明日の子供たち の商品レビュー
最近の有川浩さんの小説は すごくよく取材をされてるなぁ、 というのをこの本でも最初に感じた。 テーマは決して気軽なものではないけれど、 暗いという雰囲気でもない。 登場人物、特に三田村の明るさのおかげだと思う。 児童養護施設は普段縁がないし、 もちろんこの小説に書かれているこ...
最近の有川浩さんの小説は すごくよく取材をされてるなぁ、 というのをこの本でも最初に感じた。 テーマは決して気軽なものではないけれど、 暗いという雰囲気でもない。 登場人物、特に三田村の明るさのおかげだと思う。 児童養護施設は普段縁がないし、 もちろんこの小説に書かれていることがすべてでは ないと思う。 でも、そういう子供たちがいるということ、 施設が子供たちを救いになっているということ、 不自由はあるけど、単にかわいそう、 というのはちょっとちがうということ、 そういうことを教えてくれた本。 有川浩さんの小説は、最近勉強になるテーマが多い。 次の作品も楽しみです。
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それぞれの想いがつらなり響く時、昨日と違う明日が待っている!いろんな考えや価値観・状況の人がいて社会が成り立っていることを、改めて考えさせてくれます。児童養護施設を舞台に繰り広げられるドラマティックな物語。
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神戸婦人同情会子供の家 笹谷実咲さん 幻冬舎 ・・・・・有川浩!!! これは凄いぞ! 上からで言う気はサラサラ無いが・・ 上からの言い方になっちゃうよネ??? 本著で。また有川さんは次のステージへ上がられたのではないだろうか? 圧巻! そう・・圧巻なのだ(*^^)v ...
神戸婦人同情会子供の家 笹谷実咲さん 幻冬舎 ・・・・・有川浩!!! これは凄いぞ! 上からで言う気はサラサラ無いが・・ 上からの言い方になっちゃうよネ??? 本著で。また有川さんは次のステージへ上がられたのではないだろうか? 圧巻! そう・・圧巻なのだ(*^^)v 出だし・・どうしようか?と思った・・。 有川さんの「ストーリーセラーズ」は、俺的にトラウマなのだが・・ そんな始まりだった! ブクログカテゴリー、俺的に勝手に『注意喚起』に分類したのはそゆこと。 テーマがテーマだけに・・どうなる事か?と。 しかしながら・・ 流石です! 出て来ますよ? >笠原も堂上も・・ >自衛隊三部作のテイスト(エビや雲の上の生命体は出ないが)も・・ >植物図鑑の青年も・・ >阪急電車の人物たちも・・ ↑本作は、有川テイスト満載で、更に名作たちに並び輝いてます。 あえて! 予備知識0で読んで欲しいので、内容に触れずにレビューしたら・・こんな内容になったけど・・。 でも言いたい。言っときたい! これは読むべし!!! 有川さん!(読者側が先生!て呼ぶのって・・なんか違う気もしたり・・) 泣きました!感動しました! 400Pがアッと言う間ヽ(^o^)丿 これからも・・著作楽しみにしています! (※シアターの③・・気長に待ってますよぉ♪) 追記】 比喩、お分かりとは思いますが〜 本当に他の有川作品の人物が出る訳では無いですよ? 各テイストの方が居る!て話ですので御理解下さい(=´∀`)人(´∀`=)
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児童養護施設のことを真剣に考えたことがそもそもなかったので、 勉強になるとか、考えが変わったっていうよりも、 無知なことに反省した。 自分の生きてきた「普通」が当たり前じゃないことも再確認できた。 施設で育つ子の実際がどうなのかはわからないし、 カナちゃんみたいな子ばかりじゃないと思うけど、 彼・彼女たちの未来が明るいものであってほしいし、 明るくしてくれる日本であってほしいな。 有川さんの小説は、今まで知らなかった世界を いろんな角度から書いているので、ホントに勉強になる。 これも映像化するのかな??
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すぐ話に引き込む力は流石有川さんだと思います。 児童養護施設にやる気満々で転職した“慎平ちゃん”。問題のない子、カナちゃんに聞かれるまま志望動機を語ったのですが、そんなこと言っちゃって大丈夫なのかなぁと心配なぐらい素直というかまっすぐなのです。思った通り、その後一悶着起きるのですけど(笑) この本に登場する子達はいい子が多いし、職員も慎平ちゃんを指導する先輩職員の和泉や猪俣のように、熱意と理解がありますが、現実は日々の仕事に忙殺されて一人一人に目が届かないことが多いのではないでしょうか。自分の子ですら、きちんと向き合い育てていくのは大変なことです。逆に他人だから出来ることもあると思いますが、子どもの側からすると自分に愛情をかけてくれる人のことを慕うのは当然だし、過度に期待しすぎてしまうこともあるでしょう。一生、その子のことを見てあげるわけにはいかないのです。猪俣が言った「私たちにとって児童福祉は仕事です。仕事に間違った愛情を持ち込むのつまずきの元です」という言葉が胸に刺さりました。 児童養護施設がなくてはならない施設なら、この本に登場する「あしたの家」のような施設ばかりだといいのになぁと願わずにはいられません。
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いろいろと考えさせられる一冊だった。児童養護施設について考えるきっかけになったし、やはり有川さんの細かいリサーチが感じられたように思う。 「わたしたちは可哀想ではない。」わたしたちの何気ない一言が彼女らに与える影響の大きいことよ。心に留めておかねばと感じた
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今までまったく知らなかった世界を知るいい機会になるのか、これもお話だから本当はそうではないのか分かりませんが、色々考えさせられるところもありました。
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児童福祉、施設へ興味をもったことのない人にはいいきっかけになりそう。 手紙がいい! リアルと物語のバランスが本当いつもすごいと思う。
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とにかく面白かったし、世界が広がった。 児童養護施設の実態だったり、いつもながらリサーチがすごいなと感じさせられる。 本を読むことに対する意識というか、意義というかが似ていて、なんか嬉しい。
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本書は児童養護施設を舞台に繰り広げられるドラマティック長編である(帯より)。5人の登場人物を中心に施設のリアルを描いている。 登場人物(帯より) 三田村慎平・・・やる気は人一倍の新任教師、和泉和恵・・・愛想はないが涙もろい3年目、猪俣吉行・・・理論派の熱血ベテラン、谷村奏子・・...
本書は児童養護施設を舞台に繰り広げられるドラマティック長編である(帯より)。5人の登場人物を中心に施設のリアルを描いている。 登場人物(帯より) 三田村慎平・・・やる気は人一倍の新任教師、和泉和恵・・・愛想はないが涙もろい3年目、猪俣吉行・・・理論派の熱血ベテラン、谷村奏子・・・聞き分けのよい“問題のない子供”16歳、平田久志・・・大人より大人びている17歳 前評判からかなり期待して読み始めたが、全く期待を裏切らない内容だった。もちろんフィクションも含まれていると思うし、綺麗にまとまりすぎている感は否めない。しかし少なくとも昨年、大不評だった児童養護施設を舞台にした某ドラマよりは忠実に施設の実情を再現しているように感じた(タイトルを一部変え、作中でも扱われている)。 一方で職員同士の衝突(逆に事なかれ主義)、子どもたちの衝突(回避)はドラマ的表現だと感じたものの、職員たち、子どもたちの人間らしさや生活感を感じられた。もちろん大庁舎だからこそ起こりうることもあるだろうし、小庁舎でもありうることもあるだろう。しかしいわゆる心の「つっかえ」が常に付き纏っているのだろうと感じられた。 また有川らしさを感じさせる内容もあり、有川ファンなら思わず感激せずにはいられないだろう。 児童養護・子どもに関わる人のみならず、全てに人に読んでほしい作品である。
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