明日の子供たち の商品レビュー
児童養護施設。 私たちはそこにどんなイメージを持っているか? 「アニー」「あしながおじさん」などに出てくる「孤児院」のイメージが強いのではないか。 意地悪な院長や職員がいて、けなげな子供たち........。 でもそれって随分古くて、固定観念をさらにセメントで固めたようなイメージ...
児童養護施設。 私たちはそこにどんなイメージを持っているか? 「アニー」「あしながおじさん」などに出てくる「孤児院」のイメージが強いのではないか。 意地悪な院長や職員がいて、けなげな子供たち........。 でもそれって随分古くて、固定観念をさらにセメントで固めたようなイメージでは? 物議を醸したドラマ、「明日、ママがいない」は現代の話なのに未だにそのイメージを踏襲していた。 あれはあくまでフィクションなのだが、それにしたってあんまりだ。 当事者の意見も二つに割れていたようで、新聞の投書欄では入所している子供たちや職員の異なる二つの意見が掲載されていた。 それを読み、どのような意見であれ、当事者の意見は尊重されるべきであり、私はその意見に十分耳を傾けなければいけないと痛感した。 さて、本書では何度も奏子の「私たちはかわいそうじゃない」という声が登場する。 それはもっともなことだ。 私も親の離婚で「かわいそう」と言われ、母に対する批判に対し怒りすら覚えたことがあるのでその気持ちは理解できる。 「普通」から外れているからかわいそう、というのは自分の意見が絶対、という気持ちが透けるようで、そのために言われた側は不快になるのだと思う。 しかし、進学か就職か、公立か私立か、そういった選択肢が限られてしまうのは「かわいそう」と思ってしまう自分がいる。 だからその選択肢が与えられるように尽力したい、そう思うのだが、これも親切の押し売りになってしまうのだろうか。 本を読むことを勧める福原施設長の言葉は我が意を得たり。 「人生は一人に一つずつだけど、本を読んだら自分以外の人の人生が疑似体験できるでしょう。 (中略) そうやって他人の人生を読んで経験することが、自分の人生の訓練になってることがあるんじゃないかって、先生は思うのよ。 踏み外しそうなときに、本で読んだ言葉が助けてくれたりとか......」(327頁) 本書をきっかけに施設について少し調べてみた。少しでもいいから子供達の健やかな成長と、教育の機会の提供、自立への手伝いができたら、と切に願う。
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私が物事を見ているとき、見えているのは一方向だけなんだなということを痛感した。 私も可哀相と思っていたし、タイガーマスクは良いことなんだろうと単純に思っていた。 けど見る側によって感じ方・受け取り方が違う。 もっと視野を広げなくてはならないと思う。
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有川さん上手いなぁ。いつもながら広報力がある。読書が助けになるエピソードは本好きとしてはグッときた。
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最近、忙しくて半年以上まったく本を読んでなかったけど、何気なく手にとって、お盆に読みました。 猪俣さんがトラウマだった子のストーリを読んで、あぁ、今、当たり前に会社に行って、当たり前に家があって、眠れれるところがあって、という「当たり前」に久しぶりに気づかせてくれた気がする。感謝...
最近、忙しくて半年以上まったく本を読んでなかったけど、何気なく手にとって、お盆に読みました。 猪俣さんがトラウマだった子のストーリを読んで、あぁ、今、当たり前に会社に行って、当たり前に家があって、眠れれるところがあって、という「当たり前」に久しぶりに気づかせてくれた気がする。感謝。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読んでいて、わざとらしい言い方だな、と思いつつも心の響く、いつもの有川さんの本でした。 児童養護施設というもののイメージが変わった、作中で行っているような世間の人に知ってもらう効果、あるのではないですかね。 とある”日だまり”という施設の件は、それで大人が納得するのだろうか、必要性や意義が十分に伝わっているのか、私は疑問に思いました。そんなことまで考えさせてしまってる時点で十分なのかもしれませんが。
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児童養護施設を題材にしたラブコメ有川ワールド 経済弱者は、軍隊に行くしかないのか 久志の防大志望 そうではないだろうと思う。猪俣の話の アッコ 自衛隊に入って救われる 自衛隊びいき? 有川浩さんには、自衛隊関係者がいるのかな?
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児童養護施設のお話。施設?何それ?状態の方もだけど、1番は中途半端に知っている人に読んでいただきたい1冊。
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児童養護施設のお話。有川浩らしくきゅんとするところもちゃんとある。そして何よりも有川浩自身がもらった手紙を基にこの話を書いているというところのエピソードが、すき。こういう人が世界を変えるんだなぁ。
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安心してぼーっとできる。いいなぁ。私は外から見たら良い家庭だったから誰も助けてくれなかったけど、施設に入りたかったと思うことに罪悪感を感じなくてもいいんだなと思えた。
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内容紹介 想いがつらなり響く時、昨日と違う明日が待っている! 児童養護施設を舞台に繰り広げられるドラマティック長篇。 諦める前に、踏み出せ。 思い込みの壁を打ち砕け! 児童養護施設に転職した元営業マンの三田村慎平はやる気は人一倍ある新任職員。 愛想はないが涙もろい三年目...
内容紹介 想いがつらなり響く時、昨日と違う明日が待っている! 児童養護施設を舞台に繰り広げられるドラマティック長篇。 諦める前に、踏み出せ。 思い込みの壁を打ち砕け! 児童養護施設に転職した元営業マンの三田村慎平はやる気は人一倍ある新任職員。 愛想はないが涙もろい三年目の和泉和恵や、理論派の熱血ベテラン猪俣吉行、“問題のない子供"谷村奏子、大人より大人びている17歳の平田久志に囲まれて繰り広げられるドラマティック長篇。
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