明日の子供たち の商品レビュー
児童養護施設のお話、ということで、またなんか難しくてヘビーな題材を...と思ってしまいました。 なんていうかね、人の親になるとこういう話はいろいろ辛い。 でも、最後まで読んで心から分かりました。 世界が違うんじゃなくて、知らなかっただけってことが。 私が小学校のときも、施設が...
児童養護施設のお話、ということで、またなんか難しくてヘビーな題材を...と思ってしまいました。 なんていうかね、人の親になるとこういう話はいろいろ辛い。 でも、最後まで読んで心から分かりました。 世界が違うんじゃなくて、知らなかっただけってことが。 私が小学校のときも、施設が近所にあり、そこから通ってる友達もいました。 学校では普通に友達ではあったけど、やっぱりどこかで特別視して同情していたかも、かわいそうって気持ちがあったかも。 想像力に欠けていたな、世間の物事を知らなさすぎた、あの頃は。 高校生と職員を中心にした物語のなか、厳しい現実や懸命な思いよりもむしろ、何気ない優しさや当たり前の思いやりに目頭が熱くなりました。 有川さんらしいところも随所にあり、一気に読んでしまいました。 おそらく手紙がきっかけで書かれたんだろうけど、この本の中の人の人生もたくさん見せてもらえて、色んなことを教えてくれました。 本を読むのは素敵なことですね。
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弟に借りた本。 児童養護施設が舞台。 とてもおもしろかった。 途中すごく泣ける話もあった。 よかった。
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児童養護施設のこと、入所している子供たちや指導職員のこと、世間の無知や無理解・誤解、そして偏見を教えてくれる。読めて良かったと思える。 すごい事件や展開はないけれど、主な登場人物のエピソードにほろっとさせられたり、その台詞・態度のなかでそれを考えているのかと見せつけられる有川節で、400頁もサクサクと読んだ。 小説にしてほしいと施設の子から手紙をもらった人気作家、経済エンタメ小説「ハヤブサタロウ」シリーズの池ノ内タケルが書き下ろした態になっているが、これだと有川浩よりも池井戸潤が作者のイメージにぴったりきそうだ。 14-150
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いつも通り有川さんの本はとっても読みやすい。 有川さんの恋愛話も大好きだけど、登場人物たちがみんな魅力があるので今回みたいなべたな恋愛じゃないのも楽しく読める。 最近、本読む時間がなくて読書量が明らかに減ってるけど絶対読みたい一冊。
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本屋さんに寄る度に平積みになってるのを見て「あっ!有川さん新刊出したんだ!」って気になってた一冊。 本棚に入り切らなくなってきたから、諦めかけてたんだけど、ガマンできずに購入。 今回ばかりは自分の購買欲を誉めてあげたい。 本当に良い本に出逢えた。 ここからネタバレ。 取り上げた題材は奏子ちゃんが話してた通り「かわいそう」の一言で括られちゃうことが多いと思う。 そこを恋あり、かっこいいオヤジあり、自衛隊ありの有川テイストを残しつつ、本筋をきちんと貫く。 有川さんらしい切り口でしっかりとメッセージを伝えてくれる。 バランス感覚が絶妙だと思った。 やる気はあるけど、それが空回りして子どもを傷付けてしまう三田村先生。 物語が進むにつれて徐々に見られる成長は、読んでいるこちら側と見事にリンクしてくる。 アッコちゃんが無事だったのは、「物語だな」って感じたけど、無事じゃなかったら猪俣先生は救われてなかったと思う。 それは渡会君との失恋の失恋がきっかけで施設で働くことを志した和泉先生も同じ。 大人になった今、施設で働いている今だからこそ、大人になった渡会君と話ができたのだと思うし、胸を痛めながらも前に進めたんだと思う。 だから「御都合主義がなんぼのもんじゃい!」って。 そう思わせてくれるくらいエネルギッシュな作品だった。 福原先生が「ご本を読むのは、素敵なことよ」と言い、久志に読書を勧める。 福原先生の思いは、有川さんの…いや、本に携わる人すべての祈りのような願いなんだと思った。 みんな読書が与えてくれる力を信じている。 読書の秋。本当に素敵な作品に出逢えた。 この出逢いに感謝。
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【図書館本】まず分厚さにひるんだ。最近作者・シリーズに関わらずページの多い本は妙に構えてしまうので。 1つ1つのエピソード・ストーリーは好きだったけど、イマイチ入り込めなかった。綺麗にまとまりすぎているのが気になったのと、最後の『本を書いてもらおう!』の流れで一気に白けたのと。こ...
【図書館本】まず分厚さにひるんだ。最近作者・シリーズに関わらずページの多い本は妙に構えてしまうので。 1つ1つのエピソード・ストーリーは好きだったけど、イマイチ入り込めなかった。綺麗にまとまりすぎているのが気になったのと、最後の『本を書いてもらおう!』の流れで一気に白けたのと。このテーマで書くきっかけだというのは理解出来るし、実際狙い通り自分も含め多くの人が現状を見る事が出来たと思う。でもそれを素直に受け取れない自分が嫌だ。 印象に残ったのは施設長とヒサくんの本の話。“楽しく読んだものは、全部自分の糧になる”。そう考えると、読書がもっと楽しくなりそう。
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読み応えあって、すごく良かったです。 ともすれば重くなりがちなテーマですが、そこはさすが有川浩さん、絶妙なバランスでした。 最後のスピーチ、涙ぐんじゃいましたよ。 本を読むことの大切さも改めて感じられました。
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何かと物議を醸しがちな「児童養護施設」。 そのテーマで、有川さんが書くとこうなるんだなあ、と。 相変わらずな甘々な部分は若干影をひそめ(あるにはあるんですが。。)、どちらかと言えばシリアスな部分で。 予定調和というか、ご都合主義な部分もありますが、それでも何を持って幸せなのか、...
何かと物議を醸しがちな「児童養護施設」。 そのテーマで、有川さんが書くとこうなるんだなあ、と。 相変わらずな甘々な部分は若干影をひそめ(あるにはあるんですが。。)、どちらかと言えばシリアスな部分で。 予定調和というか、ご都合主義な部分もありますが、それでも何を持って幸せなのか、といういつものテーマをこれ以上に突きつけられます。 おすすめです。
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本を読むことは素敵なこと・・・まさに。 本を読んでいたからこそ、この本にも出会えて、自分の想像を超えた、想像することすらせずにいたことに、また気づくことができた。 本を読むことは祈ること。本があれば大丈夫♪
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