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明日の子供たち の商品レビュー

4.2

509件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2016/03/13

児童養護施設やそこで暮らす子どもたちのことについて改めて考えるきっかけとなった。 施設ではないが、児童福祉に携わる仕事をしている自分にとって響く言葉が多くあった。 ☆☆☆ 別に恋人がいないからといって不自由は感じていないし、自分がみじめだとも思っていない。そりゃあ、彼女が...

児童養護施設やそこで暮らす子どもたちのことについて改めて考えるきっかけとなった。 施設ではないが、児童福祉に携わる仕事をしている自分にとって響く言葉が多くあった。 ☆☆☆ 別に恋人がいないからといって不自由は感じていないし、自分がみじめだとも思っていない。そりゃあ、彼女がいたらいいなと思うことはあるけどーーー 「わたしたちだって同じことよ!」 まるで目隠しを外されたように、その理屈がすとんと府に落ちた。 ーー施設に入っているからといってかわいそうとは限らない。 福祉と奉仕は違います。 福祉は職能であるべきです。 そうでなければ破綻します。 仕事だから愛情を持てない、というのは間違いです。 あなたの恩師がお母さんのように接してくれなかったからといって、あなたは恩師の愛情を疑ったことがありますか? 「『あしたの家』の子供たちは、明日の大人たちです」

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2016/03/11

わたしが知りうる養護施設の知識なんてこれっぽっちもなかったのだが、この本を読むことによって考えさせられることが多くあった。子供はみんな未来への財産です。

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2016/03/02

正直、自分も三田村のような偏見的なイメージが少なくともあった。奏子のおかげで、かわいそうだと同情することがなぜ酷いことないのかを考えさせられた。

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2017/08/22

面白かった。どんどんページが進んだ。 物語は、児童養護施設「あしたの家」に新任職員としてやってきた三田村の視線から始まる 三田村を始め、登場人物のキャラ描写がナイスでイメージしやすかった。 「福祉は職能であるべきです。」と言い切りながらも、心底子供たちの事を思う猪俣先生。希望に...

面白かった。どんどんページが進んだ。 物語は、児童養護施設「あしたの家」に新任職員としてやってきた三田村の視線から始まる 三田村を始め、登場人物のキャラ描写がナイスでイメージしやすかった。 「福祉は職能であるべきです。」と言い切りながらも、心底子供たちの事を思う猪俣先生。希望に溢れ着任するものっけから挫折しかけ、でも持ち前の明るさで子供たちに認められていく三田村。真正面から子供たちと向き合い悩みながらも前進していく和泉先生。 子供たちの事を思いつつも、気持ちを維持できなくなった山内先生。嫌われ役を担いつつも、施設にはいなくてはならないバランス調整でもある梨田先生。 皆、素敵な人物像。 恐らく実際にも、施設の子供たちは他の子供よりも経験を積むだけあって、集団生活で人間関係を構築していくのが上手なのだろう・・・そんなことを感じた。 共に長時間過ごすのであれば、好き嫌いに拘るのではなく自分が過ごしやすいように良い関係を築く方がいいと考える施設の(手のかからない)子供。なるほどー、大人のわたくし学ばしていただきました。 物語でも、皆んな多少ぶつかる事があっても、その人の何かを認め合っている良い関係。 物語は、前向きな前進するストーリーで、一緒に力が貰えた気分。 有川浩さんの本って、ホント読書後の後味が良い。 前向きになりたい人におすすめの一冊。

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2016/02/23

児童養護施設で働く職員とその子供たちを題材にした作品。 児童養護施設というと、僕の年代ではタイガーマスクを連想し「親の居ない子供」すなわち可哀想な子供という先入観がありますが、今は虐待する親から保護された子供もその中に加わる。そういう子供たちにとって施設は決して同情を買う場所では...

児童養護施設で働く職員とその子供たちを題材にした作品。 児童養護施設というと、僕の年代ではタイガーマスクを連想し「親の居ない子供」すなわち可哀想な子供という先入観がありますが、今は虐待する親から保護された子供もその中に加わる。そういう子供たちにとって施設は決して同情を買う場所ではない、むしろ喜びのある施設でもある。ただし養護施設にも限界があり、進学等に関し資金援助を受けられないというハンデは存在する。施設で育てられた子供を如何に自立に導くか、、新任職員の三田村慎平は先輩職員の和泉、猪俣を見習いながら子供たちへ、よりベターな対応に腐心する。 有川さんもハズレの無い作家さん。ミリタリー三部作や「空飛ぶ広報課」では入念な調査をしたと聞きましたが、この作品でも施設への入念な調査をされたであろうことが伝わる作品でした。まる。。

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2016/02/19

【三田村慎平・やる気は人一倍の新任職員。和泉和恵・愛想はないが涙もろい3年目。猪俣吉行・理論派の熱血ベテラン。谷村奏子・聞き分けのよい“問題のない子供”16歳。平田久志・大人より大人びている17歳。想いがつらなり響く時、昨日と違う明日が待っている!児童養護施設を舞台に繰り広げられ...

【三田村慎平・やる気は人一倍の新任職員。和泉和恵・愛想はないが涙もろい3年目。猪俣吉行・理論派の熱血ベテラン。谷村奏子・聞き分けのよい“問題のない子供”16歳。平田久志・大人より大人びている17歳。想いがつらなり響く時、昨日と違う明日が待っている!児童養護施設を舞台に繰り広げられるドラマティック長篇。 】

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2016/02/14

面白くて一気に読んだ。 親としては、重い責任も感じさせられた。 本を読むことで、色々な価値観に触れられる、色々な人生を重ねられる、と書いてあるけれど、この本でもまた私は新たな価値観に触れて物の見方が広がったかなと思う。

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2016/02/10

児童養護施設。その存在を漠然と知ってはいたものの、そこで暮らしている子供達の事情は様々だということ。「熱意はあるけどちょっとダメな新人職員」の主人公の目を通して、児童養護施設の暮らしを疑似体験をすると‥「言われてみれば、当たり前だな」と気がつくことがたくさんある。 敢えて淡々とし...

児童養護施設。その存在を漠然と知ってはいたものの、そこで暮らしている子供達の事情は様々だということ。「熱意はあるけどちょっとダメな新人職員」の主人公の目を通して、児童養護施設の暮らしを疑似体験をすると‥「言われてみれば、当たり前だな」と気がつくことがたくさんある。 敢えて淡々としたトーンで後半までスイスイ読ませて最後に。 タイトルに込められた思いにグッとくる。 「知らないこと」をプレゼンする有川浩さんは上手い。これも又、読書がもたらしてくれた新しい知識、素敵なことのひとつだ。

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2016/02/07

児童養護施設を有川浩さんがテーマにするとこんなにも読みやすくまっすぐ心に届けてくれるのかと感激した。どうしても暗く可哀想だったり悲惨な物語の背景として描かれた本が多く、つい避けてしまいがちだった児童養護施設というものを、その中で明るく誠実に懸命に生きようとする普遍の人間のものであ...

児童養護施設を有川浩さんがテーマにするとこんなにも読みやすくまっすぐ心に届けてくれるのかと感激した。どうしても暗く可哀想だったり悲惨な物語の背景として描かれた本が多く、つい避けてしまいがちだった児童養護施設というものを、その中で明るく誠実に懸命に生きようとする普遍の人間のものであると再認識させてくれたことは大きいと思う。

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2016/01/29

有川浩の文章は分かりやすくて読みやすい。だから万人受けするのかなぁ。そして現代の社会問題にスポットを当てて書かれている。そのためある分野の知識を深められるというか、ためになるものが多い。この「明日の子供たち」は児童養護問題。私は読むまでそのことをほとんど何も知らなかった。だけどこ...

有川浩の文章は分かりやすくて読みやすい。だから万人受けするのかなぁ。そして現代の社会問題にスポットを当てて書かれている。そのためある分野の知識を深められるというか、ためになるものが多い。この「明日の子供たち」は児童養護問題。私は読むまでそのことをほとんど何も知らなかった。だけどこの本によって知るべきことが知れた。児童養護施設の内側から。作者はこの小説を書く前に、綿密に取材調査を行っていると思う 。だから細部に至るまでリアリティーを帯びているんだろう。 こんなふうに自分の作品を通して現代人である私たちに問題提起する小説の在り方はとても有意義でいい。 まぁ、私はスリリングなミステリーの方が好きだけどね笑

Posted byブクログ