山女日記 の商品レビュー
どことなく怖い印象だった湊かなえさん。作品は全部読んでるという人から、ではこのあたりからどう?と言われて読んでみた、初・湊かなえ小説です。本当は、「母性」とかもすごいんだけどなぁ、と言われつつ。 巧みな展開と、意外なエピソード。ミステリ作家さんが、人との繋がりを描くとこうなるのか...
どことなく怖い印象だった湊かなえさん。作品は全部読んでるという人から、ではこのあたりからどう?と言われて読んでみた、初・湊かなえ小説です。本当は、「母性」とかもすごいんだけどなぁ、と言われつつ。 巧みな展開と、意外なエピソード。ミステリ作家さんが、人との繋がりを描くとこうなるのか、という新鮮さを覚えました。安易にハッピーエンドにならないところもリアルで、それはそれで共感できました。 恋愛が成就しても、それがゴールではない。男女のことですが、女性同士の繋がりにも言えることだと感じました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
*真面目に、正直に、懸命に生きてきた。私の人生はこんなはずではなかったのに……。誰にも言えない「思い」を抱え、一歩一歩、山を登る女たちは、やがて自分なりの小さな光を見いだしていく。女性の心理を丁寧に描き込み、共感と感動を呼ぶ連作長篇* 良くも悪くもさらりと読める、穏やか湊かなえバージョンの連作集。大筋は、心にわだかまりを持った大人女子が、登山を通して自分の中の答えを探していく、といったもの。女性心理やストーリー展開はお見事と思うものの、読者の想像任せなのか、曖昧なところが多くて消化不良な部分も。
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いつもと違って読後感は爽やか。登山なんてまったく興味ないけど、登山したあとの達成感とかそこから眺める景色の素晴らしさとか、そんなものが容易に想像できるし、抱えているもやもやをリセットするにはいいのかもしれない。山での『不思議の国のアリス』のお茶会はやってみたい!
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山登りをしたことはないけど、読んでいると自分も山登りをしているように楽しかった!今まで読んだことのある湊かなえさんの本のイメージとは全然違いますが、凄く面白く、短編が繋がっているので読みやすいです。 白馬岳での「不思議の国のアリス」のお茶会が素敵すぎてうっとり。山の上で温かいコー...
山登りをしたことはないけど、読んでいると自分も山登りをしているように楽しかった!今まで読んだことのある湊かなえさんの本のイメージとは全然違いますが、凄く面白く、短編が繋がっているので読みやすいです。 白馬岳での「不思議の国のアリス」のお茶会が素敵すぎてうっとり。山の上で温かいコーヒーを飲みながら、フランスパンに色々なものを挟んで食べるシーンは眼に浮かぶよう。何種類ものパテが小瓶に入れられ、アイスの木のサジがそれぞれに添えられて、フランスパンにはスライド状に切れ目が入れられて。こんなに素敵なおもてなし、私も受けたいなぁ。
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ミステリーではなかった! 「立派な人っていうのはね、自分がダメなときには、お願いします、ってちゃんと頭を下げられる人のこと」 「感動は気持ちの余裕の上に成り立っている」
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何かしらのわだかまりを抱えた女性たちが登山を通して次第に前向きになっていくストーリー。 自分の足で一歩一歩登り詰めた先で出会える雄大な景色を目の当たりにすれば、きっと彼女たちのようにポジティブになれるんだろうなと思うと、山に登ってみたくなりました。
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NHKのBSプレミアムドラマでやってるので読んでみたら、ドラマような続き物の話じゃないのね。基本的には独立した短編集。逆に云えば、無理に関連付けなくても良かったように思う。湊かなえさんの話は、数点読んだことがあるが、余り好きじゃなかった。でも、この短編集は、ワリと好きだなあ。
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湊かなえと登山というミスマッチな気がする組み合わせの小説だが、よく取材している。本当に登ってはいないのだろうとWikipediaを見たら、実はアウトドア派だそうで、失礼しました、 山の爽快さが作用したのか心理描写にもいつもの辛辣さがなく、優しい気持ちで読めてしまった。1話毎に完結...
湊かなえと登山というミスマッチな気がする組み合わせの小説だが、よく取材している。本当に登ってはいないのだろうとWikipediaを見たら、実はアウトドア派だそうで、失礼しました、 山の爽快さが作用したのか心理描写にもいつもの辛辣さがなく、優しい気持ちで読めてしまった。1話毎に完結しているが、エピソードが全体にゆるく被っている。 放映中のNHKドラマ化版ではかなり設定をいじってまとめている。
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図書館で借りたもの。 モヤモヤを抱えた女性たちが、山に登ることで自分自身を見つめ直していく。 平和な湊かなえ作品。 短編集だけど、登場人物が少しずつ繋がっている。 最後の『トンガリロ』の章では、過去と現在の描写が交互に出てくるので引き込まれた。
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NHKドラマでは山岳ガイドが狂言廻しとなってストーリーを展開していくようだが、原作は章ごとに関連はあるが話は独立している。最後の章でこれまでの登場人物が巡り会う形になっているが、時間を前後させているのでちょっとわかりにくかったうえ失恋の話になっており、この著者の特徴なのかハッピー...
NHKドラマでは山岳ガイドが狂言廻しとなってストーリーを展開していくようだが、原作は章ごとに関連はあるが話は独立している。最後の章でこれまでの登場人物が巡り会う形になっているが、時間を前後させているのでちょっとわかりにくかったうえ失恋の話になっており、この著者の特徴なのかハッピーエンドにはならず、読後感を台無しにしてしまっている。最近本当に若い女性の登山ブームなのかは知らないが、みんながみんなこの小説のように悩み隠しながら登っているとしたらちょっとかなしいな。
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