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明日の子供たち の商品レビュー

4.2

509件のお客様レビュー

  1. 5つ

    182

  2. 4つ

    190

  3. 3つ

    84

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    1

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2015/09/15

読むのがつらい話が続くのかなぁ?と、覚悟して読み始めましたが、そんなことはありませんでした。 むしろ、「おもてなし課」のような、これから発展していく雰囲気を感じて楽しかった。 それでもやっぱり、読みながら涙がこぼれたところもあって、私も偽善者ということなのかなぁ?と考えさせられま...

読むのがつらい話が続くのかなぁ?と、覚悟して読み始めましたが、そんなことはありませんでした。 むしろ、「おもてなし課」のような、これから発展していく雰囲気を感じて楽しかった。 それでもやっぱり、読みながら涙がこぼれたところもあって、私も偽善者ということなのかなぁ?と考えさせられました。 自分が今まで接したことのなかった世界のことで知るべきことがたくさん書いてあってためになりました。 だからといって、私には何もできないよなぁ、と反省。 次に生かしたいと思います。

Posted byブクログ

2015/09/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

内容など予備知識の無いまま読み進めた。 体当たりでベタで、読みやすい内容だと思う。 特にタイトルと章タイトルが直球ながらにぐっとくる。 明日の大人たち。今大人である人と、これから大人になる人たちが 共に夢見る明日が、今よりより良いものであることを祈りたい。 有川さんの本は阪急電車と図書館戦争から入ったが 正直読めば読むほど、文学というよりラノベかなと感じる。 言葉遣いや展開が甘く感じるところも多く 基本的に直球勝負で、だからこそ感動することもあるが 捻りが無く浅いとも言える。 この作品も、取り扱っているテーマが重めな割には 軽いタッチと文章と展開であり 「内容が薄い」というレビューも多いことも頷ける。 ネタバレあり。 何がきっかけでも構わないが 初日から当事者である子供に「テレビで見て可哀想だと思ったから」 と言ってしまう三田村は大人としてかなり酷い。 思っていても言ってはいけないことぐらい区別がつかないのか。 和泉や奏子もいまいち好きになり切れないキャラ。 久志と猪俣と真山は比較的好きだった。 だがそれでも、それぞれに言葉が足りな過ぎ、 酷いなと思うところが結構あった。 全体的に女性キャラが可愛くなさすぎる。 有川作品全体に言えることかもしれないが。 久志が防衛大を目指すのは、学費や生活費のことを考えても 無理ではないが、ここまで自衛隊ががっつり出てきてしまい 更にアッコも自衛隊にいて偶然猪俣と再会する、 人相の悪い男は自衛官だった、というあたり また自衛隊か、またベタ展開かと正直思ってしまった。 作家の持ち味と言ってしまえばそれまでなのだが いかにも自分の得意分野に持って行ってしまった感じがしてしまった。 久志が好きな本は2冊買って、1冊は送るようにする と福原に宣言するのはとてもほっとした。 自分も本を読むことは好きだし、それで救われてきた部分もあるが 単に勉強になる、というだけではなくて 確かに想像力が培われ、全部自分の糧になっていく。 児童福祉が義務であり負担であるように思われているが 実は投資であるというのは確かに、と頷かされた。

Posted byブクログ

2015/09/06

『施設の子供たちはかわいそうではない』というメッセージは他の本やドキュメンタリーでも触れられていて分かった様な気持ちになり記憶にも残っていた。本書の展開も(私が児童擁護施設の内情を本当に分かっているかどうかは別として)ある程度予想範囲内で進んでいた。だからこそ、当事者に選挙権がな...

『施設の子供たちはかわいそうではない』というメッセージは他の本やドキュメンタリーでも触れられていて分かった様な気持ちになり記憶にも残っていた。本書の展開も(私が児童擁護施設の内情を本当に分かっているかどうかは別として)ある程度予想範囲内で進んでいた。だからこそ、当事者に選挙権がなく発言力が弱い、保護者にその自覚がないものが多いのでなおさらである、という訴えはまさしくエアポケットであり、数(民主主義)の暴力とすら感じられてしまうほどであった。

Posted byブクログ

2015/09/05

パロディーが出てきて、なんか白けるのが気になった。ママがいなくなったのドラマなんて、ドラマ批判のようで…。 話し自体は読みやすく、楽しめた。 園長先生の本に対するイメージが素敵。

Posted byブクログ

2015/08/29

児童養護施設を舞台に繰り広げる、ドタバタ泣き笑いありのほっこりもの。天真爛漫でちょーポジティブな三田村慎平、愛想がないが子供たちの理解者でもある谷村泰子と今を生きる事が精一杯で将来を考える事が苦手な子供たちの心理や行動原理を軽いドラマ仕立てで端的に抉る。しかーし、そこは有川作品。...

児童養護施設を舞台に繰り広げる、ドタバタ泣き笑いありのほっこりもの。天真爛漫でちょーポジティブな三田村慎平、愛想がないが子供たちの理解者でもある谷村泰子と今を生きる事が精一杯で将来を考える事が苦手な子供たちの心理や行動原理を軽いドラマ仕立てで端的に抉る。しかーし、そこは有川作品。軽いタッチではあるが、中身は児童養護施設に通う子供たちへの偏見を見直すキッカケにもなる真面目な骨太作品でもある。因みに、本好きな理由を問われた子供の答えがグゥッドです。”本は想像力を培われ自分の心を耕してくれる”。一気読み間違いなし秋の夜長にオススメ~。

Posted byブクログ

2015/08/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

有川さんらしい本。 やはり読みやすい文章でスラスラ読めた。 有川さんの本には、いつもピュアな心の持ち主がでてくるから読んでる方も気持ちよく読める気がする。 以下、心に残ったワード 施設の子供たちは、将来を考えることが苦手な子が多い。 福原施設長 「聞き分けのいい子供っていうのがそもそも不自然なんです。職員にとってはありがたいから、ついついそれをあるべき姿としてしまいますけれどね」 梨田副施設長 「しかし、子供の反抗を認めてしまっては施設の秩序が崩壊します」 福原施設長 「反抗なんて大仰な言葉を使っちゃいけません。せいぜいがとこ、口答えですよ。梨田先生のお子さんもたくさん口答えなさるでしょう。施設の子も同じですよ。お友達のおうちのほうがお小遣いが多いと文句を言われることなんかよくあることですから、いちいち取り合わなくていいんですよ」 猪俣「子供が問題行動を起こすときは、何らかの理屈があるはずです。それを探り出せてないことが問題なんです。子供の資質のせいにするべきじゃありません」 福原「きっと、何でもいいのよ。楽しく読んだものは、全部自分の糧になるわ。」

Posted byブクログ

2015/08/10

元営業マン・三田村は、テレビでやっていた児童養護施設のドキュメンタリーに感動し、児童養護施設の職員になろうと「あしたの家」にやってきた。指導担当の和泉は厳しいが、施設における「問題ない子」代表のような良い子の奏子に暖かく迎えてもらい、安心して働きはじめる三田村。しかし、段々当の奏...

元営業マン・三田村は、テレビでやっていた児童養護施設のドキュメンタリーに感動し、児童養護施設の職員になろうと「あしたの家」にやってきた。指導担当の和泉は厳しいが、施設における「問題ない子」代表のような良い子の奏子に暖かく迎えてもらい、安心して働きはじめる三田村。しかし、段々当の奏子からそっけなく当たられるようになり、困惑する。児童養護施設の、子供たちと職員の、毎日を描く。 奮闘記じゃない。感動秘話でもない。何でもないことないけど、当たり前の葛藤の日々。可哀想じゃないこどもたち。同じ世界に生きる違う環境で育った子供たち。養護施設の話だからって感動秘話じゃない。壮絶な過去をもった子供が傷を癒す話じゃない。そこで生きてる、そういう世界で育った子供たちの連続した日常の話。ゾロリンとかジェフリー・ビーバーとかママがいなくなつたとかの明らかな仮名は笑ってしまったけど、でもわざとそうしてるのかもしれない。谷村奏子(仮名)みたいに、同じ世界のどこかで同じ時間を過ごしてる、確かに存在している施設の話なんだよってことなのかもしれないなと思った。なぜか、海の中が読み返したくなった。

Posted byブクログ

2015/08/10

有川浩さんらしい展開。 施設の子どもたちの現状と誤解を若い職員2人と指導者、そして子どもたちの言葉を通じて読ませてくれる。 深刻な面もある。こそばゆい感じの恋愛話もある。 印象に残ったのは、2つ。 ・目標を置いた段階で制限が生まれてしまう ・本に出会ったから社会の狭間に落ち...

有川浩さんらしい展開。 施設の子どもたちの現状と誤解を若い職員2人と指導者、そして子どもたちの言葉を通じて読ませてくれる。 深刻な面もある。こそばゆい感じの恋愛話もある。 印象に残ったのは、2つ。 ・目標を置いた段階で制限が生まれてしまう ・本に出会ったから社会の狭間に落ちなかったかもしれない 有川浩さんの小説は好きだなーと改めてかみしめた。

Posted byブクログ

2015/08/09

適切な距離感、を感じる作品だった。 施設にいることがかわいそうと感じるけどそれを口にしてはいけないんだろうな、と思う私がこの作品に引け目なく読めるだろうか、と思ったけど最初にそんなひとが多いことを見越してそのテーマをいきなり持ってきてくれたから、先がすっと入ってきた。主人公はい...

適切な距離感、を感じる作品だった。 施設にいることがかわいそうと感じるけどそれを口にしてはいけないんだろうな、と思う私がこの作品に引け目なく読めるだろうか、と思ったけど最初にそんなひとが多いことを見越してそのテーマをいきなり持ってきてくれたから、先がすっと入ってきた。主人公はいるけど、語り手は必ずしも一人ではなくて、いろんな視点から語ることがなおのこと良かった。 あとは、暮らしている今だけでなく施設を出た後、将来のことに視点が当たってるのも良かったと思う。高校受からなかったら施設にいることができないとか衝撃。高校生でその先頼る場所がないってのも結構きついと思ったけどひとによっては中卒。 有川さんに本当に手紙が届いたのかな?でもそうだとしたら送った当事者はナイスチョイスだ!

Posted byブクログ

2015/08/08

児童養護施設のお話。かわいそうという言葉の使い所とか、メッセージを伝えるためにどうすればいいのか?とか、目的とは?とか色々考えさせられた。

Posted byブクログ