明日の子供たち の商品レビュー
子供の頃は家族がいて、帰る家もあるってことが当たり前。 この本をよんで、親じゃないけど支えてくれる導いてくれる大人がいてくれてよかった。 もしかしたら養護施設の子どもたちのほうがたくましくいろんな経験ができて素晴らしい大人になれるとまで思わせてもらえました。 「その人生は一度きり...
子供の頃は家族がいて、帰る家もあるってことが当たり前。 この本をよんで、親じゃないけど支えてくれる導いてくれる大人がいてくれてよかった。 もしかしたら養護施設の子どもたちのほうがたくましくいろんな経験ができて素晴らしい大人になれるとまで思わせてもらえました。 「その人生は一度きりだけど、本を読むと本の中にいる人の人生をたくさんみれる」その言葉でたくさんの知識を広げていく子ども。 個人的にはベテランの職員が高校を卒業する子どもに進学を進めない理由は過去の経験からだった。以前送り出した児童への進学を勧めた後悔が胸を締め付けられた。 最後は温かい職員と将来をしっかり見据えた聡明な子どもたちが自分たちの言葉で環境を変えていく行動力に将来を応援したくなりました。
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最初の数ページでやられた。 日常さまざまな場面で起こる「かわいそう」の感情に一撃。 誰かのためにと思っての手助けって、どうなの? 養護施設職員の新人三田村慎平に先輩職員達や施設の子ども奏子の言葉が刺さり、慎平の意識が変化してゆく。 それを追いながら読者も自分の持つ「かわいそう」の感情に向き合っていく。と同時に児童養護施設や施設の子供たちが抱える問題を知っていく。 その問題をもっとみんなに知ってもらいたいと、有名な作家に児童養護施設をテーマにした本を書いてもらおうと手紙を書くで終わる。それがこの本。 その持って行き方、有川浩さん、上手いなぁ〜。 『明日の子供たち』タイトルも読んだあと、心に沁みる。 単行本で読み、手紙を書き本が出来るの持って行き方の上手に感心した。 再読に文庫版を手に取り、解説を読んでびっくり! 実際に手紙が届きこの本の執筆に至ったことを知った。 だからと言って、少しも遜色はない。とても良い本だった。
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どんな施設で、どんな難しさや問題があるのか、読みやすい小説で知ることができ良かった。 特に難しいのは施設を出てからのことで、例えば奨学金とバイトで大学に通っていても、体調を崩して数週間バイトができないだけでも、生活が回らなくなり、退学してしまう例も。家族との関係は様々で、登場する高校生の場合、家に戻ると母に甘えられ、あれもこれもと家事をお願いされて、学校にも通えなくなると。母から暴力を振るわれるでもないが、二人で暮らすのは難しいと、施設で生活していると。 登場する新米の三田村先生の活躍、頑張る姿が周りへ良い影響を与えていくところが良かった。当然、誤解やすれ違いもあるが、得意の「自分がその年で、その立場だったらを想像して考える」ことで、責任を持って役目を果たしていく。 コミュニケーションの取り方、人との関係性についても考えさせられる。学校の仲間はクラス替えや進学で入れ替わっていくが、施設の仲間との共同生活は、そこを出るまでずっと続いていく。だからこそ、誤解や間違いには謝罪して仲直り、よく話し合って理解を深くするなどの努力がある。次に、施設のスタッフは子供たちの家族にはなれない、という所長の言葉。だからこそ甘やかすことはできないなど、そこにも信念がある。そして、施設の中の「扱いやすい優等生」、本人には色々な想いはあるものの、何年も一緒に暮らす、過ごす子供や周りの大人と、どういう関係を目指すのか。 図書館で借りた単行本にはない「解説」を書いた女性が、児童養護施設のことを知ってもらいたいと、作者に手紙を送ったのがきっかけで出版された本だという。図書館で借りて読んだ単行本には「解説」が無かったのが残念。
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以下引用。 「人生は一人に一つずつだけど、本を読んだら自分以外の人の人生が擬似体験できるでしょう。物語の本でも、ドキュメンタリーでも。そうやって他人の人生を読んで経験することが、自分の人生の訓練になってることがあるんじゃないかって、先生は思うのよ。踏み外しそうなときに、本で読んだ言葉が助けてくれたりとか……」
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当事者である女子高生が有川浩さんに依頼したことから描かれた作品。 依頼理由は知って欲しい、関心を持って欲しいということ。 事実を知ること、正当に支援をすることの大切さを感じた。 すべての子ども達が安心して生活できますように、と願うばかり。
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学生のとき児童養護施設へ実習に行ったときのことを思い出した。序盤の三田村ほど無神経ではなかったと思いたいけど、少なからず勝手な正義感で理想を振りかざして現実とぶつかって心折れてしまった。あの頃この本に出会ってれば…ってちょっと思う。カナが言った「施設の子どもたちは親に捨てられたわ...
学生のとき児童養護施設へ実習に行ったときのことを思い出した。序盤の三田村ほど無神経ではなかったと思いたいけど、少なからず勝手な正義感で理想を振りかざして現実とぶつかって心折れてしまった。あの頃この本に出会ってれば…ってちょっと思う。カナが言った「施設の子どもたちは親に捨てられたわけじゃない。親に育てる能力がなかっただけ」は腑に落ちた。 本当にどうでもいいけど、猪俣先生がヒロアカの相澤先生とダブってしまって最後までイケボで脳内再生されるの辛かった。
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児童養護施設でのお話 私達が当たり前のようにくつろぐ家 彼 彼女らにとっては帰る場所は施設 当たり前のことだけれどそこには集団生活ならではのルールやタイムスケジュールがあり、ほっとできる家とはまた違う 育児に適さない親から生まれたというだけと言うけれど やはり可哀想という感情が...
児童養護施設でのお話 私達が当たり前のようにくつろぐ家 彼 彼女らにとっては帰る場所は施設 当たり前のことだけれどそこには集団生活ならではのルールやタイムスケジュールがあり、ほっとできる家とはまた違う 育児に適さない親から生まれたというだけと言うけれど やはり可哀想という感情がでてしまう ぬくぬくと育てられた自分達はつくづく甘いなぁと感じる
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たしかに、児童養護施設にいる人たちは選挙権がない。親は彼らのためには、選挙に行かない。だから、支援が手薄くなる。 考えたらわかりそうなことなのに。 言われるまで気づかなかった。 面白いのはもちろん、こういう視点も与えてくれる、有川先生大好きです。
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ものすごく、読み応えのある一冊でした。 児童養護施設に対して持っていた偏見や無知を思い知り、目からボロボロ鱗が落ちました。 児童養護施設という重い題材でありながら、クスッと笑えるところもあったり、ほっこりするところもあったり。 胸が熱くなり涙が溢れる場面もありました。でも辛い...
ものすごく、読み応えのある一冊でした。 児童養護施設に対して持っていた偏見や無知を思い知り、目からボロボロ鱗が落ちました。 児童養護施設という重い題材でありながら、クスッと笑えるところもあったり、ほっこりするところもあったり。 胸が熱くなり涙が溢れる場面もありました。でも辛い涙ではなく、温かい涙です。 物語展開が素晴らしくて、「おおっ」という感嘆と共に、飽きさせずに読ませます。 有川ひろさんの本は『阪急電車』しか読んだことがなく2冊目でしたが、もっと有川さんの本を読みたくなりました。 そして、猪俣先生、素敵すぎます!!
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久々の有川浩さん。学生時代読み漁った。児童養護施設の話だったけど分かりやすくて面白かった。同情するのではなく、ただその事実を「わかった」と受け止める。私も出来るようになりたい。
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