明日の子供たち の商品レビュー
レインツリーの国の時も思いましたが、よく調べて書いてあるんだろうなーと思いました。 ストーリー的にそんなに上手いこといくの!?と思っちゃうところもありますが、絶対ハッピーエンドというのが有川先生の魅力の一つなのかなとも思います。 もし私が話のモデルになるような立場だったら絶対ハッ...
レインツリーの国の時も思いましたが、よく調べて書いてあるんだろうなーと思いました。 ストーリー的にそんなに上手いこといくの!?と思っちゃうところもありますが、絶対ハッピーエンドというのが有川先生の魅力の一つなのかなとも思います。 もし私が話のモデルになるような立場だったら絶対ハッピーエンドにしてほしいですしね! 次回作はどんなテーマを書かれるのか、楽しみです。
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本好きな登場人物、自衛隊がらみのストーリー展開は図書館戦争から続く作者のおハコ。軽いラブストーリーを交えたエンタメ小説の中に、児童養護施設という世界を世の中に知ってもらうための広報的な思惑も込められている。(アイスバケツチャレンジよりも正統的な、伝統的な認知活動なんだと思う。ただ...
本好きな登場人物、自衛隊がらみのストーリー展開は図書館戦争から続く作者のおハコ。軽いラブストーリーを交えたエンタメ小説の中に、児童養護施設という世界を世の中に知ってもらうための広報的な思惑も込められている。(アイスバケツチャレンジよりも正統的な、伝統的な認知活動なんだと思う。ただ読者がこれを読んで児童養護施設に寄付することまでは考えないだろうから、IBCは画期的なんだと思う) 作者が登場人物を通して伝えたかったのは、以下のようなことなんだろうと思う。 以下、抜粋。。。。 既成概念や思い込みで上から目線で哀れんだり憐れんだりしているだけでは何も変えられない。福祉と奉仕は違う。福祉は職能であるべき。世の中は偏見と差別と無関心に満ち溢れている。ご本を読むのは素敵なことよ。みんな自分の人生は一回だけなのに本を読んだら、本の中にいる人の人生もたくさん見せてもらえるでしょ。
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暗くなりがちなテーマなのにさすがは有川さん。 ちょっとジーンとしながら、ちゃんとおさまってくれるので安心して読めます。
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有川浩は男前だなぁ(女性だけど)。 私も数年来、児童養護施設の卒寮生支援のバザーをお手伝いしていて、施設の職員さんとも親交があるし、それなりに実状も見聞きしているけど、丁寧に取材して書かれていると思いました。 野島伸司は、土下座して爪の垢を譲ってもらうべき。 そして、「明日ママが...
有川浩は男前だなぁ(女性だけど)。 私も数年来、児童養護施設の卒寮生支援のバザーをお手伝いしていて、施設の職員さんとも親交があるし、それなりに実状も見聞きしているけど、丁寧に取材して書かれていると思いました。 野島伸司は、土下座して爪の垢を譲ってもらうべき。 そして、「明日ママがいない」を見ちゃったすべての人に、この本を読んで認識をリセットしてほしい。
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児童養護施設について、考えさせられる話でした。 ちょっとした時事ネタを入れながら、わかりやすい話で、とてもよかったです。 本を通して、知らなかったことを知ることが出来て、読んでよかったと本当に思いました。
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児童養護施設の話を重たくなく描いている。実際はこんな風にはいって無いんだろうな。大変だ。 2014.9....
児童養護施設の話を重たくなく描いている。実際はこんな風にはいって無いんだろうな。大変だ。 2014.9.15
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児童養護施設の話でした。 重くなるテーマをさらりと書くのは流石としかいいようがない。 養護施設の子供から見た目線、新人指導者の意見 ベテラン指導者の嘆き 施設退出後の行方 退出後の居場所 一つ一つで長編小説になりそうな話を集約して書いてあるからこそ さらりと読めたの...
児童養護施設の話でした。 重くなるテーマをさらりと書くのは流石としかいいようがない。 養護施設の子供から見た目線、新人指導者の意見 ベテラン指導者の嘆き 施設退出後の行方 退出後の居場所 一つ一つで長編小説になりそうな話を集約して書いてあるからこそ さらりと読めたのか さらりと読みすぎて児童養護施設とはこんなもの というイメージがアバウトにしか浮かばない この地域にはない施設なので. 近くにある読者とは異なった読了になるかもしれませんが 一番驚いたのは 親がいても一緒に暮らせない子供の多さ 金銭的に困っている、のではなく ネグレクトや暴力 そういった子供の多さ テレビではなかなか話題にならないテーマを人気作家が書くことで 少しでも認識が広がり偏見がなくなりますように
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相変わらず、心温まる話でした。ともあれば、かわいそうで終わる話でしたが、真実が書かれていて感動しました。 大人の私が何をすべきなのか。自分の子供も含めて改めて考えました。多くの人に読んでもらい、どの子供たちものびのびと生きていける社会でありますように。
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こんなに重いテーマを見事エンタメとして書き切った有川浩、すごい。ダヴィンチかなんかのインタビューで、超綿密な取材したって書いてあったけど、その取材が、施設の子ども(とその周辺の大人)の気持ちや思いをリアルなものにしていると思う。この一冊は、有川浩の物語力のすごさを感じさせる。これ...
こんなに重いテーマを見事エンタメとして書き切った有川浩、すごい。ダヴィンチかなんかのインタビューで、超綿密な取材したって書いてあったけど、その取材が、施設の子ども(とその周辺の大人)の気持ちや思いをリアルなものにしていると思う。この一冊は、有川浩の物語力のすごさを感じさせる。これぞエンタメ作家の真骨頂。出会えてよかった。
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待望の有川浩新刊!図書館で予約してやっと借りることができました。 児童養護施設のドキュメンタリーを見て、会社を辞め、職員になることを決めた三田村慎平。彼を指導する立場にある3年目の和泉和恵。陰気な感じで冷静で理論的だけど、実は熱いところもあるベテランの猪俣吉行。問題のないと言われ...
待望の有川浩新刊!図書館で予約してやっと借りることができました。 児童養護施設のドキュメンタリーを見て、会社を辞め、職員になることを決めた三田村慎平。彼を指導する立場にある3年目の和泉和恵。陰気な感じで冷静で理論的だけど、実は熱いところもあるベテランの猪俣吉行。問題のないと言われる奏子と久志。 それぞれの視点で描かれた作品。 和泉と渡会のお話、アッコと猪俣のお話、感動しました。アッコが無事で本当に良かったです。 児童養護施設が舞台と聞いて、あぁ重そうだな…と思いましたが、読み始めてみると、有川浩さんらしい文章でスラスラと読むことができました。 大切に描かれているのは、児童養護施設に入る前ではなく、児童養護施設「あしたの家」に入っている子供たちが、どう生きるか、どう成長していくのか…を描かれていました。過去の入るきっかけとかは、過去のエピソードとして取り入れられていましたが、つらい描写は少なかったです。 私の周りには、施設育ちの子がいないので、あまりよく知りませんでしたが、よくドラマなどの映像化の舞台として取り上げられやすいですよね。施設育ちっていうと、三田村先生のように、やっぱり「かわいそう」というイメージが強くなってしまう自分がいたので、三田村先生と一緒に進んでいく感じがしました。施設に入る理由は、一人一人様々で、必ずしも親が亡くなったからとかではない。親が育てられないからという理由もあるということを改めて再認識させられました。 奏子のように、施設に入ったことで普通の生活を送れるようになった子供も沢山いる。 施設育ちだから、かわいそうな訳じゃない。ただ、不便なことはもちろんあり、独り立ちした時に頼れる大人がいない。普通の家庭なら、親に聞けることでも、聞くことができない環境にある。 私も三田村先生のように思っていたので、とても勉強になりました。 また、施設長の言葉、いいです。 ご本を読むのは素敵なことよ。みんな自分の人生は一回だけなのに、本を読んだら、本の中にいる人の人生もたくさん見せてもらえるでしょ。先生たちだけじゃなくて、本の中の人もヒサちゃんにいろんなことを教えてくれるのよ。 踏み外しそうなときに、本で読んだ言葉が助けてくれたりとか… 私も本はとても大切なものだと思っています。小学生時代、つらいことがあっても本を読んだらすごく明るい気持ちになれました。今でも本をたくさん読む習慣はなくならず、本が大好きです。 どこまでが実話なのか、わからないし、有川浩さんのあとがきもなかったのが少し残念でした。でも、有川浩さんが、すごく取材をして、心から言いたいことを綴った物語だということはよくわかりました。 とても心に響いた物語でした。もっといろんな人達に読んでもらいたいです。
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