山女日記 の商品レビュー
「金時山」よかったな。ロマンスカーの車内読み物にこんな話があったらいいな。 「トンガリロ」文通?この時代に?と思ったんだけど、この作品自体の初出が2013年で、その時点で14年以上前の話をしているから、まだメールとか普及してなかったということかしら?今はリアルタイムでビデオ通話で...
「金時山」よかったな。ロマンスカーの車内読み物にこんな話があったらいいな。 「トンガリロ」文通?この時代に?と思ったんだけど、この作品自体の初出が2013年で、その時点で14年以上前の話をしているから、まだメールとか普及してなかったということかしら?今はリアルタイムでビデオ通話できるし、便利になったものだなあ。懐古的情緒はなくなったけど。
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山に登る女性たち。登る理由はそれぞれ。 私は無心でのひたすら登っているような気がするけど、登っている時に考えていることを覗き見できるのはおもしろい。 登山って気力・体力を使う分、素の自分がでてくるし、他人と登るのって大変なことってあるよね 白馬岳は登ってみたいです。
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登山文学というか山文学というか、そういうジャンル分けされる本があると思うんだけど、これもまさにそう。 短編集で、それぞれの主人公が違う話に登場人物として出てくるの好き、関西の電車の短編集とか思い出した。デパートに同期入社した3人、かつて登山をやっててバブルな気配を残す美津子と神崎...
登山文学というか山文学というか、そういうジャンル分けされる本があると思うんだけど、これもまさにそう。 短編集で、それぞれの主人公が違う話に登場人物として出てくるの好き、関西の電車の短編集とか思い出した。デパートに同期入社した3人、かつて登山をやっててバブルな気配を残す美津子と神崎、農家出身の姉妹、帽子作家の柚月。ただどうしても素性がわからない主人公がいて、それが槍ヶ岳を登った主人公。もしかしてデパートの先輩の牧野さん? 登ったことある山が利尻山しかなかったけど、場所の名前とか懐かしい。おれが登った時は天気良くて始終海が見えてた。確かに登山って徹底してDMNで湧いてくる思考を観察し続けられるところがあって、歩く瞑想だと思うんだよね。非日常で日常のものがとてもありがたく感じられたり。登山の効用。
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山に登る人達にはいろいろな想いをもって登るんだなあと改めて思った。 どの章にでてくる女性も、神経質というか、自分のこだわりがあるというか… でも、ちょっと共感できる部分もあるなあと思った。 ―自由を愛する吉田君が一番自由じゃないなんて。 この文章が強く印象に残った。 自分のもっていないものほど、好きになってしまったり、愛をもってしまったりする。 それが憧れになり、自己実現をする過程になればよいけれど、他人が自分の愛しているものを得ようとしているときに、祝福できないのは悲しい事だと思った。 そのような吉田君に対して、「自由を愛する吉田君が一番自由じゃないなんて」と俯瞰してみられる語り手は大人びているなあ、私だったらそこまで他人によりそって物事を捉えることができないだろうなあと関心した。 この本は、実は続編の方を先に買ってしまっていた。やっと続編に手を付けられるぞ!この本に出て来る女性たちがどのような未来を描いているのか読むのが楽しみだ。
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昨年読んだ『八月の六日間』以来の登山もの。 1ヶ月前から本屋の2階にあるジムに通い始めた。ちょいと体を動かしシャワーを浴びてすっぴん姿で本屋を徘徊する(公害)のが習慣化しつつあり、この本と続編に出会った。 大好きな湊かなえさんの本だし、すぐに図書館で予約したところ、続編から順番が...
昨年読んだ『八月の六日間』以来の登山もの。 1ヶ月前から本屋の2階にあるジムに通い始めた。ちょいと体を動かしシャワーを浴びてすっぴん姿で本屋を徘徊する(公害)のが習慣化しつつあり、この本と続編に出会った。 大好きな湊かなえさんの本だし、すぐに図書館で予約したところ、続編から順番が回って来てしまい焦ったが受け取りに行く頃にはこちらも届き、正しい順番で読めた。 私は割と小説に影響される。 刺繍作家が主人公の本を読んだ後にしばらく刺繍に心が支配され、数ヶ月後に刺繍キットを買って挑戦したり、アステカ文明の話を読んだあとは、それについて調べまくったり、原田マハさんの影響ですっかり美術ファンだ。 山女日記を読むと登山をしたくなる。してみたい!田舎に住んでるので、割と近場に良い山あるのでは…!? ただ、超えなければならない壁がいくつもある…。まずは体力がない。これはジムで頑張るか?次に痩せてるせいなのか体温調節が苦手で暑さにも寒さにも弱い体質だ。これもジムで頑張ってたら変わっていくか??最後にお腹げきよわ問題だ。これが深刻。胃腸が弱すぎ、ある時お腹が痛すぎて貧血起こしてしまい、仕事を早退したほど弱い。今、通院してるので持病と言って良い気がする。常にお腹がゴロゴロ鳴り、突然下したり、お腹が張って激痛に見舞われたり… あぁ、お腹が強くならない限り山なんて到底無理だ… 読んでいて強烈に登山をしたくなったが、現実を考えて10分で諦め…最高に良い本なのに最後はお腹よわよわの自分を振り返り敗北感が残った。 長々書いたけど、おすすめです。
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日常に悩みを抱えながら山を歩く女達の短編集。高校時代の山岳部の記憶をこれでもかと刺激されました。リアルな山の描写に何度も頷き、泣きたくなった。山を歩く時間はどうしても自分を見つめてしまうよな。
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内容はまあ、タイトル通りなんですが、最高です。まず、湊さんの描く山が美しい。山ガールについて、初めて知って、とても尊敬。課題を抱えた、主人公たちが見事に交錯。
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どんどん読み進められた。登場人物が重複するので思い出しながら読んだ。体力つけて登山できるようになりたい。
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想像よりもきめ細やかな登場人物の心情が描かれていました。山登りをしないじぶんでも、山登りをしてみようかなと思える本でした!
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来月富士山に登る予定なのですが、特に意識せず手にとって読んで見たらとてもよかった!山登るのがより楽しみになりました☻小説の中曰く、富士山はあまり景色は楽しめないそうですが…それでも山登りをしてみたいと軽率に思ってしまうくらいには面白いお話でした。登場人物が繋がってゆくのもまた良い。また長野なのもよい。 【以下は内容の簡単なメモ】 ・妙高山 上司と不倫している由美とそのことを知っていて苦手意識を持っているりっちゃんこと律子のお話
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