明日の子供たち の商品レビュー
児童養護施設のこどもたちと新人職員。恋愛要素もあり。 本当の教育やしつけについて。こどもたちの世界、ともだちへの秘密など。 C0093
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なんか、そんなでもなかった。どんな壮絶な虐待を受けたのか、とか、児童福祉施設がどんな生活か、などが、あまり語られていないため、熱量が少ない感じ。
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2019/1/6 主人公の成長を描くために初っ端にもってくる主人公の至らなさエピソードが強烈すぎてずっとモヤモヤしてしまい入り込めなかった。 施設で暮らす子に他の子の話とはいえ「親に捨てられたかわいそうな子」って、それ言います? ダブルよ。 ”親に捨てられた”と”かわいそう”の。 いやもうこれが引っかかって主人公が何やっても、でもあんなこと言っちゃう人なのよね。って。 実際は親が捨ててくれなくて大変だった場合もあるっていうのとかはなるほどーと思うし進学の話とか他にも感心するエピソードもいっぱいだったんだけど、初っ端のが喉に刺さった小骨のようにずっと邪魔をした。 なんか無念。
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児童養護施設に興味あるっていう単純な思いで読みました。 読んでみたらもう色んな思いが止まらない。 可愛そうってきっと私もどこか思ってしまっていたし、仕方ないと思ってしまっていたと思う。 自分の置かれた環境の中で懸命に生きる彼女たちはかっこよかったし、 自分の想いを発信して自らの...
児童養護施設に興味あるっていう単純な思いで読みました。 読んでみたらもう色んな思いが止まらない。 可愛そうってきっと私もどこか思ってしまっていたし、仕方ないと思ってしまっていたと思う。 自分の置かれた環境の中で懸命に生きる彼女たちはかっこよかったし、 自分の想いを発信して自らので幸せを掴もうとしているのは本当にカッコよかった。 手紙の少女も素敵だし、有川浩も素敵。 自信を持って人に紹介したい一冊。
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初有川浩作品。 以前から「児童養護施設」に興味というか関心があって、その児童養護施設が舞台ということで発売されて即購入。 偏見なんて無いし理解していたつもりだったけど、心の奥底では「可哀そう」って思ってたのかもしれない。親と離れて暮らすのは寂しいだろうなとか。でも親と離れられた事...
初有川浩作品。 以前から「児童養護施設」に興味というか関心があって、その児童養護施設が舞台ということで発売されて即購入。 偏見なんて無いし理解していたつもりだったけど、心の奥底では「可哀そう」って思ってたのかもしれない。親と離れて暮らすのは寂しいだろうなとか。でも親と離れられた事で明日を迎えられる子もいるのかと改めて感じて、物事の一部しか見えてなくて想像力が足りないなと思った。 可哀そうって思ってしまう私が可哀そうだ… 養護施設が舞台だから表紙のデザインに反して重たいお話なのかなって思ったけど、読んでみるとそうじゃなくて優しい日常が描かれてた。 この本をきっかけに色んな面からこのテーマを考えてみたいと思いました。
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すっごく面白かった! 師走の忙しい時期、しなければいけないことがあるのにページを繰る手を止められませんでした。 ただ、最初の「明日の子供たち」は三田村先生にイライラさせられます…あまりの空気読めなさっぷりにストレスマックスになりました。 誰かを勝手に可哀想だと決めつけて、親切の押し売りをしている姿がたまらなく滑稽で、不愉快でした。 ただ、読み進めていくうちに、そうやって批判していた自分自身にも偏見はあり、決めつけている部分があるのだと気付きました。三田村先生のことはいえない。 本当にその人のことを思うなら、どうしてあげれば良いのか考えること。世の中には様々な価値観があり、それを理解していくこと。でも自分の理想は捨てないこと。 そんなことを書いてあった気がします。 だから本を読むって素晴らしいって思いました(図書館戦争にも通じるかな) 和泉さんは私あんまり親しみ持てなかったなあ…(嫌いではない) どちらかといえば、奏子の視点でずっと読んでました。 だから当然久志も好きである。 ちなみに福原先生素敵すぎかわいすぎ可憐すぎ。 猪俣先生が一番大好きです♡
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児童養護施設の話。 全く知らなかったのでおもしろかった。 こういう福祉施設が成り立つのは、文明が進化している証拠のように感じて嬉しい。 『日だまり』のエピソードに入ったとたん冗長な感じになったのが惜しい。それまではテンポよくおもしろかった。 最後の奏子の発表からまたテンポの...
児童養護施設の話。 全く知らなかったのでおもしろかった。 こういう福祉施設が成り立つのは、文明が進化している証拠のように感じて嬉しい。 『日だまり』のエピソードに入ったとたん冗長な感じになったのが惜しい。それまではテンポよくおもしろかった。 最後の奏子の発表からまたテンポの良さが戻り、読後感がよかった。
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児童養護施設の物語。 書下ろし 1 明日の子供たち 八年前のこと。(カナ) 2 迷い道の季節 9年前のこと。(杏里) 3 昨日を悔やむ 十年前のこと。(猪俣) 4 帰れる場所 去年のこと。(久志) 5 明日の大人たち 児童養護施設「あした...
児童養護施設の物語。 書下ろし 1 明日の子供たち 八年前のこと。(カナ) 2 迷い道の季節 9年前のこと。(杏里) 3 昨日を悔やむ 十年前のこと。(猪俣) 4 帰れる場所 去年のこと。(久志) 5 明日の大人たち 児童養護施設「あしたの家」に新人としてやってきた三田村慎平。 就任早々、女性指導者の和泉に、コテンパンにやられてしまう。 児童養護施設の子供たちを「かわいそう」と思ってしまうような三田村の性格を、入所児たちは見破り、距離を置く児童も。 経済的な理由から進学を勧められない現状や、施設の世間一般の概念を変えていくことなど、三田村と和泉は、ベテラン指導員ともぶつかりながら成長していく。 児童、指導員とも、シビアに熱く、将来を切り開いていく物語。 最近、社会問題を取り入れた作品も多いような気がします。 投書がきっかけで書き始めたかのようなあとがきも見られます。 恋愛の色は薄いですが、有川節は随所に効いてます。
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次女の次ぎに読む。 彼女には難しいテーマだったかも。 児童養護施設の話。 その難しいテーマを真摯なアプローチで取り組んだ物語。 エピローグと解説読んで、 この物語の生まれた理由になるほどでした。 明日の大人たちを作る投資というメッセージがよし。
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福祉とは奉仕とは違う。福祉とは職能であるべきだ。 仕事だからといって愛情を注げないわけではない。 冒頭から頭を撃ち抜かれた気分。 そして自分自身、児童養護施設についてあまりに知らなさすぎた。無知を恥じる間も無く物語は進む。 ぐいぐい進む。ネタバレはしません。 しませんが、ただ...
福祉とは奉仕とは違う。福祉とは職能であるべきだ。 仕事だからといって愛情を注げないわけではない。 冒頭から頭を撃ち抜かれた気分。 そして自分自身、児童養護施設についてあまりに知らなさすぎた。無知を恥じる間も無く物語は進む。 ぐいぐい進む。ネタバレはしません。 しませんが、ただ、中盤のあるエピソードでは本を読んで久しぶりに声を出して泣いてしまいしました。 社会派でありながらエンターテイメントとして成り立たせてしまう作者の手腕はお見事です。 世間では少子化対策と言いつつクローズアップされるのはとにかく産み育てよという事ばかり。 一方で大人の都合で嫌が応にも世間の荒波にさらされる子ども達がいるという事実。 価値観をひっくり返せ。勝機はそこにある。 届け。響け。穿て。
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