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明日の子供たち の商品レビュー

4.2

523件のお客様レビュー

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    190

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2026/04/16

大好きな有川浩さんの児童養護施設をテーマにしたこの本は、やはり読み終わった後に爽やかな満足感がある気持ちの良い本。学生の頃に一度読んだことがあるが、その際は渡会が和泉に言った「住む世界が違うんだよ」の言葉が私にも突き刺さり、立場や境遇が違う同年代に対して、自分が出来ることはなんだ...

大好きな有川浩さんの児童養護施設をテーマにしたこの本は、やはり読み終わった後に爽やかな満足感がある気持ちの良い本。学生の頃に一度読んだことがあるが、その際は渡会が和泉に言った「住む世界が違うんだよ」の言葉が私にも突き刺さり、立場や境遇が違う同年代に対して、自分が出来ることはなんだろうとぼんやりと考えていたぐらい。子供を産んで母親となった今は、不幸を背負う子供を思うと、子を持つ母親として胸が痛い。一方で、それは私の偏見であって、幸せの定義は人それぞれ違うのだと改めて突きつけられた本だった。 また、私がこの本の中で感動したのが、ハヤブサタロウの伏線回収だ。なぜこのテーマにしたのだろうと疑問に思っていたが、まさか施設の子供からの手紙で児童養護施設のことを広めるために筆を取ったとは。作者の書く物語が好きだが、作者自身のこともより好きになった作品だった。

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2025/10/12

やはり有川浩さんの本は読後感が良くて読みやすいのに、考えさせられる社会テーマがあって素敵な本でした。 子どもの成長を温かく見守る職員の方、子どもたちのそれぞれの事情。 「愛する」とはについて考えさせられました。

Posted byブクログ

2025/09/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

児童養護施設の先生に転職した青年と施設の先輩先生や子供達とのふれあいを描いた物語。 本を読むことの意義を再認識させられた小説だった。この本を通して、名前だけから自分勝手に想像していた児童養護施設のこと、そしてそこを生活の場としている子供たちに対する私の認識が誤っていたことに気付かされた。 昨今、親の虐待により最悪の事態に陥る子供の話をニュースで耳にするにつけ、この小説の中で言われているように、 「児童養護施設で生活している子供=可哀想な子」 なんて短絡的に考えてはいけない。 高校生の時、同じクラスに児童養護施設から通っているクラスメートがいたけれど、彼に対して誤った先入観で対処していなかっただろうかと今更ながら考えてしまう。 この小説の中で、児童養護施設から大学進学し、病気を患いアルバイトも出来なくなり、大学中退から転落の人生を歩んであろう女性の事が描かれていた。物語が進むにつれて、その女性が自衛隊員となり夜間大学で学んでいることが分かると思わず笑みがこぼれた。 さすが、有川浩氏だね!優しいね!救われた気持ちになる。 この本を読んで本当に良かった!

Posted byブクログ

2025/09/09

かわいそうって思われることが1番嫌って言葉がとても刺さった。 日々の生活でも自分にとって当たり前にできることが相手の当たり前でない時、ついつい可哀想って思ったり生きにくそうだなって思ってしまう自分がいた。 この本を読んで、相手のことを何にも知らないのに安易に可哀想って思う人間には...

かわいそうって思われることが1番嫌って言葉がとても刺さった。 日々の生活でも自分にとって当たり前にできることが相手の当たり前でない時、ついつい可哀想って思ったり生きにくそうだなって思ってしまう自分がいた。 この本を読んで、相手のことを何にも知らないのに安易に可哀想って思う人間にはなりたくないと思ったけど、じゃあ本当に辛い経験をした人に出会った時に可哀想って気持ちが湧かないかというとやっぱり湧いてしまうと思った。

Posted byブクログ

2025/07/17

読み始めは児童養護施設が舞台で苦しさがあったが、次第に慣れと突破する道筋が見えてきて、読むスピードが速くなる。ラストのカナとヒサの圧巻のSHOWTIMEからの巻末のたった1人の新しい登場人物の名前から、この一冊の偉大さを感じ鳥肌の立つ読後感。 ぜひ、二冊購入せねば。

Posted byブクログ

2025/06/17

読み応えあり、何回も涙が出た。忘れられない物語に出会えた。何となく登場人物の顔まで想像できて読みやすかった。ラスト、ファンレターの場面は実話のように感じられた。

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2025/06/09

攻めに転じろ 価値観を転倒させろ そして、勝て 知らない世界を知るというのはこういうことだと思う。 児童養護施設で暮らす子供たちと、支援する職員。苦悩や葛藤、後悔、過去、未来が詰め込まれた清々しい物語。 児童養護施設の現実を漠然としか知らなかった。 自立するしかない子供たちと...

攻めに転じろ 価値観を転倒させろ そして、勝て 知らない世界を知るというのはこういうことだと思う。 児童養護施設で暮らす子供たちと、支援する職員。苦悩や葛藤、後悔、過去、未来が詰め込まれた清々しい物語。 児童養護施設の現実を漠然としか知らなかった。 自立するしかない子供たちと昔の自分を比べると、なんて幼かったのだろうと溜息が出る。 進学か就職、どちらがリスクが少ないのか。 頼れる親がおらず、当たり前のように就職を希望する子供たち。 無理はさせられないと進学を諦めさせることが、その子のためだと信じる職員。 進路を考えることができる、迷えるというのはとても恵まれている。 最初から選択肢を平等に与えられるのは、恵まれた子供だけだという現実におののく。 施設を退所したあとも親に頼れず、施設にも戻れず、ちょっとしたことすら相談できる大人がいない心細さ。 それでも「かわいそう」だと思ってほしくない。 そう言った入所者の奏子の言葉は、本当に真っすぐな響きを持ち、私たちの心を惹きつける。 その子達が何を求め、どんな未来になることを望んでいるのか、その声は温かい流れとなって聴衆をのみこんでいく。 世間の声、価値観をまさに転倒させた。 この登場人物達にエールを送りたくなる、そんな気持ちになれる一冊だ。

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2025/06/08

児童養護施設を舞台とした小説です。 この方の本で初めて読んだのがラブコメ要素満載だったのでこれもそうか?と思いましたが、違いました。 かといって、児童養護施設の、例えば虐待されてた子供がその境遇故に問題を起こし、周りの人の手を借りながら信頼関係を構築していく、という話でもありま...

児童養護施設を舞台とした小説です。 この方の本で初めて読んだのがラブコメ要素満載だったのでこれもそうか?と思いましたが、違いました。 かといって、児童養護施設の、例えば虐待されてた子供がその境遇故に問題を起こし、周りの人の手を借りながら信頼関係を構築していく、という話でもありません。 問題をおこさない施設の中でも優等生が、それでも世間の勝手なイメージで微妙に生きにくい、サポートを受けにくい、そういう点にフォーカスがあたっている本です。 この方は基本的に全てハッピーエンドに持っていってくれるので、そういう点では安心して読めます。 リアル世間がこの点にあまり関心が無いので、作中も問題提起程度で終わっているのは仕方ないとは思いつつ、もう少しガッツリハッピーエンドが欲しいところでした。 まあでも、「可愛そうって思わないで欲しい」というのはそうかな、と思います。 もともと誰か他人のことを「可愛そう」って思うのは嫌いなので、始め主人公の新人先生が「可愛そうな子どもたちのために」というのがとっても引っかかったのが読み始め。 当事者の子供からクレームがついてあっという間に考えを改めてましたが(その柔軟さは流石)、でも敵はそこなのかな、と。 これも色々と難しい問題ですけどね。

Posted byブクログ

2025/06/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 みんな自分の人生は一回だけなのに、本を読んだら、本の中にいる人の人生もたくさん見せてもらえるでしょ 「人生は一人に一つずつだけど、本を読んだら自分以外の人の人生が疑似体験できるでしょう。物語の本でも、ドキュメンタリーでも。そうやって他人の人生を読んで経験することが、自分の人生の訓練になってることがあるんじゃないかって、先生は思うのよ。踏み外しそうなときに、本で読んだ言葉が助けてくれたりとか……」

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2025/05/18

音楽でも本でもあまりアーティストや作者にこだわらずに好きな物だけ取り入れたい派ですが、旅猫リポートに続いてこれを読んで、なんかもう作者のファンになりそうです。 まず1/4ほど読んだところで、「やばい、猪俣先生すき……!」でした笑 キャラがいい。猪俣先生ファンとしてはもう最後の武...

音楽でも本でもあまりアーティストや作者にこだわらずに好きな物だけ取り入れたい派ですが、旅猫リポートに続いてこれを読んで、なんかもう作者のファンになりそうです。 まず1/4ほど読んだところで、「やばい、猪俣先生すき……!」でした笑 キャラがいい。猪俣先生ファンとしてはもう最後の武闘派論争バトルはたまらないものがありました……!! ちゃんと感想書きます。 児童養護施設というものに対して、まさに本の中で書かれてる世間一般程度の知識しか私にはありませんでした。 「親から離れてかわいそう」、でも違うんですね、確かに今、親元にいるからって幸せではない子供たちがたくさんいるのも事実ですよね。。 真面目な題材でとても大事なことが、暗くならずに書かれていて、話に本当に惹き込まれました。 三田村先生の前向きな性格も、奏子と久志の純粋なまっすぐさも、みんなみんな素敵でした。 ラストの構成もすき。 こういう終わり方もあるんだなーといい驚きが。 私が今本を読むことにハマっている理由も、この本の中で教わった気がします。 ぜひ読んで欲しい1冊です。

Posted byブクログ