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ちーちゃんはちょっと足りない の商品レビュー

4.1

85件のお客様レビュー

  1. 5つ

    30

  2. 4つ

    29

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2025/10/29

注 大変な鬱漫画(読切)である 言及されていないが恐らく主人公は発達障害なのだろう 誤解を恐れずに言えばほぼ全てのスペックが平均より下 唯一、この子は優しい 主人公は「ちえ」だ ちーちゃんと呼ぶキャラクターは数人しか出て来ない この本のタイトルは「ちーちゃんはちょっと足りない」...

注 大変な鬱漫画(読切)である 言及されていないが恐らく主人公は発達障害なのだろう 誤解を恐れずに言えばほぼ全てのスペックが平均より下 唯一、この子は優しい 主人公は「ちえ」だ ちーちゃんと呼ぶキャラクターは数人しか出て来ない この本のタイトルは「ちーちゃんはちょっと足りない」 数人の該当者で読み終えた人は恐らくそれが誰目線なのかわかる。その人物が「ちょっと足りない」と放っている。 絵柄でなんとか保っているがもはや白井智之の世界 表現されていること以外を読もうとする僕みたいな面倒くさい人はとてもでないが読まんほうがいい 子供にも見せるべきではない 心が、とても疲れる とっても嫌な話、視野広く生きよう 読み終えて気分が悪くなりお陰で酒を昨晩飲まなかった。いい本だ…

Posted byブクログ

2025/08/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

悲しい漫画だった。 特にナツの視点から考えると、救いがない。 最後だってちーを道連れにしただけだ。 ちーだけは人を頼れるから変われそうだったのに、ちーはナツとの約束は絶対守るから、ずっとこの町にいて、公園で砂場遊びして無邪気に二人で日が暮れるまで遊ぶ。 そして悩みは無視し続ける。 一緒にいて特に楽しかったこともなく、ナツの利己的な気持ちだけで関係が続いてしまう。 作中で何度も言われている 「みんな満足はしていない。けどそれを理解して受け入れている。 それを理解できていないからちょっと足りていない」 ということ。 たしかにそれもあるだろうけれど、それ以前に持って生まれたものに明らかな違いがある。 だから持って生まれた者たちや、そういった差が気にならない程度には持っている人達にはまずナツの気持ちを十分にすら理解できない。 どんなジャンルであれ、差が存在することを理解し乗り越えた者は共感して、助けてくれるかもしれない。 けどナツにそういう考えが出来ない。 だからこの漫画で一番悲惨な状態にいるのはナツだ、ちーよりは知的能力があるけど、認めることがてきない、保守、努力やらで現状を後天的に変えられるかもといった考えが微塵もない。 非常に心にくる漫画だった。 生まれ持った差はどうしようもなく残酷だなと。 しかし、親の教育のやり方によってはここまでにはならなかったのではないかなとも思った。 おもしろかった。 せめて、知識をつけようと思うことができれば。

Posted byブクログ

2025/04/28

勉強が苦手で、身体も同年代より小さく、精神的にもやや幼い"ちーちゃん"こと南山千恵。家も裕福とはいえず、"足りない"ところばかりとも見られる。それでも、天真爛漫で元気いっぱいのちーちゃんは優しい姉や友達の"ナツ"...

勉強が苦手で、身体も同年代より小さく、精神的にもやや幼い"ちーちゃん"こと南山千恵。家も裕福とはいえず、"足りない"ところばかりとも見られる。それでも、天真爛漫で元気いっぱいのちーちゃんは優しい姉や友達の"ナツ"や"旭"など周りの人々に助けられて日々を明るく過ごしていく。 そんななか、クラスメイトであり女子バスケ部員である藤岡さんたちが部員から集金していた3000円が失くなる事件が起こる…。 ちーちゃんの幼なじみのナツが抱える心情に、中学生や思春期のモヤモヤや鬱屈がよく現れている。自分の良いところや恵まれているところになかなか気づけず劣等感を抱いたり、恵まれているように見える周囲の友達にドロドロした羨ましさを抱えていたりする。そして、自分と同じように"足りない"ように見えるちーちゃんを見ることで安心している。 しかし、ナツとちーちゃんの違いは現状への不満の抱え方や素直さだと思う。ナツは『足りない足りない足りない足りない…』と自分が既に持っているものに目を向けずに、無いものばかりを見ている。対して、ちーちゃんは(欲しかった靴のサイズが大きすぎた、お小遣いがすぐなくなるなどの理由で「ちーばっかり!」と他愛ない不満をもつことはあっても)たいてい、今持っているものに満足したり、ちょっとしたことに喜んだりしている。 また、勉強が苦手だったりお箸が上手く持てなかったりしたときに周りに教えを乞う素直さもある。 ナツとちーちゃんだけに限らず誰にだって"足りない"ものはあるが、ちーちゃんの不満の抱え方や素直さがちーちゃんを"ちょっと足りない"という状態にしているのではないかと感じた。

Posted byブクログ

2024/09/06

「他の子は新しいものを買ってもらってるのに、何で自分は買ってもらえないんだろう」と、ナツと同じことを考えたことがある。大人になっても欲しいものがすぐに手に入るわけじゃないし、欲しい物のためにお金を稼ぐことが必要になる。お金を稼ぐようになっても、収入の差によって買える買えないにも差...

「他の子は新しいものを買ってもらってるのに、何で自分は買ってもらえないんだろう」と、ナツと同じことを考えたことがある。大人になっても欲しいものがすぐに手に入るわけじゃないし、欲しい物のためにお金を稼ぐことが必要になる。お金を稼ぐようになっても、収入の差によって買える買えないにも差が出る。大富豪じゃない限りこの考えは付きまとうのではないかと思う。

Posted byブクログ

2024/05/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

周りと比べてしまうよな。生まれた環境、頭の良さ、誰かが当たり前に持っているものが自分たちには喉から手が出るほど欲しくて、周りのせいにしたくてどうしようもない自分に気付いている 見下していた相手が自分にない素直さで友達を作ってるってナツが知ったら余計塞ぎ込んでいきそうだし、ちーちゃんとナツは友達のままいられなさそう

Posted byブクログ

2024/04/28

次男くんがポチった1冊 「心が強い時に読んだ方がいいよー」と言われた え、『ちょっと足りない』ちーちゃんのホンワカ日常漫画じゃないの? うぅ、苦しいね あの子は持っていて 私は持っていないもの 優しさ 可愛さ 裕福さ 恋人 etc … … そんなん比べだしたらキリないけど...

次男くんがポチった1冊 「心が強い時に読んだ方がいいよー」と言われた え、『ちょっと足りない』ちーちゃんのホンワカ日常漫画じゃないの? うぅ、苦しいね あの子は持っていて 私は持っていないもの 優しさ 可愛さ 裕福さ 恋人 etc … … そんなん比べだしたらキリないけどね 中学生のナツの孤独さをギューってして埋めてあげたいよ 何の情報もなしにラストのページを見たら ハッピーエンドにも見える。 ちゃんとストーリーをわかったうえでの あのラストシーンはちょっとこわい。

Posted byブクログ

2024/01/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『空が灰色だから』以来の阿部共実。この方が描く女の子の、化けの皮が剥がれていくような瞬間が好きで、これがよく見かける「リアルな作品」という感想にまとめられると思う。私もそう思う。 今回の場合はそれがちーちゃん、と見せかけて「どうせ私だけがクズですよ」のナツちゃんだった。「お前こんなに闇を抱えていたのか!?」と言いたくなると同時に、やはり人はみんなこんな感じだとも肌で感じるので自然と受け入れられてしまう心地良さがある。だからこそ、グレてたっぽい藤岡さんが「私だって欲しいものが沢山あるけど手に入らない、みんなそうだ」と言ったのにはグッときた。そこまで分かってる彼女はやっぱり人間として成熟とは言わないまでも成長しているのかもしれない。結局最後までナツちゃんの成長は感じられず、モヤモヤはするけど、その居心地の悪さ含め人間関係のチグハグ感を表現できていてすごい。 ナツちゃんがなんの変哲もなく「自殺でもしよっかな」って言った時に今の自分を俯瞰できた気がする。そう、自殺することを生きるための選択肢に入れている人は、案外周りからはこんな風にしか見えないものなのだ。そういう意味ではナツちゃんのモノローグにはとても共感できた。

Posted byブクログ

2022/12/10

ちょっと天然なちーちゃん、クールな旭、優しいナツが過ごす楽しい学園生活の中で引き起こす騒動、そしてストーリーの中盤で起こる盗難事件をきっかけに明かされる、ナツの中にある貧乏な家庭やコギャル藤岡に対するコンプレックスと生きづらさ。ちょっとだけ何かが足りないと不安や嫉妬に揺れ動く十代...

ちょっと天然なちーちゃん、クールな旭、優しいナツが過ごす楽しい学園生活の中で引き起こす騒動、そしてストーリーの中盤で起こる盗難事件をきっかけに明かされる、ナツの中にある貧乏な家庭やコギャル藤岡に対するコンプレックスと生きづらさ。ちょっとだけ何かが足りないと不安や嫉妬に揺れ動く十代の、物語。 ピントが外れた言動をしていても周りから愛されているちーちゃんと周りを気にして本心を表現出来ず自分の状況にコンプレックスを抱き卑屈になるナツの対比、ナツの閉塞感に共感しました。

Posted byブクログ

2022/08/27

すばらしい.これはこれで日常系でしょう.日常だからドラマみたいに話がオチたりしないのです.もしかしたらナツちゃんも軽めの発達特性があるとかそういう設定があるんかもしらんが,なんにせよ人はこういうことを考えるねえってシーンばっかりでよいです.ナツと同じように,たぶんちーちゃんにせよ...

すばらしい.これはこれで日常系でしょう.日常だからドラマみたいに話がオチたりしないのです.もしかしたらナツちゃんも軽めの発達特性があるとかそういう設定があるんかもしらんが,なんにせよ人はこういうことを考えるねえってシーンばっかりでよいです.ナツと同じように,たぶんちーちゃんにせよ旭さんにせよそれぞれなりの自己嫌悪があるし,他人への屈折した感情があるし,幼い期待をもったりするんでしょう.でもそれはまったく同じものってわけでもないもんねえ.

Posted byブクログ

2022/07/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

鬱漫画でしか得られないエネルギーがある。 誰もが強く生きれるわけじゃ無いんだよなぁ、、 ラストはハッピーエンドに見せかけて何にも解決してなくて死!!!

Posted byブクログ