明日の子供たち の商品レビュー
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最後は必ず幸せな方向に行くのが彼女の作品のいいところ。 厳しい現実に向き合っていかなければならない彼女たち、彼らたちにきれい事は言えないし、導いていかなければならない。 可愛そうだと思って欲しくない、確かに。
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*三田村慎平・やる気は人一倍の新任職員。和泉和恵・愛想はないが涙もろい3年目。猪俣吉行・理論派の熱血ベテラン。谷村奏子・聞き分けのよい“問題のない子供”16歳。平田久志・大人より大人びている17歳。想いがつらなり響く時、昨日と違う明日が待っている!児童養護施設を舞台に繰り広げられるドラマティック長篇* 児童養護施設が舞台なだけに、もっと重めの読後感を覚悟していましたが…不幸でも「かわいそう」でもない、もっとリアルで淡々とした内情に触れて、胸を突かれる思いでした。これは広く読まれるべき一冊かと。
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本当の優しさとは何で、 子どもの成長とは何で、 自分の成長とは何で、 児童養護施設とはなにか、 問いばかり生まれる作品です。
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児童養護施設の話かぁ、何だか暗そうな内容なのかなと思ってしまったことを恥ずかしく思ってしまうほどキラキラした本でした。 児童養護施設に対する考え方を改めさせられました。 こんな素敵な本を書いてくださった有川さんに心から感謝したいと思います。
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2017/8/5 児童養護施設の職員とこどもたち。 「わたしだったら」どうするだろう?どう思うだろう? こう考えることが読書の醍醐味よね。 装丁のような晴々した気持ちで読み終えることができて良かった。
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久しぶりの有川作品。相変わらずさくさく読めました。 かわいそうと言われたくない、思われたくない、というのと、子供たちは明日の大人たちだ、というのが印象に残りました。知らなかった世界をほんの少しだけ覗くことができて、やっぱり本を読むことは素敵なことなんだろうな、と思いました。
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児童養護施設の話。でもすごく馴染みやすい。 それは、有川さんの触れやすい書き方と恋愛の混じる人間味の強調が上手いからだと思いました。 すごく読みやすい。最後には、じーんとさせることも逃さない。 有川さんってやっぱり、、すごいです。
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いつもの有川節です。 大規模児童養護施設の新任職員を主人公に描かれる作品。 読みながら思ったのは「結構取材したんだろうな」ということ。どうも実際に女子高校生の入所者からの手紙をもらい、ちゃんと調査したうえで書かれた物語のようです。Netで感想を見ても、実際の養護施設職員が良く調べ...
いつもの有川節です。 大規模児童養護施設の新任職員を主人公に描かれる作品。 読みながら思ったのは「結構取材したんだろうな」ということ。どうも実際に女子高校生の入所者からの手紙をもらい、ちゃんと調査したうえで書かれた物語のようです。Netで感想を見ても、実際の養護施設職員が良く調べてると書いてますし。 テーマの割に重くなりすぎず、ハッピーエンドで、しかもチラチラ現れる、「ベタ甘」な恋愛ストーリー。まあ「きれい事」で終始するのは有川さんの作風ですから。 しかし、色々と考えさせられる作品でもありました。
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人の事情に貴賤をつけるべきではないというのは理想です。しかし、やはりハンデはハンデで、引け目はどうしたって引け目です。彼は引け目をあなたにさらしたくなかったんだと思います。 もし、「気にしない」じゃなくて、「分かったって言ってたら、私を振り向いてくれたでしょうか」優しさをひけらかすように寄り添うのではなく、ただ率直に「分かった」と言っていたら。分かった。でも好き。 猪俣の子供たちへの寄り添い方は、常に冷静さを失わないのに同時に優しさが感じられた。 これは生徒や先生が困ってるときに助けてあげる術を知ってるからなのではないか。そしてそれを提供できるほどの強さと頼りがいを感じさせるのが猪俣先生。 施設に求められるニーズ 厳しいけど、ぶれない人ですからね。男としては、ぶれないっていうのは結構好感度高いんです。 このままだと騙しちゃうことになるよって心配したんじゃないかな。←これは大正解 私は猪俣先生の代わりにいいとこどりをしただけですよ。←ウィット利いてるな~。 私が落ち着いて子供たちにあたれるのは、梨田先生がいるからですよ。誰かは厳しくしてくださらなくちゃ。甘やかすだけではねえ。私は厳しくするのが苦手だから、いつも助かってますよ。 頑なになっているのだとしたら、理屈では突き崩せない。 ヒサはこれだから施設の子はって言われるんだぞ。 猪俣に謝らせないあたりに屈折した優しさがにじんでいることは、若い職員には分からない機微である。 子供を育てる能力がない親の元に生まれてしまったことがかわいそう、というならそれは確かにそのとおりなんですけど・・・私的には、育てる能力がなかった親のほうをみじめだと思います。親としての能力がないって烙印を押されたわけなので。むしろ、捨ててほしいのに捨ててくれなくてトラブルになったりすることもあります。 ところで、みなさんは施設にどんなイメージを持っていらっしゃるでしょうか。←この質問から入るプレゼンは一気に聴衆を引き込む。 児童養護施設に対する認識が変わった。何となくかわいそうだとしか思っていなかったが、それは浅い認識だった。小説として楽しませようというより、児童養護施設に対する認識をストーリーにしたという意図がより強く感じられた。でもところどころに人間の心の機微を言語化してくれていて、勉強になった。感謝。
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想いがつらなり響く時、昨日と違う明日が待っている! 児童養護施設を舞台に繰り広げられるドラマティック長篇。 諦める前に、踏み出せ。 思い込みの壁を打ち砕け! 児童養護施設に転職した元営業マンの三田村慎平はやる気は人一倍ある新任職員。 愛想はないが涙もろい三年目の和泉和恵や、理...
想いがつらなり響く時、昨日と違う明日が待っている! 児童養護施設を舞台に繰り広げられるドラマティック長篇。 諦める前に、踏み出せ。 思い込みの壁を打ち砕け! 児童養護施設に転職した元営業マンの三田村慎平はやる気は人一倍ある新任職員。 愛想はないが涙もろい三年目の和泉和恵や、理論派の熱血ベテラン猪俣吉行、“問題のない子供"谷村奏子、大人より大人びている17歳の平田久志に囲まれて繰り広げられるドラマティック長篇。
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