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ちーちゃんはちょっと足りない の商品レビュー

4.1

80件のお客様レビュー

  1. 5つ

    28

  2. 4つ

    26

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

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2024/01/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『空が灰色だから』以来の阿部共実。この方が描く女の子の、化けの皮が剥がれていくような瞬間が好きで、これがよく見かける「リアルな作品」という感想にまとめられると思う。私もそう思う。 今回の場合はそれがちーちゃん、と見せかけて「どうせ私だけがクズですよ」のナツちゃんだった。「お前こんなに闇を抱えていたのか!?」と言いたくなると同時に、やはり人はみんなこんな感じだとも肌で感じるので自然と受け入れられてしまう心地良さがある。だからこそ、グレてたっぽい藤岡さんが「私だって欲しいものが沢山あるけど手に入らない、みんなそうだ」と言ったのにはグッときた。そこまで分かってる彼女はやっぱり人間として成熟とは言わないまでも成長しているのかもしれない。結局最後までナツちゃんの成長は感じられず、モヤモヤはするけど、その居心地の悪さ含め人間関係のチグハグ感を表現できていてすごい。 ナツちゃんがなんの変哲もなく「自殺でもしよっかな」って言った時に今の自分を俯瞰できた気がする。そう、自殺することを生きるための選択肢に入れている人は、案外周りからはこんな風にしか見えないものなのだ。そういう意味ではナツちゃんのモノローグにはとても共感できた。

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2023/09/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

学校内での人間関係が本当にリアルに描かれていて、怖いほどでした。 阿部共実さんの作品に私は「ブラックギャラクシー6」から入ったので作品の温度差にびっくりしました。 全てを文章で表現する小説と違い、漫画はセリフと絵で表現をする(と、私は思っている)のでナツの心情描写が当人の視界の変化などによって描かれていたのが私にはすごく衝撃的且つ印象的でした。 純粋であるが故に自分の大好きな人達に手段を選ばず沢山尽くすちーちゃんを見て胸が痛みました。 ちーちゃんを疑うクラスメイトの胸ぐらを掴んで旭が怒鳴るシーンは後の展開も含めて二度涙がこぼれました。

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2022/12/10

ちょっと天然なちーちゃん、クールな旭、優しいナツが過ごす楽しい学園生活の中で引き起こす騒動、そしてストーリーの中盤で起こる盗難事件をきっかけに明かされる、ナツの中にある貧乏な家庭やコギャル藤岡に対するコンプレックスと生きづらさ。ちょっとだけ何かが足りないと不安や嫉妬に揺れ動く十代...

ちょっと天然なちーちゃん、クールな旭、優しいナツが過ごす楽しい学園生活の中で引き起こす騒動、そしてストーリーの中盤で起こる盗難事件をきっかけに明かされる、ナツの中にある貧乏な家庭やコギャル藤岡に対するコンプレックスと生きづらさ。ちょっとだけ何かが足りないと不安や嫉妬に揺れ動く十代の、物語。 ピントが外れた言動をしていても周りから愛されているちーちゃんと周りを気にして本心を表現出来ず自分の状況にコンプレックスを抱き卑屈になるナツの対比、ナツの閉塞感に共感しました。

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2022/08/27

すばらしい.これはこれで日常系でしょう.日常だからドラマみたいに話がオチたりしないのです.もしかしたらナツちゃんも軽めの発達特性があるとかそういう設定があるんかもしらんが,なんにせよ人はこういうことを考えるねえってシーンばっかりでよいです.ナツと同じように,たぶんちーちゃんにせよ...

すばらしい.これはこれで日常系でしょう.日常だからドラマみたいに話がオチたりしないのです.もしかしたらナツちゃんも軽めの発達特性があるとかそういう設定があるんかもしらんが,なんにせよ人はこういうことを考えるねえってシーンばっかりでよいです.ナツと同じように,たぶんちーちゃんにせよ旭さんにせよそれぞれなりの自己嫌悪があるし,他人への屈折した感情があるし,幼い期待をもったりするんでしょう.でもそれはまったく同じものってわけでもないもんねえ.

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2022/07/05
  • ネタバレ

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鬱漫画でしか得られないエネルギーがある。 誰もが強く生きれるわけじゃ無いんだよなぁ、、 ラストはハッピーエンドに見せかけて何にも解決してなくて死!!!

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2022/04/23

ちょっと足りないの意味が読んだ後変わる作品。 前半はゆるーい日常系。 後半は心を抉られる日常系になる。 ナツというキャラクターに感情移入できるかで作品の評価は大きく変わると思う。 周囲と自分を比較して、自分の心の醜さを見つめ続けて、そんな自分と周りの人たちは合わないと思って...

ちょっと足りないの意味が読んだ後変わる作品。 前半はゆるーい日常系。 後半は心を抉られる日常系になる。 ナツというキャラクターに感情移入できるかで作品の評価は大きく変わると思う。 周囲と自分を比較して、自分の心の醜さを見つめ続けて、そんな自分と周りの人たちは合わないと思ってしまう。 他のキャラクターたちがキラキラしている分、ナツの心のどろどろや、痛みが鮮やかに描かれる。 心理描写もさることながら、ストーリー展開が上手い。 うわっ、この気持ちわかる…と思った自分がいた。 読み手のこれまでの幸福度や不安も抉り出す見事な作品。

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2022/01/12

緩やかに、ナチュラルに人間として堕落・崩壊する様子の描写が秀逸。鬱だと感じる間もなく堕ちているため、読後になって初めて後味が良くない感じが押し寄せた。だが、個人的には胸糞悪いと感じず、人間的でリアルで良い作品だと思う。

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2021/07/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

月曜日の友達が最高だったので、他の阿部共実作品も読んでみようと思って読んだ。 月曜日の友達もこの作品も友情の話だ。しかしこの作品における友情(ナツからちーちゃんに向けられる友情)は限りなく依存に近い。 この話の主人公はちーちゃんではなくナツだと思う。 ナツはちーちゃんのお世話を焼き、周囲にほめられることで自分の存在を確認する。 少しでも自分をみくびった人間は、たとえ長期間の交際があっても、あっさり切り捨てる。 臆病で自己主張が苦手、しかし誰よりも強い承認欲求を内心秘めていて、その欲望が、リボンを買ったら綺麗だねとみんなに褒められるのではないか、というどんどん歪んだ方向へ捻じ曲げられていく。 しかし傍からみれば、ナツは落ち着いていて優しい性格の持ち主だ。 正直ナツが自分に、ある側面で死ぬほど似通っているので、読んでいる間、ああナツはどのような破滅を迎えるのだろうと溜息をつきながら読んだ。そしたらあの結末である。正直、予想していたどの展開よりもキツかった。 ナツはどうやったら救われたのだろう。

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2021/03/06

ほのぼのした日常、と思って油断して読み進めていくと、どんどん心がざわついて重たく鬱。 まさに阿部共実ワールド、独特の空気感で展開していく、何気わない日常の秀逸な描きっぷりが見事。 どこにでもあるような出来事が描かれているけれど、このモヤモヤする感じ、鬱屈した重たい感情とかうまくい...

ほのぼのした日常、と思って油断して読み進めていくと、どんどん心がざわついて重たく鬱。 まさに阿部共実ワールド、独特の空気感で展開していく、何気わない日常の秀逸な描きっぷりが見事。 どこにでもあるような出来事が描かれているけれど、このモヤモヤする感じ、鬱屈した重たい感情とかうまくいかない感じはじわじわくる。 ラストもちーちゃんとナツの笑って一緒に歩いている全てを表したコマで終わっているのが、どうしようもなく絶望的な感じがして胸がえぐられる。 この作者の作品は、ほんわかしているようで、精神的にじわじわとこたえる感じが病みつきになる。

Posted byブクログ

2021/02/28

子供脳ちーちゃんと友達の話 とにかくちーちゃんが幼いので友達にいじられまくりだけどカラッとしていて明るい日常が流れる でも…安倍共実さんの作品なので重~い場面が出てきます(^^;) そんなギャップが楽しめる作品

Posted byブクログ