明日の子供たち の商品レビュー
今回のお話は作者が言いたいことがハッキリと分かる内容。 そこだけ読むと論文みたいな感じにもなるんだけど、そこに至るまでに涙あり笑いあり。 感情を引き込まれるような文章はさすがだな。と。 楽しめました。 児童養護施設の現実を少し知ることもできたし、子供は国の宝。というのも現実的...
今回のお話は作者が言いたいことがハッキリと分かる内容。 そこだけ読むと論文みたいな感じにもなるんだけど、そこに至るまでに涙あり笑いあり。 感情を引き込まれるような文章はさすがだな。と。 楽しめました。 児童養護施設の現実を少し知ることもできたし、子供は国の宝。というのも現実的に感じた。 今の日本、国の為にも未来の宝である子供に対する支援も充実させてほしいな。って思いますね。
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図書館で借りた。かなりのページボリュームと児童養護施設が舞台と、重たい要素だが、最後までサクサク読めた。これは有川浩さんの作品だからだろう。有川さんのどの作品にも言えることだが、登場人物がキャラ立ちしてる。そして有川さんの主張、熱い思いが作品を通して感じられる。まさに読み進めるモ...
図書館で借りた。かなりのページボリュームと児童養護施設が舞台と、重たい要素だが、最後までサクサク読めた。これは有川浩さんの作品だからだろう。有川さんのどの作品にも言えることだが、登場人物がキャラ立ちしてる。そして有川さんの主張、熱い思いが作品を通して感じられる。まさに読み進めるモチベーションを与えてくれる作品だった。 児童養護施設という今まで知らなかった世界を知れたのは良かった。
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ベタ甘恋愛物語を得意とする有川さんにしては、 少し変わった目線での物語だった。 やる気は人一倍強い三田村慎平が新任教員として、 児童養護施設の「あしたの家」に着任したところから物語は始まる。 わけあって肉親と一緒に暮らせない 小・中・高校生90人ほどが共同生活をしている施設だ...
ベタ甘恋愛物語を得意とする有川さんにしては、 少し変わった目線での物語だった。 やる気は人一倍強い三田村慎平が新任教員として、 児童養護施設の「あしたの家」に着任したところから物語は始まる。 わけあって肉親と一緒に暮らせない 小・中・高校生90人ほどが共同生活をしている施設だった。 着任早々、子供たちから笑顔の歓迎を受けた慎平だが、 子供たちは人懐っこそうに見えるが、 その実、大人を品定めして評価しているという話を 先輩教員の和泉和恵から聞き愕然とする。 聞き分けのよい問題のない子の代表の奏子がその筆頭であった。 奏子は母子家庭で、母親の育児放棄にあっていた。 母親に家事をやらされて学校へも行けずにいたところを 保護され、小学校三年生のときに「あしたの家」にやって来た。 施設に入れば、学校にも行けて、 何もしなくても、御飯が食べられてゆっくりできる。 そんな普通の子供がやっている 普通の暮らしが出来なかった奏子にとって それはとても幸せなことだった。 慎平が奏子と初対面の時に言った 「施設のかわいそうな子供」という言葉が 奏子を怒らせ、心を閉ざさせたのだった。 施設にいるからかわいそうだとは限らない。 奏子や他の子供たちの生活を知るにつれ、 慎平も今まで外側だけで、「かわいそう」と思っていたことが 子供たちを傷つけることになると悟ったのだった。 社会問題にもつながっていくこの物語。 児童養護施設という内部事情を知るにはとても良い作品だった。 ラストは、奏子と施設の中の男の子・久志の淡い恋心も感じさせ、 有川さんらしい終わり方をしていたし・・・。 でも作品的には、『フリーター、家を買う』のように どちらかというと、テレビドラマ向け、と思う。 90人の施設の子供たち、それぞれのエピソードを もっと膨らませて問題提起をしていけば、 いいドラマになるのではないだろうか。 ブクレポのタイトルは、 作品中で、奏子がのべた言葉である。 未来のこの国を担う子供たちに 明るい将来を与えるべく、 今の大人は頑張らなきゃ、いけないんだなあと痛感した。
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児童養護施設が舞台。 そこにいる子供たちってかわいそうでしょ、というのではなく、フィクションの中でリアリティーの部分を書いてるのがこの作者の特徴だと思う。 が、以前より面白くなくなったなあ。。。 ラストの、児童福祉のイベントでのプレゼンシーンは好きだけど。
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読みはじめてすぐ、物語に引き込まれて、あっという間に読み終わりました。言い回しとか、表現のしかたが有川浩さんだなぁと思いました。 児童養護施設のすべてを知ったわけではないけど、少しは知ることができたと思います。
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最近調子が悪いなあと思っていた著者だが、やっと本作で調子を戻してくれたことに安堵した。著者は本作を書くにあたり随分勉強したなあというのが良く分る、最近読んだ同じ児童養護施設をテーマにした朝井リョウの作品と比べると天と地の差があった(朝井リョウは二度と読まない)。この本は福祉関係者...
最近調子が悪いなあと思っていた著者だが、やっと本作で調子を戻してくれたことに安堵した。著者は本作を書くにあたり随分勉強したなあというのが良く分る、最近読んだ同じ児童養護施設をテーマにした朝井リョウの作品と比べると天と地の差があった(朝井リョウは二度と読まない)。この本は福祉関係者、特に児童福祉に関わる者の必読書としてもらいたい、それぐらい素晴らしかった。それに著者らしい自衛隊愛もちょこっと入っているのはご愛嬌というとこかな。
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孤児院を舞台に元サラリーマンの新任を主人公とした話。 基本的に有川浩のキャラ設定は全て同じでなおかつ、本の厚みは分厚いのだが、ストーリー的にも少し薄く感じる。 しかしやっぱり有川作品、ストーリーが薄くたって、人間関係は十分楽しめる。新任男性と教育担当の恋ももう少しフューチャーして欲しかった。 今度は恋愛ばかりでなく、ガチのミステリーとかも書いて欲しい。
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有川浩さん書き下ろし作品。 ある児童養護施設が舞台。 そこにやってきた、元営業の新任職員の三田村。 その彼の指導にあたる3年目の和泉。 和泉の指導をしていたベテランで、陰気に見えるけど頼りになるツンデレ猪俣。 施設で暮らす、いわゆるいい子、奏子、久志。 三田村は新任早々、や...
有川浩さん書き下ろし作品。 ある児童養護施設が舞台。 そこにやってきた、元営業の新任職員の三田村。 その彼の指導にあたる3年目の和泉。 和泉の指導をしていたベテランで、陰気に見えるけど頼りになるツンデレ猪俣。 施設で暮らす、いわゆるいい子、奏子、久志。 三田村は新任早々、やらかしてくれる。 もう、鈍感で無神経でバカで傲慢で…。ゾッとするくらいイタイ…イタすぎる…と目を覆ってしまいそうになるけど、ここは有川浩さん。こんな彼がどう成長していくのか…とワクワクしてしまう。 この物語を通して有川浩さんが伝えたかったのは、 施設で暮らすということの現状。(必ずしもかわいそうなんかじゃないということ。) しかし、就職や進学を迎えた彼らにはやはり厳しい現実があり、それを見守る職員たちの葛藤。 世の中の無関心。 ということなのではないかと思う。 「無関心」という言葉には、正直ドキリとした。 確かにそうだから。 物語の中では、数年前に放映された児童養護施設が舞台のドラマのことや、タイガーマスクのことなども出てくる。 お小遣いのこと、高校生の彼らの年間被服費が3万円など具体的なことや、まだ高校生の年代であっても、中卒で就職をしたのであれば施設を出なければならないという事実など、興味深く読んだ。 それだけ経費も人手も足りないということなのだろう。 児童養護施設が舞台だから、いわゆる重い過去を背負った子供たちもいるけれど、そういうことを前面にだした感動ポルノではないことに、まずほっとした。 彼らはやはり、人よりも早く大人になることを強いられる。 でも、じゃあ、どんなことが彼らに本当に役に立つ? 彼らは何を本当に必要としている? そういう未来に向けて考える物語だったと思う。 最後の取材協力に手紙の文面協力…という表記があって、これは…おもてなし課と同じパターン ?とちょっとうれしくなってしまいました。どうかな?
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児童養護施設が舞台。 馴染みがないから想像もしにくいけれど……。 妙にやる気のある新任職員の慎平くん。希望やヤル気が溢れている感じが憎めない。 ちょっととっつきにくそうなんだけど、実は熱い先輩たちも素敵。人物に特徴があってそこは想像が膨らむ。 そんな世界もあると考えるきっかけに。...
児童養護施設が舞台。 馴染みがないから想像もしにくいけれど……。 妙にやる気のある新任職員の慎平くん。希望やヤル気が溢れている感じが憎めない。 ちょっととっつきにくそうなんだけど、実は熱い先輩たちも素敵。人物に特徴があってそこは想像が膨らむ。 そんな世界もあると考えるきっかけに。 その場しのぎではなく、先々のことも考えられるようになりたいな。
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児童養護は社会的な負担ではなく、未来への投資。 始まりは1通の手紙。 「かわいそうだと思われるのが1番嫌い。」 正直私は三田村先生みたいな考え方を持っていた。 今何を必要としてるのか? タイガーマスクも善意なんだけど目線を変えれば考えもの。 そのさじ加減。 重すぎる訳でもなく、か...
児童養護は社会的な負担ではなく、未来への投資。 始まりは1通の手紙。 「かわいそうだと思われるのが1番嫌い。」 正直私は三田村先生みたいな考え方を持っていた。 今何を必要としてるのか? タイガーマスクも善意なんだけど目線を変えれば考えもの。 そのさじ加減。 重すぎる訳でもなく、かと言って軽すぎる訳でもない話の流れ。 「攻めに転じて価値観を転倒する。」あぁ、確かにこの考え方はなかった。 久々に本を読んで目から鱗が落ちる様な感覚に陥った。
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