明日の子供たち の商品レビュー
さすがに超人気作家で、取材の充実さが窺われる。経済力、影響力、その他諸々取材を充分にする条件は申し分ないだろう。 題材は有川浩らしからぬシリアスさではあるが、だからこそ心理描写の秀逸さが際立っていたように思う。 題材はシリアスだが、笑いあり、涙ありは変わらずで、総合すると有...
さすがに超人気作家で、取材の充実さが窺われる。経済力、影響力、その他諸々取材を充分にする条件は申し分ないだろう。 題材は有川浩らしからぬシリアスさではあるが、だからこそ心理描写の秀逸さが際立っていたように思う。 題材はシリアスだが、笑いあり、涙ありは変わらずで、総合すると有川浩にしか書けない作品と感じさせられる良書だと思う。
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『かわいそうと思わないでほしい。』 有川浩さんの本は最近だときゅんきゅんするようなお話が映像化されていますが、個人的に「恋愛要素もあるけど、もっと違う要素が良さなのに…」と思っていたのでこの本に出逢えて良かったです。 有川浩さんの本を読んでると、人の感情はその人にしか分からな...
『かわいそうと思わないでほしい。』 有川浩さんの本は最近だときゅんきゅんするようなお話が映像化されていますが、個人的に「恋愛要素もあるけど、もっと違う要素が良さなのに…」と思っていたのでこの本に出逢えて良かったです。 有川浩さんの本を読んでると、人の感情はその人にしか分からないものだけど、寄り添って助けたいって気持ちを忘れないことが大事と改めさせてもらえる。
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ある施設で生活している子から、有川浩さんにあてた手紙が、執筆のきっかけになったそう。 私も、今まで児童養護施設の実情は、知らなかったし、かわいそうと思っていた。この本を読んで、少しでも知ることが出来た。子供たちが、かっこよかった。 今までの有川作品と違うかなと思ったが、今まで通り...
ある施設で生活している子から、有川浩さんにあてた手紙が、執筆のきっかけになったそう。 私も、今まで児童養護施設の実情は、知らなかったし、かわいそうと思っていた。この本を読んで、少しでも知ることが出来た。子供たちが、かっこよかった。 今までの有川作品と違うかなと思ったが、今まで通り読みやすくて、愛すべきキャラばかりで、読後、ほっこりした。
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面白かった、考えさせられた、新しい世界を知った…どれも当てはまるけれど、やはり、猛省した、がしっくりくる。 「かわいそう」と思う社会が嫌だという言葉が忘れられない。 これから子供と接していく仕事をしていく身として、読んでおいてよかった一冊。
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有川氏がこのテーマを扱うことに意味があるんだと思います。 児童養護施設が舞台。重たくなりがちなテーマなのに、さすがな有川節です。 ちょっと物足りなく感じる部分や・・・、一番ツボになる演説部分、もう少しヒネリが欲しかった気もしますが(なので☆3つ)、これはいろんな意味で、読むべき...
有川氏がこのテーマを扱うことに意味があるんだと思います。 児童養護施設が舞台。重たくなりがちなテーマなのに、さすがな有川節です。 ちょっと物足りなく感じる部分や・・・、一番ツボになる演説部分、もう少しヒネリが欲しかった気もしますが(なので☆3つ)、これはいろんな意味で、読むべき作品だと思います。 個人的には「去年のこと」が好き。(←多分、読書好きな方は、みんな好きだと思います。)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
かわいそうなんて言わないで。私たちは明日の存在だから。 まだ映像化されていない有川浩作品。舞台は児童養護施設。何か書いたきっかけがあるのか、有川浩は実に雄弁。知らないことを知ることから始めたい。児童養護施設って、知らないなあ、と思った。進路について、お小遣いのこと、入所する経緯や親との関係。知ろうともせず、普通に「かわいそう」と思ってしまっている、そこから一歩進みたい。 施設長・福原と久志のやりとりが描かれた「去年のこと。(久志)」は、読書の大切さについて語られている。実に有川浩らしい。 素人の発想で発想の大胆な転換を見せ、事態を好転させる、『図書館戦争』の郁にあたる役割が、三田村慎平。郁のように、憧れから何も知らない世界に飛び込んできた、前向きな人物である。ちょっと出来すぎかもしれないが好人物で、彼のことばにぐいぐいと引っ張られて読める。
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児童養護施設がどうものか分かった。これからは、施設の人を見てただ単純に「かわいそう」と思うのは止めよう。
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児童養護施設に夢と情熱を持ってやってきた新米先生と、そこで暮らす子供たちの話。 施設でのルールや、子供たちが入所するまでの家庭環境などが、とても分かりやすく頭に入ってくる。 作品の元になったと思われる高校生の少女が、自分たちは「かわいそうな子供」では無いのだと、当然のように貼ら...
児童養護施設に夢と情熱を持ってやってきた新米先生と、そこで暮らす子供たちの話。 施設でのルールや、子供たちが入所するまでの家庭環境などが、とても分かりやすく頭に入ってくる。 作品の元になったと思われる高校生の少女が、自分たちは「かわいそうな子供」では無いのだと、当然のように貼られるレッテルに反発する姿に、生きる力を感じる。 家族の愛情と、教師の愛情についても共感できて、とても良かったです。
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児童養護施設やそこで暮らす子どもたちのことについて改めて考えるきっかけとなった。 施設ではないが、児童福祉に携わる仕事をしている自分にとって響く言葉が多くあった。 ☆☆☆ 別に恋人がいないからといって不自由は感じていないし、自分がみじめだとも思っていない。そりゃあ、彼女が...
児童養護施設やそこで暮らす子どもたちのことについて改めて考えるきっかけとなった。 施設ではないが、児童福祉に携わる仕事をしている自分にとって響く言葉が多くあった。 ☆☆☆ 別に恋人がいないからといって不自由は感じていないし、自分がみじめだとも思っていない。そりゃあ、彼女がいたらいいなと思うことはあるけどーーー 「わたしたちだって同じことよ!」 まるで目隠しを外されたように、その理屈がすとんと府に落ちた。 ーー施設に入っているからといってかわいそうとは限らない。 福祉と奉仕は違います。 福祉は職能であるべきです。 そうでなければ破綻します。 仕事だから愛情を持てない、というのは間違いです。 あなたの恩師がお母さんのように接してくれなかったからといって、あなたは恩師の愛情を疑ったことがありますか? 「『あしたの家』の子供たちは、明日の大人たちです」
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わたしが知りうる養護施設の知識なんてこれっぽっちもなかったのだが、この本を読むことによって考えさせられることが多くあった。子供はみんな未来への財産です。
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