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明日の子供たち の商品レビュー

4.2

509件のお客様レビュー

  1. 5つ

    182

  2. 4つ

    190

  3. 3つ

    84

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2014/10/21

奥深く、浅く…様々に棘を持つ子供たちを柔らかく描く、、でも、棘が刺さっていたのは大人たちも同じか!。当事者の子供も大人も、複雑な思いを秘めながら現実の壁を越えようと協力・改善・アピール、、"明日へ"と歩を進める。各キャストの人間臭さを漂わせ、施設の内実感がリア...

奥深く、浅く…様々に棘を持つ子供たちを柔らかく描く、、でも、棘が刺さっていたのは大人たちも同じか!。当事者の子供も大人も、複雑な思いを秘めながら現実の壁を越えようと協力・改善・アピール、、"明日へ"と歩を進める。各キャストの人間臭さを漂わせ、施設の内実感がリアルなだけに、ある意味重みのある問題の問いかけ!?。締めのちょっぴりラブコメと、ちょっぴりのいじましさ、、そして畳み掛ける響きは流石の有川さん♪。

Posted byブクログ

2014/10/21
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児童施設の話し。 TVの番組を見てジョブチェンチした三田村慎平。 元は営業。 施設の職員で、慎平の直上司は『和泉和恵』 施設で『良い子』=『問題のない子』。 この良い子の代表、久志と泰子。 『自分達を可哀想だと思わないで欲しい』との事。 そして、自分達は未来があるのに、一番先に施設の不遇さに不満を唱える。 そして、施設を出た後は施設はフォローも出来ない。 そのフォローをしてくれる場を欲している子供たち。 未来の大人達。 施設を出て、支援してくれる場所。 それを声を出して言える場所をgetして、声を出したところ、大物釣り上げる。 県議会委員。 それを終えてから、久志と泰子は有名な作家さんに『作品にしてもらおう』と手紙を書く事に… 普通の家庭と言われる子供達(私も含む)は、ちょっとした事は親が庇ってくれる。 が、施設の子供達はその親が居ない。 施設の子供が可哀想だと私は思わないが、不便だろうなとは想像がつく。 そして、その手紙を作者に出した方はこの本のひな形と容易に想像はつく。 基本的にこの子達、子供っぽくないので気持ち悪い。 ある意味自立しているのだろうけど、私、知れない事ばかりです。 というか、なんで知ってないんだろう? もっと認知度は上げなければいけないと思うのに。 頑張って欲しいと願う。 施設の子供達ではなく、それを広げられるマスコミ関係者や政治に携わる人達に。 だから、自分達は知らなければいけないと思う。

Posted byブクログ

2014/10/21

児童養護施設を舞台にした物語。有川さんの物語はリアルさもありながら、やっぱりフィクションの面白味を失っていないところ!現実より少し(部分的にはかなり)甘いストーリーが好き。  フィクションだもの・・。甘くていいじゃない。有川作品に求めるものはこの作品でも存分にいただきました!希望...

児童養護施設を舞台にした物語。有川さんの物語はリアルさもありながら、やっぱりフィクションの面白味を失っていないところ!現実より少し(部分的にはかなり)甘いストーリーが好き。  フィクションだもの・・。甘くていいじゃない。有川作品に求めるものはこの作品でも存分にいただきました!希望がもてる話でいいじゃない。だって子どもが主人公なんだもの。

Posted byブクログ

2014/10/27
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今回は施設の子供たちというテーマに強い興味を抱いたので書店で見かけたとき即買いしました。 内容もいつもの有川さんの作品らしくテンポよくストレスなく読み進められました。 分厚い本を短時間で読ませてしまうのは有川さんならではだなぁと関心しつつ、ストーリーも子供たちの施設での生活に着目したものでとても興味深かったです。 特に「私たちは可哀想じゃない。施設に来れて幸せ」という奏子の発言に「はっ」とする人もいると思いますが、共感を覚えた人も多いのではないでしょうか。 勝手に可哀想という枠に納めないで、勝手に決めつけないで、と一方的な人の思い込みや先入観や何気ない言葉に傷ついている人は施設の子供たちに限らず私を含めてかなり大勢いるんじゃないかな。 価値観をひっくり返す、これが本作品での有川さんの挑戦なのだということが伝わってきました。 だからこそ、私はストーリーにもっと重厚感が欲しかった。 人の心にガツンと響く言葉の力強さと鋭さが欲しかった。 子供たちが施設に入所した背景や親の思いなど人の内面の部分の描写をあえて控え目にしたのだと推察いたしますが、私はそこがもっと読みたかった。 子供たちが何を考えてるのか、もっともっと知りたかった。 やはりテーマに比べてキャラクターと文体がライトすぎた。それに尽きると思います。 最後に奏子が大勢の前で講演をするのですが、その時の実況中継のような独白には正直呆れてしまいました。 大好きな作家さんなのですが、最近は新作が出るたびに教科書っぽい印象かつ人間ドラマが薄く感じられてしまうのがとても残念。 「図書館戦争」や「海の底」などのSF作品の時は有川さんの文体がスピード感と臨場感を演出していて本当に大好きなのですが。 最近はあの時の興奮を覚えられずとてもさみしい思いをしています。 自分でも何様だ、という辛口評価になってしまいましたが、 この作品のテーマやメッセージ性に強い思い入れがあるからこそ書かせて頂きました。 価値観をひっくり返す、という挑戦に挑み続けてほしいです。

Posted byブクログ

2014/10/19

児童養護施設で働くサラリーマン経験済みの男性職員と指導する職員、そして入所している高校生たちの話。 熱血教育ものか、悲惨で可哀想な話・永遠の仔のようなものを想像したけど全然違ってた。 職員の青春物語で高校生たちの生き方の物語だった。 重いものを軽やかに、軽やかなものを深く、出来て...

児童養護施設で働くサラリーマン経験済みの男性職員と指導する職員、そして入所している高校生たちの話。 熱血教育ものか、悲惨で可哀想な話・永遠の仔のようなものを想像したけど全然違ってた。 職員の青春物語で高校生たちの生き方の物語だった。 重いものを軽やかに、軽やかなものを深く、出来ていた。 俊逸。

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2014/10/18

「かわいそうな話を読みたい」、との子供の要望にうまく応じることができず、同僚と「かわいそうってそもそも何なんだ…」と頭を悩ませたことが最近あった。 安易に同情したとしても、口に出すべきではない。とはいえ、同情心を分かりやすく示した方がいい場合もある。あー難しい。想像力を養うために...

「かわいそうな話を読みたい」、との子供の要望にうまく応じることができず、同僚と「かわいそうってそもそも何なんだ…」と頭を悩ませたことが最近あった。 安易に同情したとしても、口に出すべきではない。とはいえ、同情心を分かりやすく示した方がいい場合もある。あー難しい。想像力を養うために読書をするのだ。

Posted byブクログ

2014/10/16
  • ネタバレ

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施設のこどもたちとその関係者の話。 新任の男性職員が主人公。ヒロインきつめ。 正直、題材が題材なだけあって読もうか迷った。 救いがない物語は好きじゃないので、余計に。 でも、こうあってほしいと願う物語の結末を書いてくれる有川さんだから、気兼ねなく期待をいい意味で裏切ってもらえるかと思って読んだ。 そういう世界があるって知らなかっただけ、とか 施設の子をかわいそうだって思ってほしくないとか はっとさせられた。 後半部分の手紙の部分で、 これもしかしてと思ったけど、 依頼してきた子がいたんだと最後まで読んでわかった。 きっと取材も入念にしただろうし、 ちゃんとこういった形で気持ちを返す有川さんの 心意気がとても素敵だなと思った。 読んでよかったと思える作品。

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2014/10/15

大好きな有川作品、そして福祉関連作品ということで珍しくハードカバーで購入! 結論から言えば、買って良かった! 児童養護施設を舞台にし、その中でも特にいわゆる「良い子ども」と職員、そして環境(施設内、外)に視点を当てた物語。もちろんこのような子どもばっかりではなく、もっと事件性溢れ...

大好きな有川作品、そして福祉関連作品ということで珍しくハードカバーで購入! 結論から言えば、買って良かった! 児童養護施設を舞台にし、その中でも特にいわゆる「良い子ども」と職員、そして環境(施設内、外)に視点を当てた物語。もちろんこのような子どもばっかりではなく、もっと事件性溢れるホームもあるだろう。しかし、その中でも今回はここに視点を当てた、という割り切り前提で読むと、そこに当てたスポットライトに照らされて子どもたちの内面や、先生方の葛藤などが大変読みやすく描き出されたいる。 「かわいそう」という言葉は悪気なく使ってしまっていても、相手の立場で考えると残酷な言葉だと感じる。 「大変だね」とかだと少しは違うのかな…? 児童養護施設という大枠で考えてしまうとそこに暮らす1人1人の人間が見えなくなってしまうこともあるだろう。そこをあえて数人の個人(ミクロ)の描写から、最終的に施設全体のあり方(マクロ)を描いてしまうのがすごい。

Posted byブクログ

2014/10/15

児童養護施設が舞台。 「施設の子供=可哀想」というイメージが本書を読んで変わった。確かに「しつけ」と称して虐待される子供たちの報道を考えれば安定した生活というものは何ものにも代えがたいものとなるのだろう。 全ての施設・子供が本書に登場するものと同じではないだろうが、1つの指針とし...

児童養護施設が舞台。 「施設の子供=可哀想」というイメージが本書を読んで変わった。確かに「しつけ」と称して虐待される子供たちの報道を考えれば安定した生活というものは何ものにも代えがたいものとなるのだろう。 全ての施設・子供が本書に登場するものと同じではないだろうが、1つの指針としては読んで良かったと思える作品。 高齢化社会の対策も必要だが、明日の大人たちへの対応も忘れてはならないのだと感じた。

Posted byブクログ

2014/10/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「剣呑」って言葉がお気に入りらしい~天城市の90人の子供が暮らす大舎式児童養護施設「あしたの家」は20数名のスタッフで切り盛りしているが,ソフトウェア会社の営業を3年で辞めて飛び込んできた三田村慎平の動機を聞いて手の掛からない子である,谷村奏子は呆れている。テレビドキュメントを見て感激して来たのだ。同情して欲しくないカナは距離を取る。2週間前に研修担当だった岡崎という女性が既に退職していることに呆然としながら,3年年長の和泉和枝と組まされ,和泉が羅針盤としている陰気な猪俣吉行のひょろひょろした外観も気になる。猪俣は担当する高校2年の平田久志が防衛大学に進学する意志を尊重しているが,カナの女子大進学には賛成しない。意識が低いから奨学金の話もするべきではないと思っているようだが,担当の和泉の気持ちも大事にしている。ケータイ禁止派で就職推奨派の副施設長・梨田克彦と歩調を合わせている。施設長の福原政子は調整役に徹している。カナの同室の坂上杏里が就職から進学に切り替えると突然言い出して,和泉は慌て反対に回るが,よく話を聞くと,施設で暮らしていることを知らない杏里の友達が是非進学すべきだと言い出し,年の離れた姉だとされている和泉に申し入れると言っているのだった。猪俣や三田村,和泉,カナやヒサも,親友なら正直に施設に暮らしていることを打ち明けるべきだと説得する。正月明け,カナとヒサがショッピングモールで冬服を買っていて,服飾費の少なさを嘆いていると,声を掛けてきたのは,サロン・ド・日だまりという兼児童福祉施設連盟が運営している当事者活動・退所後支援を行う無目的施設の唯一の職員・真山欣次だった。カナ・ヒサ・和泉・三田村が遊びに行くと,和泉の高校時代の友人で施設で暮らしていた渡会一が偶然やってきた。「あしたの家」の副施設長・梨田が,こんな施設は不要だと言い放ち,仕分けのリストに挙がるピンチを迎えていた。訪問した4人は是非とも施設を存続させるべきだと考えたが,家出という方法で抗議したのは当事者のカナだった。市主催の第一回子供フェスティバルで将来の有権者への投資であると訴えるべきだと声に押され,カナは堂々と意見を述べる。かわいそうだと思われたくない・・・~書くことになった経緯は,この物語の通りなのだろうか? 最近,児童養護施設の本を読んだよなぁ・・・誰だったっけ? 社会福祉法人・神戸婦人同情会・子供の家が協力していて,手紙の文面では笹谷美咲さんという人が協力している。しかし,剣呑って言葉,普通使わないけど,彼女は好きなんだね。<うん? 昨日読んできた畠中恵の方だったかな???>あざといイメージはずっと付きまとっているんだけど,つい・・ホロッとさせられちゃうなぁ,ラブコメ路線でもあるけど,社会派でもある。図書館シリーズはもう書かないだろうから,新たなシリーズ展開が求められるが・・・自衛隊ものも違和感あるしなぁ。大っぴらに「子供」って書き方をしても良くなって目出度し

Posted byブクログ