明日の子供たち の商品レビュー
ものすごく、読み応えのある一冊でした。 児童養護施設に対して持っていた偏見や無知を思い知り、目からボロボロ鱗が落ちました。 児童養護施設という重い題材でありながら、クスッと笑えるところもあったり、ほっこりするところもあったり。 胸が熱くなり涙が溢れる場面もありました。でも辛い...
ものすごく、読み応えのある一冊でした。 児童養護施設に対して持っていた偏見や無知を思い知り、目からボロボロ鱗が落ちました。 児童養護施設という重い題材でありながら、クスッと笑えるところもあったり、ほっこりするところもあったり。 胸が熱くなり涙が溢れる場面もありました。でも辛い涙ではなく、温かい涙です。 物語展開が素晴らしくて、「おおっ」という感嘆と共に、飽きさせずに読ませます。 有川ひろさんの本は『阪急電車』しか読んだことがなく2冊目でしたが、もっと有川さんの本を読みたくなりました。 そして、猪俣先生、素敵すぎます!!
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久々の有川浩さん。学生時代読み漁った。児童養護施設の話だったけど分かりやすくて面白かった。同情するのではなく、ただその事実を「わかった」と受け止める。私も出来るようになりたい。
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児童養護施設の実態をとてもわかりやすく書いてあり今までの概念が変わりました。私の周りにも児童養護施設で暮らしている子供たちがいます。その子たちもこんな想いで暮らしているのかなと思うことでした。でもそのこどもたちを、「かわいそうな子」と感じたことはありません。とってもいい子たちだか...
児童養護施設の実態をとてもわかりやすく書いてあり今までの概念が変わりました。私の周りにも児童養護施設で暮らしている子供たちがいます。その子たちもこんな想いで暮らしているのかなと思うことでした。でもそのこどもたちを、「かわいそうな子」と感じたことはありません。とってもいい子たちだから。 施設の子どもたちの想い、先生たちの想い、みんなに伝わればいいなと思います。
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物事を感情で決めつけては行けないなと思いました。 どこにでも大変な思いをしている人がいて、大変な環境があって、でもそれは自分が選んだ訳ではなくて。 生まれて育った環境で一生懸命生きている人がいるということ。子供も同じです。 まだ私は表層しか知れていないのかもしれないと思います。
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児童養護施設の実状にリアル感あり。ドラマ等のイメージで、どうしてもかわいそうな印象を持ってしまいがち。決して家族ではない職員、生徒達との関係性も難しいものを感じた。
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重いテーマを、適度なユーモアを交えて物語が進行していき、心が重くならずに読めた。物語を牽引している主人公の考え方がたの変化が、読者の考え方の変化を促すようにされているのだろう。 物語がどの程度の真実性があるか調べていないが、最後に記された参考文献や執筆協力者の記載から、それは高い...
重いテーマを、適度なユーモアを交えて物語が進行していき、心が重くならずに読めた。物語を牽引している主人公の考え方がたの変化が、読者の考え方の変化を促すようにされているのだろう。 物語がどの程度の真実性があるか調べていないが、最後に記された参考文献や執筆協力者の記載から、それは高いものだろうと推測できる。当事者の意識・考え方が伝わってきた内容だった。
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主人公が簡単にへこたれない明るく前向きなタイプなので、割と重たいテーマなのに読んでいてすがすがしかった。
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この本は、有川浩さんでありながら、ラブコメではありません。(あ、随所に欠片はありますが。) また、有川浩さんでありながら、自衛隊の話でもありません。(少しだけ出てきますが。) これは、有川浩さんでありながら、れっきとした社会派エンターテインメントです。 笑いはあります。胸キュンも...
この本は、有川浩さんでありながら、ラブコメではありません。(あ、随所に欠片はありますが。) また、有川浩さんでありながら、自衛隊の話でもありません。(少しだけ出てきますが。) これは、有川浩さんでありながら、れっきとした社会派エンターテインメントです。 笑いはあります。胸キュンもあります。でも、正真正銘の社会派エンターテインメントです。 少し前に、五十嵐貴久さんの、公立病院統合についての社会派エンターテインメントを読んだのを思い出しました。どちらも実在モデルのあるフィクションですが、それぞれの作家らしい切り口と表現で作品が仕上げられていて、読み比べてみても面白いと思いますよ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
深刻さと明るさと胸きゅんのバランスが素晴らしい。 アッコちゃんのエピソードは胸が痛くなったし、終盤のカナちゃんの演説は思わずこぶしを握りしめた。あれは砕けるわ。
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複雑で繊細な心の機微の描写にかけては、有川浩は当代随一の作家だと思う。 題材が航空自衛隊であれ架空世界の図書館であれ県庁であれ、彼女の作品は実に登場人物の心の動きを丁寧に描く。それを読んで改めて自分が他人の心へ思いを馳せていないか実感した。 正直私も思っていました。児童施設の子ど...
複雑で繊細な心の機微の描写にかけては、有川浩は当代随一の作家だと思う。 題材が航空自衛隊であれ架空世界の図書館であれ県庁であれ、彼女の作品は実に登場人物の心の動きを丁寧に描く。それを読んで改めて自分が他人の心へ思いを馳せていないか実感した。 正直私も思っていました。児童施設の子ども達を「かわいそう」だと。 そこには偏見や悪意もなく、ただ無知なるが故にかわいそうな子ども達だと思っていました。ほんの少し事実を知って、子ども達自身の気持ちを考えてみれば簡単に思い至ったかもしれないのに。 そんな事を考えさせられつつも、読後は心が温かくなる有川浩ならではの佳作です。
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