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明日の子供たち の商品レビュー

4.2

509件のお客様レビュー

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2015/06/27

有川浩の名前につられて読みましたが、今までの作品とはちょっと違いました。 最後は甘々な恋愛小説っぽかったですが…(*^m^*) 児童養護施設「あしたの家」の職員と子供たちのお話です。 (この子供という表記にはひっかかりましたが…) この本を読むことで、児童養護施設のことを少し...

有川浩の名前につられて読みましたが、今までの作品とはちょっと違いました。 最後は甘々な恋愛小説っぽかったですが…(*^m^*) 児童養護施設「あしたの家」の職員と子供たちのお話です。 (この子供という表記にはひっかかりましたが…) この本を読むことで、児童養護施設のことを少しは理解できました。 そして誤解をしていたことにも気づけました。 作品の中で、「かわいそうと思われたくない」と子供が反発します。 わかっていても、つい「かわいそう」と思ってしまう自分がいます。 そういう気持ちがあっては福祉の仕事は向かないと、諦めたこともありました。 新任の三田村慎平は、そこで諦めず、「俺だったら」と考え行動し、子供たちに寄り添っていきます。 最後まで一気に読ませる、読み応えのある作品でした。

Posted byブクログ

2015/06/21

新米の児童施設の職員慎平とともに、読み手が児童施設について理解を深められるような作り。 面白く読めたし、泣けるとこもあり、ラストは有川さんの遊びゴコロ?もあり、よかった(*^^*)

Posted byブクログ

2015/06/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

児童養護施設が舞台の小説。9月に図書館で予約してようやく順番がまわってきた。 実際、「かわいそう」と言われるのが嫌な人もいるんだろうなぁ。主人公が「かわいそう」と言った時に、なんとなく嫌な予感がした。 それにしても、主人公の三田村がうざい。社会人3年目で転職してきた大人側の人物だけど、言動がすごい子供じみてる気が……。それにしても、こういう小説で「ツンデレ」という言葉が普通にでてくる時代になったんだなぁ。使いドコロがおかしい気がするけど(リアルでこんなタイミングでいう人がいたら、社会人としてどうかと思う)。 高校進学しない場合は、中卒で退所しなければならないということを初めて知った。それは、結構大変だろうなぁ。今の時代でどれぐらいいるんだろう。 ところで、固有名詞が実在のものと微妙に変えられてある。ハヤブサタロウはオリジナルかなと思ったけど、よくよく考えたら、半沢直樹のことだよなぁ。作者名も池ノ内タケル(半沢直樹シリーズの著者は池井戸潤)だし。後、『明日、ママがいない』は『ママがいなくなった』という名前に。この本が出た時期を考えると、このドラマの影響で書いたように思えるのだけれども、どうなんだろう? 後書きに書いてあるかなと思ったけど、後書きがなかった。 後、選挙権がないというのは大きいのだろうなと思った。こないだ18歳まで引き下げられたけど、どちらにしろ児童養護施設の子には関係ないんだよなぁ。個人的には、選挙権の年齢制限を廃止して、未成年に限り保護者が代わりに投票できるようにできたらいいと思うのだけど。少子化の解決にもなりそうだし。それはそれで問題もでてきそうだけど。 ところで、内容と全く関係ないのだけど、『ひきだし』を『抽斗』と書くことを初めて知った。次見ても読めない自信がある。

Posted byブクログ

2015/06/21

児童養護施設のお話。 児童福祉という点で、似たような仕事をしているので、色々考えさせられることが多い作品でした。 施設に入っている子や、施設出身者への同情って、たしかに絶対あるし、でも、施設に入ったことでむしろ救われた子どもたちがいることも事実なんですよね。虐待とか育児放棄から逃...

児童養護施設のお話。 児童福祉という点で、似たような仕事をしているので、色々考えさせられることが多い作品でした。 施設に入っている子や、施設出身者への同情って、たしかに絶対あるし、でも、施設に入ったことでむしろ救われた子どもたちがいることも事実なんですよね。虐待とか育児放棄から逃れて、衣食住が保障されてて。 私も、ここの職員さんくらいしっかりと、子どもたちに向き合うために頑張ろうと思いました。

Posted byブクログ

2015/06/14

とても良かった。 (いつも言ってるけど) テーマがやや重く、女史にしてはなかなかに社会性のある話だったと思う。 既読の『千の輝く太陽』同様、知らない世界を知れて、 また、あまり考えたことない状況を考えることができ、 非常に勉強になった。 ラブコメ度も低めで良し(笑)。

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2015/06/09

児童養護施設が舞台。相変わらず、くすぐってくる。繰り返し同じメッセージが出てくるので、目的を持って書き下ろされた作品だろう。

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2015/06/07

・児童養護が社会的負担であるとイメージがついている。でも、児童養護は本当は投資のはずだ。 ・放っておいたら社会の波間に沈んでしまう子供たちを保護して、きちんと育てて社会に送り出すことは未来への投資になるはずです。

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2015/06/07

とある児童養護施設のお話。 信任の先生が施設で暮らす高校生の前で、施設で働きたいと思った動機を離したら急にその高校生とうまくいかなくなるようになって…というストーリー。 最近有川浩さんの作品、何かの仕事の広報というイメージになっちゃってますよね~~。 作中に登場するように、こう...

とある児童養護施設のお話。 信任の先生が施設で暮らす高校生の前で、施設で働きたいと思った動機を離したら急にその高校生とうまくいかなくなるようになって…というストーリー。 最近有川浩さんの作品、何かの仕事の広報というイメージになっちゃってますよね~~。 作中に登場するように、こうして何かのお仕事ストーリーを読むことで、自分の人生であまり考えたことのない立場の人たちのことを少しでも考えるチャンスになる という意味が深い作品だと思います。 しかし、ちょっときれいごとすぎるのかなぁという印象も受けましたが。 施設で働く職員は非常に忙しいと何度も何度も書いてあるわりに、メインの登場人物にかかりっきりになっていて他の「問題のある子供たち」に対してはどんな対応をしているのか全く分からないところがなんだか現実的じゃないような気がしてしまいました。 読んでいる限り、一人の子供に対してのみ、じっくり対応できる、非常に時間のある職員 という印象を受けました。 児童養護施設を知らない人は、施設の子供たちを「かわいそうな子」として見てしまうけれど、そういう目でみてほしくないんだよ というメッセージは伝わってきました。 また、こうして養護施設で育った子供たちは、未来に大人になり、日本を作っていく一員になるんだよ というメッセージも伝わってきました。

Posted byブクログ

2015/06/06

第一印象は、有川先生引き出し多いな、でした。 テーマは児童保護施設、その周辺のアフターケア施設と、ごく深刻な問題なんですが、文章はさらさら読みやすいし、数人の主要キャラクター以外は話にも出て来ないのがすごい。キャラ読みできるライトさが、嫌いな人もいるだろうけど、とっかかりとして興...

第一印象は、有川先生引き出し多いな、でした。 テーマは児童保護施設、その周辺のアフターケア施設と、ごく深刻な問題なんですが、文章はさらさら読みやすいし、数人の主要キャラクター以外は話にも出て来ないのがすごい。キャラ読みできるライトさが、嫌いな人もいるだろうけど、とっかかりとして興味を持つ人もいるかもしれない。 裏には、児童虐待の凄惨や多様性も指摘しているのがらしいなーと思った。

Posted byブクログ

2015/06/06

有川浩の地味な仕事シリーズ、児童養護施設職員。 やろうと思えば派手にやれる題材ながら、職員の方にスポットを充ててあえて地味に地味に、地に足をつけて描く。さすがの有川浩。面白かったです。 しかしながらちょっと気になるのは最後のところかな。これがこの作品の動機と考えると、急に「手慣...

有川浩の地味な仕事シリーズ、児童養護施設職員。 やろうと思えば派手にやれる題材ながら、職員の方にスポットを充ててあえて地味に地味に、地に足をつけて描く。さすがの有川浩。面白かったです。 しかしながらちょっと気になるのは最後のところかな。これがこの作品の動機と考えると、急に「手慣れた技の使用」感が目についてくる。それは挑戦を犠牲にして、あえて手持ちの武器で手堅く戦った。その理由があった。みたいに見えなくもない気がしてきちゃう。

Posted byブクログ