明日の子供たち の商品レビュー
ドキュメンタリーを見て感動した男性が施設の職員になるところから物語が始まる。 指導役の女性(和泉ちゃん)は 厳しいながらも 職員として働いていくために必要なことを指導する。 二人は対立しつつも 次第に志を一つにして いろんな問題を乗り越えていく。 問題の無い子代表の ひさしとか...
ドキュメンタリーを見て感動した男性が施設の職員になるところから物語が始まる。 指導役の女性(和泉ちゃん)は 厳しいながらも 職員として働いていくために必要なことを指導する。 二人は対立しつつも 次第に志を一つにして いろんな問題を乗り越えていく。 問題の無い子代表の ひさしとかなちゃんの恋模様がとってもキュンキュンした〜 施設に入っている間は付き合おうとは思いません。独り立ちしてから想いを伝えようと思いますとか かっこよすぎる。 クライマックスで大勢の人の前で自分たちの施設への想いを発表するシーンは感動して涙が出そうになった。 和泉ちゃんの初恋の相手が出てきて 当時「世界が違う」といって 和泉ちゃんを振ったのはかっこつけただけだということが発覚。 初恋の相手は施設で暮らしてて 普通の人が普通に知ってることを自分は全然知らないことを恥ずかしく思ったそうな。 うぅ、切ない。 確かに常識的なことって親に教えてもらうし 困ったときは調べるよりも親に聞く。 こういうのが普通にあるのって幸せなことなんだなあ。 また新しい世界を見せてくれた有川さんに感謝。
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やっぱり有川さんのこういうお話、好きだな~。 正直、最初は読んでてちょっと物足りない感じがした。 現実ではありえない展開!とか、 ハラハラドキドキ!とか、 そういうのじゃなくて、淡々と読み進める感じ。 でも、それがだんだんあたたかくなるんだよな。 じわじわあたたかい、でもなんと...
やっぱり有川さんのこういうお話、好きだな~。 正直、最初は読んでてちょっと物足りない感じがした。 現実ではありえない展開!とか、 ハラハラドキドキ!とか、 そういうのじゃなくて、淡々と読み進める感じ。 でも、それがだんだんあたたかくなるんだよな。 じわじわあたたかい、でもなんとか電車の中では堪えられるくらいの涙・・・笑 ドキュメンタリー見てる感覚に近いのかもしれない。 「ホント良かった」で終われる。 そしてまた知らない世界を教えてもらえた。 しかもささやかな胸キュンが挟み込んである! 私も小学生くらいのころから、有川さんの本を読みたかったな~。
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久しぶりに本を読んで泣いちゃったな。 「昨日を悔やむ」で、まさかの自衛隊での再会シーンは猪股先生に感情移入。本当に良かった。 施設の先生方も凄く個性的で皆さん素敵な方たち。 施設を退所しても、「日だまり」のような場所が彼らには必要なんだという事も知る事が出来たし、 本当にためにな...
久しぶりに本を読んで泣いちゃったな。 「昨日を悔やむ」で、まさかの自衛隊での再会シーンは猪股先生に感情移入。本当に良かった。 施設の先生方も凄く個性的で皆さん素敵な方たち。 施設を退所しても、「日だまり」のような場所が彼らには必要なんだという事も知る事が出来たし、 本当にためになる本でした。 施設長の言葉にも感謝だわ。 本を読み続ける意味を見つけ出せました。
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有川浩の職業シリーズ 養護施設だ。新米職員の目を通して、入所者や職員の心の機微が優しく・正直に書かれている。 福祉に従事している・しようと志す方には、ぜひお薦めしたい。 堅苦しい福祉専門書より心に響くのではないだろうか。
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有川浩さんに自衛隊に続いてまた知らない世界を垣間見せてもらいました。 本への愛。 ほんのり甘酸っぱい恋。 明日への希望とメッセージ。 愛が溢れているなぁと感じました。
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児童養護施設に入っている子がかわいそうと思う気持ちは違うのだ。施設に入る事でそこに居場所を得る事も出来るのである。この本は自分や世間がその施設にどう関わっていったらいいか、心持ちを考えさせてくれるよい本である。自分は社会に対して何が出来るか?自分の出来る事を少しでも考え続けて行け...
児童養護施設に入っている子がかわいそうと思う気持ちは違うのだ。施設に入る事でそこに居場所を得る事も出来るのである。この本は自分や世間がその施設にどう関わっていったらいいか、心持ちを考えさせてくれるよい本である。自分は社会に対して何が出来るか?自分の出来る事を少しでも考え続けて行ければと思いつつ読了。
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ベタ甘でない有川作品は久しぶりのような感じもするが、文章で劇的にするテクニックはさすがのもの。 登場人物もいつもながら活き活きと。 普段はおとなしいが闘い時には周りが引くほどの武闘派に変わる猪俣先生が好みのキャラ。 テーマについて表層的なものではなくしっかりと地に足のついた内容で...
ベタ甘でない有川作品は久しぶりのような感じもするが、文章で劇的にするテクニックはさすがのもの。 登場人物もいつもながら活き活きと。 普段はおとなしいが闘い時には周りが引くほどの武闘派に変わる猪俣先生が好みのキャラ。 テーマについて表層的なものではなくしっかりと地に足のついた内容であったように感じる。 「当事者の社会的発言力が弱い分野は行政でも政治でも後回しになるのが世の常だ」!!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分の知らない世界の小説が読めて良かった。 以前に、読まなくなった本を200冊くらい児童養護施設に送った事があるけど、大量に送りすぎて迷惑かな?と思ったけど施設の子や先生からたくさんのお礼の手紙がきた。 今度は、子供の読まなくなった絵本とか送ってあげようかな
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児童養護施設の話。新人職員とその指導をする職員、その二人が面倒をみる班の女子高校生を中心とした話。 有川っぽさが会話の応酬に出ているが、ラブコメの甘さはあまりない。 施設に対する世間の誤解や偏見を解くことがストーリーの最後にあるが、著者はまさにそれをこの本を書き出版することで実現...
児童養護施設の話。新人職員とその指導をする職員、その二人が面倒をみる班の女子高校生を中心とした話。 有川っぽさが会話の応酬に出ているが、ラブコメの甘さはあまりない。 施設に対する世間の誤解や偏見を解くことがストーリーの最後にあるが、著者はまさにそれをこの本を書き出版することで実現しようとしているのだろう。 3章で、昔、高校卒業で施設を出て進学した後、退学して行方がわからなくなった子と思わぬところで再会したときは目頭が熱くなった。それが自衛隊絡みだったのは有川らしい。 最後の章も、予定調和で先がわかるにもかかわらず、思った通りになってほっとした。
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相変わらず文章表現に ん??と思うところはあるものの、読みやすさは抜群で一気に読めた。児童養護施設という重めのテーマのせいか、いつものラノベ調も薄め、ラブ度も薄め。ドラマ化ありき、って感じのキャラクター造型だなあ。 この人の作品の主人公って、最後に成長した姿を見せるためなのか、...
相変わらず文章表現に ん??と思うところはあるものの、読みやすさは抜群で一気に読めた。児童養護施設という重めのテーマのせいか、いつものラノベ調も薄め、ラブ度も薄め。ドラマ化ありき、って感じのキャラクター造型だなあ。 この人の作品の主人公って、最後に成長した姿を見せるためなのか、最初がやたらそんな奴いないでしょ!レベルに低められているのが気になる。。。そして意中の相手はまたも気が強くて面倒くさそうな女子。 テンプレ通りだけど、それをお約束として読む分には楽しめる、かな。 「施設に育った子はかわいそう」と言われる気持ちは「恋人がいないなんて、結婚してないなんてかわいそう」と言われるのと同じ気持ち、という例えはものすごく納得できた。 最後の手紙は作者自身がもらった手紙なんでしょうね。 「レインツリーの国」もそうだったけど、若い読者向けにはこういう作品はどんどん取材して書いてほしいです。
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