明日の子供たち の商品レビュー
児童養護施設の暮らしをそのまま描いたような本。 特に心を打たれるところがある訳ではなく、最近Twitterやブログで発言するようになった作者のいろいろな思惑を感じずにはいられないけど、でもそんな作者のやり方が嫌いではないので、図書館で借りたけどハードカバーで買い直そうかな、と思う...
児童養護施設の暮らしをそのまま描いたような本。 特に心を打たれるところがある訳ではなく、最近Twitterやブログで発言するようになった作者のいろいろな思惑を感じずにはいられないけど、でもそんな作者のやり方が嫌いではないので、図書館で借りたけどハードカバーで買い直そうかな、と思う1冊。 参考図書として挙げられていた何冊かも読んでみたい。(こっちは図書館で借りて。)
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有川浩のピュアな小説。子供なのにしっかりした考え方で大人顔負けの発言や大人同士の会話のやり取りも粋で心が温かくなる感じ。「福祉と奉仕は違う。応援団のようにいつも自衛隊の話が詳しく語られている。応援しているんだ福祉は職能であるべき。 久志と奏子のメールのやりとり。久志からタイトルに...
有川浩のピュアな小説。子供なのにしっかりした考え方で大人顔負けの発言や大人同士の会話のやり取りも粋で心が温かくなる感じ。「福祉と奉仕は違う。応援団のようにいつも自衛隊の話が詳しく語られている。応援しているんだ福祉は職能であるべき。 久志と奏子のメールのやりとり。久志からタイトルには「おかえり」、本文は「ごめん」と一言。奏子からの返信。タイトルは「ただいま」、本文は「ごめん」。 いじましいといじらしいは、一文字しか変わらない。きっと、すべての恋はいじましさといじらしさがより合わさって出来ている。
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児童養護施設で生活するこどもたちと、働いている指導さんの話。少しだけ現実を知っている身としては、描かれる大人もこどもも美しすぎるのでは?と思うことがある。小説としては面白く読める。 2015/11/17
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児童養護施設の概念を根底から覆すような かなりコアな物語だった。 あたし的には目から鱗の連続。 可哀想の一括りで憐れみや同情というのは上から目線だったのかも。 そこで暮らしている子供たちや先生方が真摯に向き合っている姿や成長を本をとおしてだけど一緒に見守っていけたことがとても良...
児童養護施設の概念を根底から覆すような かなりコアな物語だった。 あたし的には目から鱗の連続。 可哀想の一括りで憐れみや同情というのは上から目線だったのかも。 そこで暮らしている子供たちや先生方が真摯に向き合っている姿や成長を本をとおしてだけど一緒に見守っていけたことがとても良かった。 有川さんがこういった切り口もっていたのも。さすが。 自衛隊を良い場面でスポット的に盛り込んでくるのもなかなか。
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児童養護施設は身近なものではなかったので、色々目から鱗なことが多かった。 私もきっとすぐに靴箱を直しちゃって怒られるんだろうなぁ… 有川作品では自分では体験できない世界を覗かせてもらえることが多く、きっかけになることが多い。 【本を読むことでいいなと思うことがあれば、それはすべて...
児童養護施設は身近なものではなかったので、色々目から鱗なことが多かった。 私もきっとすぐに靴箱を直しちゃって怒られるんだろうなぁ… 有川作品では自分では体験できない世界を覗かせてもらえることが多く、きっかけになることが多い。 【本を読むことでいいなと思うことがあれば、それはすべて正解なのよ】という福原の言葉は心に染みた。 ヒサとカナちゃんの関係もいいなと思うし、幸せになってほしいなぁ。
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有川さんの本は読み終わった後にその地域や職業が身近に感じることが多くて、今回の児童福祉施設も前よりは少し近くに感じた。 小学校の校区には施設があった気がするし、その子達が比較的浮いていた記憶もある。身なりや雰囲気を感じとる子供にとって、差別する気はなくても異質とは捉えられてた空気...
有川さんの本は読み終わった後にその地域や職業が身近に感じることが多くて、今回の児童福祉施設も前よりは少し近くに感じた。 小学校の校区には施設があった気がするし、その子達が比較的浮いていた記憶もある。身なりや雰囲気を感じとる子供にとって、差別する気はなくても異質とは捉えられてた空気があった。
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どんな内容か知らぬまま、有川浩作品ということで、読み始めて衝撃を受けました。 児童養護施設を舞台にした物語。 母として子育てと我が子を振り返ると、いろいろに痛むところも。 登場人物の心の機敏がとてもよく描かれていて、過酷な環境は変えられないけれど、今とこれから子どもたちの人格を尊...
どんな内容か知らぬまま、有川浩作品ということで、読み始めて衝撃を受けました。 児童養護施設を舞台にした物語。 母として子育てと我が子を振り返ると、いろいろに痛むところも。 登場人物の心の機敏がとてもよく描かれていて、過酷な環境は変えられないけれど、今とこれから子どもたちの人格を尊重して大人になっていく希望を感じる作品です。 子育てすら能力のない親、こればかりはなってみないとわからない悲劇と、そうなってしまった当事者の育つ場所と、目的のはっきりしない場所……家庭の在り方を考えさせられます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
Kindle化されない有川浩なのでまたも図書館本。 人気があるので次に予約している人がいるようなのでなるべく急いで読む。 泣きました。前半はそうでもないのだが最後のところで号泣しました。 有川作品はやっぱり泣けるよねえ。 ただ気をつけなきゃならんのは、これで知ったような気になることだな。 なりたい気持ちもあるんだけどね。 あくまでもエンターテインメント小説であることは忘れてはならん。 自衛隊も、聴力障害者も、児童養護施設も、図書館も。 わかったような気になっちゃいかん。あくまで娯楽作品。 そこだけは気をつけないとと思ってるけど、わかった気になっちゃうような気にさせるのは有川浩の力のすごさというところであろうな。 だから引き込まれてしまう。 イノッチの過去の話がかなり好きだったな。 アッコちゃんよかったねえ。 そしてイノッチも良かったねえ。
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毎度のことですが、有川浩さんの紡ぎだす言葉の数々に、私はまたしても心を揺さぶられる。 今回もそう。いい涙を流すことができました。 読みやすい文体だから、物足りない人もいるだろうけれど、それでもいいと思う。一人でも多くの人にこの本を手に取ってもらい、児童福祉施設の現状、退所後のこと...
毎度のことですが、有川浩さんの紡ぎだす言葉の数々に、私はまたしても心を揺さぶられる。 今回もそう。いい涙を流すことができました。 読みやすい文体だから、物足りない人もいるだろうけれど、それでもいいと思う。一人でも多くの人にこの本を手に取ってもらい、児童福祉施設の現状、退所後のことなど、知ってもらうきっかけになればなあと願わずにはいられない。
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途中で読むのやめた。県庁おもてなし課に続き彼女の作品では二作目の途中離脱作品。平坦に続いて行くし、読みやすいんだけど、引き込むものがなく、面白いと思えなかった。こういう環境を教えてあげるよって押し付けがましさは感じた。
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