明日の子供たち の商品レビュー
児童養護施設「あしたの家」で暮らす子供たち。親とのいろいろな関係により、施設で暮らすことになったけれど、彼らは『不便だけど、かわいそうじゃない』。 養護施設を出たあとに、ちょっと相談に行ける場所のお話もとても良かった。自分も親と離れてから、誰に相談していいか分からない些細なことっ...
児童養護施設「あしたの家」で暮らす子供たち。親とのいろいろな関係により、施設で暮らすことになったけれど、彼らは『不便だけど、かわいそうじゃない』。 養護施設を出たあとに、ちょっと相談に行ける場所のお話もとても良かった。自分も親と離れてから、誰に相談していいか分からない些細なことってあったなぁ、って思い出したし・・・。 常に頼り頼られる関係でなくても、いざというとき「あそこに行けば大丈夫」って、思い出せる場所があることが必要なんだ。
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アッコとの再会といい、和泉の彼氏との再会といい、ちょっとご都合がよろしすぎるんじゃございませんこと。 などとツッコミをいれたくなるものの非常に重たい話をしっかり読ませてくれる良作でした。 慎平ちゃんがあまりにも軽薄すぎて感情移入できなかったのがちょっと残念だったかな。
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こういう深い題材が、自然にすーっと心に染み入るのは、やはり有川センセが描くからなのでしょう。 施設とかなんとか関係なく、世のすべての子供たちに幸多からんことを願います。 いや~、ドラマ化されるんじゃないか?これ。 でもネタがネタだけに、某ママがいないドラマの二番煎じって思わ...
こういう深い題材が、自然にすーっと心に染み入るのは、やはり有川センセが描くからなのでしょう。 施設とかなんとか関係なく、世のすべての子供たちに幸多からんことを願います。 いや~、ドラマ化されるんじゃないか?これ。 でもネタがネタだけに、某ママがいないドラマの二番煎じって思われそうでイヤだなぁ。
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児童養護施設をテーマに書かれた小説である。 以前に、「明日、ママがいない」というドラマが、あまりの内容の酷さに、放送打ち切りを求めたという物議を醸し、話題となったのである。確かに、ドラマが世間に与える影響は大きいのである。養護施設はまだまだ世間には認知されていないので、確かにこの...
児童養護施設をテーマに書かれた小説である。 以前に、「明日、ママがいない」というドラマが、あまりの内容の酷さに、放送打ち切りを求めたという物議を醸し、話題となったのである。確かに、ドラマが世間に与える影響は大きいのである。養護施設はまだまだ世間には認知されていないので、確かにこのドラマを見て養護施設に偏見を持つ人がますます増えてしまうと悪影響が出てくるのはないかと。 読んでみて、自分が、養護施設に関して、無知と偏見を持っていたと気づかされてしまった。 施設の内情、働く職員の人間関係、入所者との関係が本を通じて、知りうることができた。 高校受験に合格しないと、施設から出ないといけないという現実を知った。入所者は高校受験が将来を左右するといっても過言ではないと感じた。昔と違い、就職においても、高卒以上でないと採ってくれないところが多いという現実もあるからだ。 奏子がわたしたちのことをかわいそうだと思ってほしくない、といったことに対して、涙が出そうになってしまった。当事者にとっては、そう思われるのが、一番つらい、それは何も知らない人たちの偏見だと思われてしまうのだと、感じた。 入所者たちも施設を就職等で退所しても、身近に相談できる人がいないので、社会の壁にぶつかっても対処できず、荒波に呑まれてしまう。それをふせぐためにも、身近に話できる場所を作るというのだが、私は賛成だと思う。やはり、身近に相談できる人がいるだけでも心強いのだから。 この本は、養護施設のことを小説を通じて知ることができるので、学校の図書館に一冊あって欲しいなと感じる。また、大人にも読んでほしいと思う。
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有川浩の「こんなのも書けます」編かな?と思って読んでたけど、最後には涙ボロボロ。 ページ数多いけど、疲れてる人にお勧めです!
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養護施設という場所がどんなところなのか改めて気づかされる。 はっとすることが読んでいて何度かあり、 自分がいかに偏見の塊だったのかって思い知らされた。 猪俣先生とアッコのところでは涙。 「本を読むことは素敵なこと」 ぐっときた。 欲を言えば、先生同士、子供たち同士の甘い話がもう少し見たかったかな。
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重いテーマ、ひとつひとつの言葉を大切に、丁寧に書かれた文章だと思うので、ゆっくり読み進めました。 知らないことばかりだったなー。退所後の支援とか、存在すら考えたこともなかった。当人たちには、切実な問題なのに… あとがきがなかったのが残念。この小説が書かれるまでのいきさつや背景...
重いテーマ、ひとつひとつの言葉を大切に、丁寧に書かれた文章だと思うので、ゆっくり読み進めました。 知らないことばかりだったなー。退所後の支援とか、存在すら考えたこともなかった。当人たちには、切実な問題なのに… あとがきがなかったのが残念。この小説が書かれるまでのいきさつや背景も、またどこかで語ってもらえたらと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『2014年 8月 10日 第1刷 発行』版、読了。 読み始めてまもなく感じたのは「また難しい題材にチャレンジしてるなあ…」と、思いながら、さらに読みすすめていきました。 が! 作者特有の世界観、強烈な登場人物たち、文体の吸引力などがふんだんに盛り込まれておりまして…気がつけば一気読みに近い爆読でした。 読み応え十分な内容でした。 ただ、惜しむらくは、大所帯な状況である割には、主要登場人物に焦点をおいたせいで「もっと大勢の人たちの、いろいろとあるだろう細々とした出来事、あるいは日常」については、おおざっぱにしか描かれていなかったので「舞台は大所帯なのに、職員の忙しさや、大所帯ならではのスケール感」はあまり感じ取ることができませんでした。その点だけが心残りです。 それにしても…この作品を描く経緯について(読了すれば感じると思いますが)、一体どこまでがフィクションで、どこからが実際にあったことなんだろう…??? …なんて、思いつつ。巻末に明記されている、いくつかの紹介内容を眺めておりました。 あと、今回もあとがきがなくてさびしい気分です。 そしていつものことですが、作者である有川さんの描く新作を読むたびに「うわ、これ続編出たら読むって!」と、本作でも思いました。 いずれにしても「さて…で、次の新作発売はいつですか!?」と、すでに待ち遠しい状態になりましたwwwww
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重いテーマだけど読みやすくてさすがは有川さん。 映像化もしやすそう。 三田村先生はまさにゆとりって感じ笑 イノっちとアッコの話には思わず涙。 ただ無理に恋愛要素入れなくてもいいのでは?
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好きな作者です。読み出しはアレッ??って感じがしたのですが最後は読みながら涙が出ました。きっと 幼い頃に母が亡くなり寂しかった小さい時の気持ちを思い出したのでしょう。今は子供でも月日が経てば大人になるのです。帰る場所があるって幸せな事です。
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