山女日記 の商品レビュー
登山にまつわる人々の短編集。 湊かなえさん、ミステリーもいいけど、この手のほっこり人情モノもすごくいい。
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3人の同期で、むしろちょっと敬遠していた由美と律子2人きりでの登山。 行けなかったうちに2人の距離が近くなってちょっともやもやする舞子。 バブル時代、大手証券会社にいた美津子が先輩から受けた洗礼。 小言がキツイ姉。 槍ヶ岳に1人で臨む牧野が過去に父に投げかけてしまった言葉。 柚月が過去に体験した最高のトレッキング。そして今。 私服チェックとか人のことを野蛮なんて言える美津子さんの過去の先輩がたにはゾッとしたけれど 今までの湊作品のような怖さはなくてホッとした。 女性のちょっともやもやする感情がとてもうまいと思った。 結婚、恋愛、仕事、過去、将来への不安。様々なものをかかえて山を登る女性たち。 その山々の描写もとてもキレイですごく山へ行きたくなってしまった。 サッポロ一番で作るみそやきそばにコンデンスミルク入りの温かいコーヒー。きっと絶品でしょう。 近くに初心者でも行けるいい所はないか検索してみようか。 もう一度八月の六日間も読みたくなったな。
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恋愛や結婚や人間関係や仕事について悩んだり、人の言葉に傷つき、身近だからこそ感じるいろんな思いに行き違いに苦い思いを感じるのは、きっと大なり小なり誰しもの思いだろう。 登山といえるほどの高い山に登ったことはないけれど、自然に触れることで新たな境地に立てるのかなと期待させる短編集は...
恋愛や結婚や人間関係や仕事について悩んだり、人の言葉に傷つき、身近だからこそ感じるいろんな思いに行き違いに苦い思いを感じるのは、きっと大なり小なり誰しもの思いだろう。 登山といえるほどの高い山に登ったことはないけれど、自然に触れることで新たな境地に立てるのかなと期待させる短編集は何とも素敵。 登場人物が少しずつ重なって、登山の後、新たな境地で歩み始めたことも感じられるのも素敵。
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ミステリでもなく山岳小説でもない、仕事、結婚、恋愛に悩める女性を中心に独立七篇でありながら登場人物が繋がる連作で読みながら山の魅力も伝わり登りたくなる。これまで読んだ湊かなえ作品とはかなり異なる趣き。昨年11-12月にNHKでドラマ化されていたよう。映像化作品多いなぁ。 ちなみに...
ミステリでもなく山岳小説でもない、仕事、結婚、恋愛に悩める女性を中心に独立七篇でありながら登場人物が繋がる連作で読みながら山の魅力も伝わり登りたくなる。これまで読んだ湊かなえ作品とはかなり異なる趣き。昨年11-12月にNHKでドラマ化されていたよう。映像化作品多いなぁ。 ちなみに登場する7つの山は、妙高山、火打山、槍ヶ岳、利尻山、白馬岳、金時山、トンガリロ(ニュージーランド)。
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最後の柚月さんの話、なんか悲しかった。 山を通してみられる人間模様。 「火打山」の美津子さんや「金時山」の舞子の話はほっこりしたんだけど。 山に登ってみたくなった。
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2018.6.16. 読み終わった。 山女日記。いろんな山女の人生を垣間見たという感じ。 ミステリーを読みたくて湊かなえさんの本を選んだので、これはちょっと違った。
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さまざまな女性の人生を登山の行程に合わせて描いている。人間の心情と自然の情景描写のバランスがめちゃくちゃ良くて、スラスラと読み進めることができた。登山が楽しそうに描かれているので、一人でも友だちとも、また恋人とも一緒に登りたいという気持ちが溢れ出て元気になれた。
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湊かなえさんの作品を読んだのは、初。 短編集で読みやすそうだったのと、山と女性をテーマにしていたことから読み始めました。 山に向き合うこと、自分に向き合うこと、自分の大切な人に向き合うこと、、、共感の嵐でした。 短編集とはいえ、作品同士がシンクロしていて、一つの物語を小分け...
湊かなえさんの作品を読んだのは、初。 短編集で読みやすそうだったのと、山と女性をテーマにしていたことから読み始めました。 山に向き合うこと、自分に向き合うこと、自分の大切な人に向き合うこと、、、共感の嵐でした。 短編集とはいえ、作品同士がシンクロしていて、一つの物語を小分けにしてつまみ食いしているかのような感覚。 単に「山ガール」と一括りにしてほしくない、山女の心情も見事に代弁してくれている気がします。 登山する前に読み直したい一冊。
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なんとなく、湊かなえさんらしさの薄い作品。 湊かなえさんらしさが何か、まだわかっていないかもしれないけれど。 山というのは、自然と他人、そして自分自身に向かい合いざるを得ない場所なのだろう。 一人ひとりの人生の一部分が露わになり、そして暖かく埋まっていく。短編のようで連作でもある。 なかなか楽しい作品だった。旅行のお供にいいかも。
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こんなはずでなかった結婚。 捨て去れない華やいだ過去。 拭いきれない姉への劣等感。 夫から切り出された別離。 いつの間にか心が離れた恋人。 ……真面目に、正直に、懸命に生きてきた。 なのに、なぜ? 誰にも言えない思いを抱え、山を登る彼女たちは、やがて自分なりの小さな光を見いだし...
こんなはずでなかった結婚。 捨て去れない華やいだ過去。 拭いきれない姉への劣等感。 夫から切り出された別離。 いつの間にか心が離れた恋人。 ……真面目に、正直に、懸命に生きてきた。 なのに、なぜ? 誰にも言えない思いを抱え、山を登る彼女たちは、やがて自分なりの小さな光を見いだしていく。
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