある子どもたちは、他の子よりも高い意識が無いなら進学ではなく就職すべきだという、猪俣先生の考えには同意。義務教育終了後の進路は、多分誰もに平等に広がっていない。様々な背景や環境がある中で、それでも進学したいと強く思う子には、助成制度があるという仕組みは、正当なのではないか。 以前テレビで見た、母子家庭で家計が苦しいから私立高校を無償化してほしいと泣いていた高校生を思い出す。なぜ公立に行かない?なぜ勉強をしない?奏子や久志とは少し違うかもしれないが、高い意識を持った者だけが道を選べるという世界は、必ずしも間違ってないのではないかと感じた。 児童福祉施設というヘビーな題材のなかで、それぞれがもがきながらも前に進む様子と、甘酸っぱく爽やかな恋模様が描かれていて、気持ち良く読める一冊。
Posted by
児童養護施設に暮らす子供達と職員達、児童養護に関わる人達を書いた一作。センセーショナルで悲惨で苛酷な出来事は起きず(子供達の過去は苛酷だけれども)、きっと養護施設の日常ってこんな感じなのかなぁと思えるようなお話だった。 毎日のように小さい子が親に虐待され、殺されるという痛ましく悔...
児童養護施設に暮らす子供達と職員達、児童養護に関わる人達を書いた一作。センセーショナルで悲惨で苛酷な出来事は起きず(子供達の過去は苛酷だけれども)、きっと養護施設の日常ってこんな感じなのかなぁと思えるようなお話だった。 毎日のように小さい子が親に虐待され、殺されるという痛ましく悔しく辛いニュースが伝えられるけれど、こういう本は本当に書かれる価値があり、読まれる価値があると思う。
Posted by
児童養護施設を題材にした話。「かわいそうと言われたくない」と訴える子供たちの声を伝えたかったのは分かるが、主人公の養護施設に対する最初の考え方等が少し露骨だったように感じる。が、読みやすいので一気に読んでしまった!さすが有川浩。
Posted by
有川さんの本は久しぶりに読みました。 1年ぶりくらいかな? 有川さんも大好きな作家さんのひとり。 元営業マンの三田村慎平は児童養護施設「あしたの家」に転職。 情熱にあふれる慎平。 愛想はないが子供たちへの思いは強い和泉和恵。 理論派のベテラン猪俣吉行。 そして子供たち。 ここ...
有川さんの本は久しぶりに読みました。 1年ぶりくらいかな? 有川さんも大好きな作家さんのひとり。 元営業マンの三田村慎平は児童養護施設「あしたの家」に転職。 情熱にあふれる慎平。 愛想はないが子供たちへの思いは強い和泉和恵。 理論派のベテラン猪俣吉行。 そして子供たち。 ここで暮らす子供たちにとって、養護施設とは何なのか…? 義務教育を終えたら、高校に進学しない限り、施設を出なければならない。 高校に進学してもその先は… 大学に進学することは経済的にも、とても難しいこと。 子供たちに寄り添う職員、そして子供たち。 みんな悩んでいる。 そんな厳しい状況の置かれていても、みんな前に進んでいく。 とても良い本に出合いました。
Posted by
私自身、施設の子どもたちを可哀想と思っていたことに気づきました。必ずしもそうではないこと、またその他にも知らなかったいろいろなことを知ることができて、施設自体が世間一般のイメージよりもそうネガティブなものではない、と言う認識に変わり、大変勉強になりました。 あと、施設長が久志に...
私自身、施設の子どもたちを可哀想と思っていたことに気づきました。必ずしもそうではないこと、またその他にも知らなかったいろいろなことを知ることができて、施設自体が世間一般のイメージよりもそうネガティブなものではない、と言う認識に変わり、大変勉強になりました。 あと、施設長が久志に言った「楽しく読んだものは、全部自分の糧になる」と言う言葉がとても印象的で、私も本が好きで良かったなぁ、と思えました。その割には語彙力ないですけど…。
Posted by
児童養護施設のこと、知ることができて良かった。 猪俣先生とアッコ、和泉先生と渡会君、まさか!だったので、再会シーンでウォーっと唸っちゃいました。笑 そして、福原先生が久志に本をすすめた理由にグッときました。 私も本を読むことが好きですが、全部自分の糧になってます。本作も私の心を耕...
児童養護施設のこと、知ることができて良かった。 猪俣先生とアッコ、和泉先生と渡会君、まさか!だったので、再会シーンでウォーっと唸っちゃいました。笑 そして、福原先生が久志に本をすすめた理由にグッときました。 私も本を読むことが好きですが、全部自分の糧になってます。本作も私の心を耕してくれた一冊です。
Posted by