明日の子供たち の商品レビュー
三田村がはりきって赴任した児童養護施設「あしたの家」。手のかからない奏子に洗礼を受けます。でも持って生まれた三田村の素直さ、以前の仕事、営業で培った感覚で、奏子を始め、職員の猪俣や和泉に認めてもらえるようになります。 大学進学は意識の高い子どもだけが望める。 高校に進学出来なけ...
三田村がはりきって赴任した児童養護施設「あしたの家」。手のかからない奏子に洗礼を受けます。でも持って生まれた三田村の素直さ、以前の仕事、営業で培った感覚で、奏子を始め、職員の猪俣や和泉に認めてもらえるようになります。 大学進学は意識の高い子どもだけが望める。 高校に進学出来なければ施設は退所。 など、厳しい現実があります。 でも、親に虐待されたりネグレクトを受ける子どもたちは、施設に入所して、その暴力から逃れることができ、普通の暮らしができるようになるわけです。だからちっとも可愛そうではない、と奏子や久志は言います。 世間が思っている施設のイメージとは違うようです。 そして、施設を卒業した後、実家のように帰って来れるような、当事者施設を巡って物語は進んでいきます。
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やっぱり有川さんは肌にあいます 終わり方がとても好きで 今回もニヤニヤしてしまいました このお話は恋愛メインではありません こういう世界があるんだ ということを知りました。 有川さんの本はきちんとお勉強されたあとが 巻末にあるので、 とても信憑性があります。 気づいたら...
やっぱり有川さんは肌にあいます 終わり方がとても好きで 今回もニヤニヤしてしまいました このお話は恋愛メインではありません こういう世界があるんだ ということを知りました。 有川さんの本はきちんとお勉強されたあとが 巻末にあるので、 とても信憑性があります。 気づいたら3時間もぶっ続けで読んでしまうほど 面白かったです
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児童養護施設の話ですが、あまり暗くならずに甘酸っぱい恋愛やら指導者たち、学生たちのドタバタを取り入れてテンポよく施設の様子が書かれていたと思います。ですが、分厚いページ数からは内容の重みがしっかりと伝わり、考えさせられました。
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児童養護施設が舞台の小説。普段関わることがない場所だけど、読みながら、もし施設出身者の人と関わることができたとき、きっとこの小説を思い出すだろう、そして彼・彼女は可哀想な存在ではない、と今一度思ったりするのだろう。知れて良かった世界だけど、ストーリーとしては有川浩の王道で(特定の...
児童養護施設が舞台の小説。普段関わることがない場所だけど、読みながら、もし施設出身者の人と関わることができたとき、きっとこの小説を思い出すだろう、そして彼・彼女は可哀想な存在ではない、と今一度思ったりするのだろう。知れて良かった世界だけど、ストーリーとしては有川浩の王道で(特定の社会をしっかり調べ上げていて、恋愛要素は忘れずに)まあまあな感じだった。最後の手紙はホンモノかな?
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児童養護施設をテーマにした長編。 朝井リョウさんの『世界地図の下書き』ほど重苦しくなく明るくサラッと読めますが、エンタメ小説であり、社会派小説です。 新任職員の慎平ちゃんの成長とラブストーリーもあり楽しめました。 最後の手紙は実話のようでしたが、どうなのでしょう。感動しました。 ...
児童養護施設をテーマにした長編。 朝井リョウさんの『世界地図の下書き』ほど重苦しくなく明るくサラッと読めますが、エンタメ小説であり、社会派小説です。 新任職員の慎平ちゃんの成長とラブストーリーもあり楽しめました。 最後の手紙は実話のようでしたが、どうなのでしょう。感動しました。 有川浩さんの影響力で児童養護施設の問題点が改善していけたらいいですね。こういう読みやすい本でみんなが現状を知ることが大切だと思います。
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児童養護施設を舞台にした話。そして今回もまた熱血!舞台が舞台だけにいろいろな問題やトラブルがあるが、しかしそれは状況が違うだけで一般の人と何も変わらない。集団的な環境で恋が芽生えるのは有川浩の得意なところだが、気恥ずかしくなるような恋愛話も控え目で良かった。学校や会社など集団生活...
児童養護施設を舞台にした話。そして今回もまた熱血!舞台が舞台だけにいろいろな問題やトラブルがあるが、しかしそれは状況が違うだけで一般の人と何も変わらない。集団的な環境で恋が芽生えるのは有川浩の得意なところだが、気恥ずかしくなるような恋愛話も控え目で良かった。学校や会社など集団生活が苦手な自分にとっては、有川浩の小説には勉強になる部分が多々ある。今回も子供たちにいろいろ教わった感。どんな場合でも、ありのままを受け入れ、相手を理解する事が大事だと思った次第。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
主張としても成立するし、小説としても読者に読んでもらえる作品。 結局わたしに欠けているのは、施設出身だろうと私たちと変わらないという視点な気もする。冷静に現実を受け止める目を持っている以外は普通の子やん。 有川作品で自衛隊がさりげなくでてくるところが嬉しい。職業は特殊とされていても、彼らも私らと変わらない普通の人間なんだって作者には私は教えてもらったので。 文章を意見を主張することだけに使わないやり方はステキだと思う。私ならガンガン押しつけちゃうしね(笑) 和泉ちゃんのイメージは脳内でずっと加藤あいさんでした。クール美人。異論はあってもいいよ?
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【要旨】三田村慎平・やる気は人一倍の新任職員。和泉和恵・愛想はないが涙もろい3年目。猪俣吉行・理論派の熱血ベテラン。谷村奏子・聞き分けのよい“問題のない子供”16歳。平田久志・大人より大人びている17歳。想いがつらなり響く時、昨日と違う明日が待っている!児童養護施設を舞台に繰り広...
【要旨】三田村慎平・やる気は人一倍の新任職員。和泉和恵・愛想はないが涙もろい3年目。猪俣吉行・理論派の熱血ベテラン。谷村奏子・聞き分けのよい“問題のない子供”16歳。平田久志・大人より大人びている17歳。想いがつらなり響く時、昨日と違う明日が待っている!児童養護施設を舞台に繰り広げられるドラマティック長篇。 人と人が上手く繋がっていくところは出来過ぎな感じもするが、やはり面白い! 知らないことで無意識のうちに盛ってしまう差別や偏見の目を、こういうエンターテイメントを通して知っていけるのは良いことだと思う。 でも、こういう作品ばかりが続くと、またか…ともつい思ってしまう。途中説教と言うか教育されている気分になるんだよね。こっちは単なる娯楽として小説を読んでいるのに。 でも娯楽としても十分楽しめたので。 最後の大好きな作家へのアプローチのくだりは個人的にいらなかったかな?と思う。こういう手法は手垢付きすぎていると思うんだけどな。
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我が家の子どもたちの 学区内には 養護施設があります。そして、同じクラスに 施設の子がいます。正直、読み終わって 私の施設の子ども達への考えが ガラリと変わりました。読んで良かったです♪
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児童養護施設「明日の家」の様子や子どもたちの様子など詳しく書いてあり、児童養護施設のことがよくわかった。読みながら、落とし所はどこかと、予想できなかった。あーーーん、そこかー。
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