明日の子供たち の商品レビュー
児童養護施設が舞台になっていて、そこで働く職員とそこで生活をする子供たち双方の視点で物語が展開されていきます。児童養護施設の物語と言うと暗く、悲惨な物語を想像するかも知れませんが、この本で描かれている物語は、そういったものとは一線を画しています。むしろ希望に溢れ、さわやかな気持ち...
児童養護施設が舞台になっていて、そこで働く職員とそこで生活をする子供たち双方の視点で物語が展開されていきます。児童養護施設の物語と言うと暗く、悲惨な物語を想像するかも知れませんが、この本で描かれている物語は、そういったものとは一線を画しています。むしろ希望に溢れ、さわやかな気持ちになれるストーリーだということができるでしょう。もちろん、ここで描かれているのは、楽観的すぎる物語かもしれません。現実は、そんなに簡単なものではないという意見もあることでしょう。しかし、本書はあえて明るく軽快な物語にすることにこそ意味があったのだと思います。
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養護施設についての知識は全くない。 だからといって可哀相とも思わないし、逆に親がいるから苦労する場合もある。誰しもそれぞれツライものはあるし、拠り所は自分自身が心を開ける人や場所を見つけるしかないのじゃないですか? 施設出身の人達のためだけに「ひだまり」のような場所を作るのもどう...
養護施設についての知識は全くない。 だからといって可哀相とも思わないし、逆に親がいるから苦労する場合もある。誰しもそれぞれツライものはあるし、拠り所は自分自身が心を開ける人や場所を見つけるしかないのじゃないですか? 施設出身の人達のためだけに「ひだまり」のような場所を作るのもどうかと思われるし、みんながみんなそこを利用するとも思えないし… ひねくれてるかなぁ
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児童養護施設の話。 昨年の明日ママがいないのドラマのことも 5人が主人公になっている 実情がよくわかる話
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児童養護施設が舞台のヒューマンドラマ。著者らしい「泣ける」物語ではあるのですが、テーマの重たさを若干持て余し気味のようにも感じました。とは言え、児童養護施設のある一面を知るという意味では読んで損のない一冊です。
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安心の有川印。児童養護施設を舞台にした今作も、人の思い込み・先入観をボロボロとはがしとる、鋭くて温かい視点が光る。重いテーマを軽快な筆致で描く力は健在。 「明日ママ」問題についての言及もあり、メッセージ性の強い作品になっています。日テレは、これを自ら映像化して、世に問うべきでは...
安心の有川印。児童養護施設を舞台にした今作も、人の思い込み・先入観をボロボロとはがしとる、鋭くて温かい視点が光る。重いテーマを軽快な筆致で描く力は健在。 「明日ママ」問題についての言及もあり、メッセージ性の強い作品になっています。日テレは、これを自ら映像化して、世に問うべきではないか。
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児童養護施設が舞台。ちょっとなぜ?と思ったけれど、去年の「明日ママ」騒動や、以前のタイガーマスクの寄付とか話題になっても、よく考えたら施設の実際なんて知らなかった……。 有川さんだし、よく取材されたんだろうなあ。ちょっとノンフィクションぽい感じがするんだけど、と思いつつラストまで読んで、なぜこの作品につながったのかがわかる。有川さんだからこその作品だと思う。 後半の退所後支援施設の話はちょっと唐突だし、実際にそういう怪しげ感満載だったけど、読み進めるとその必要性は強く感じられた。
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あまり知られてない児童養護施設の現状を描いた作者会心の一作 ソフトウェア会社から転職した三田村慎平が「気まぐれな親切」が、いかに無意味かをを思い知る冒頭がいい その慎平くんが先輩、和泉和恵などの薫陶よろしく健やかに成長するさまが心地よい この世界は、甘い心構えで通用するような世界ではなかったのだ 入所生の女子高生カナちゃんや自衛隊志望のヒサちゃんもいい ふっくらした施設長の福原や、見た目は陰気くさいが面倒見がいい猪俣先生も活写される アッコちゃんのエピソードには思わず涙 お得意の恋愛シーンは兆し程度で封印 それだけに、並々ならぬ取り組み姿勢を感じる この作品は、間違いなく何らかの賞にエントリーされるであろう今日性と社会性がある ちなみに、この本を図書館で受け取ったときの待ち人数が百人を超えているのにはビックリ 早く返却しよーっと・・・
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生産性で福祉を語るなという恨みは残るけれど、★五つをつけます。世間の耳目を児童養護施設や児童養護施設退所後の大人になった「元保育に欠ける児童」の施設に向けた功績は大きいです。 今回、有川浩にしては恋愛成分が少なめで、それも良かった点。この「明日の家」の子どもの生活がかかった物語に...
生産性で福祉を語るなという恨みは残るけれど、★五つをつけます。世間の耳目を児童養護施設や児童養護施設退所後の大人になった「元保育に欠ける児童」の施設に向けた功績は大きいです。 今回、有川浩にしては恋愛成分が少なめで、それも良かった点。この「明日の家」の子どもの生活がかかった物語に、大人の色恋はちょっとまぶしてあるくらいで十分です。
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児童養護施設のお話、ということで、またなんか難しくてヘビーな題材を...と思ってしまいました。 なんていうかね、人の親になるとこういう話はいろいろ辛い。 でも、最後まで読んで心から分かりました。 世界が違うんじゃなくて、知らなかっただけってことが。 私が小学校のときも、施設が...
児童養護施設のお話、ということで、またなんか難しくてヘビーな題材を...と思ってしまいました。 なんていうかね、人の親になるとこういう話はいろいろ辛い。 でも、最後まで読んで心から分かりました。 世界が違うんじゃなくて、知らなかっただけってことが。 私が小学校のときも、施設が近所にあり、そこから通ってる友達もいました。 学校では普通に友達ではあったけど、やっぱりどこかで特別視して同情していたかも、かわいそうって気持ちがあったかも。 想像力に欠けていたな、世間の物事を知らなさすぎた、あの頃は。 高校生と職員を中心にした物語のなか、厳しい現実や懸命な思いよりもむしろ、何気ない優しさや当たり前の思いやりに目頭が熱くなりました。 有川さんらしいところも随所にあり、一気に読んでしまいました。 おそらく手紙がきっかけで書かれたんだろうけど、この本の中の人の人生もたくさん見せてもらえて、色んなことを教えてくれました。 本を読むのは素敵なことですね。
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弟に借りた本。 児童養護施設が舞台。 とてもおもしろかった。 途中すごく泣ける話もあった。 よかった。
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