満願 の商品レビュー

米澤穂信(著者)

2018/09/29

ＮＨＫのドラマを見て、こりゃ読まなきゃ！と図書館リクエスト。
ミステリーはさほど興味がないので、申し訳ないが、初めて聞いた作者だった。
が、わしづかみされたね、これは！
ドラマ化された3作品は、ドラマを思い出しながら、といったところだが（俳優さんが絶品だった）、他の話もみんな面白い。
他作品も借りてみよう。

2018/09/23

短編だが、どれも長編小説を読んだかのような深い読み応えがあり、満足した。
ＮＨＫで、３篇がドラマ化された。

2018/09/09

6つの話の短編集。

先日、NHKでドラマ化されたので録画したものを見て、何度も楽しめました！

特に「夜警」がお気に入り。

原作→ドラマ→原作→ドラマ→原作

と三回も続けて再読(≧▽≦)

ドラマも秀逸でした！
キャストが良かった～！！

ゾクゾクぞわぞわ。。ひゃーー！！
またまだ蒸し暑い夏にはオススメです！！

2018/09/03

一貫して暗く重い内容ばかりだ。でも私は嫌いじゃない。そしてどの話もノスタルジーが漂う。住宅地の街灯、温泉宿やドライブインのほの暗さ。夜店の豆電球。アジアの辺境での光を閉ざした話し合い。そして古民家の客間。どれもがどこか郷愁を感じる。初めてこの作家の小説を読んだが、深い力を感じた。別の本も読んでみたいと思った。

2018/09/01

夜警
語り手を務めるのは、ベテラン警察官の〈俺〉、柳岡巡査部長だ。彼がかつての部下・川藤浩志巡査を追想する場面から物語は始まる。柳岡の勤務する緑1交番が、川藤の最初の配属先だった。勤続二十年になる柳岡は、川藤が警察官としての資質を欠いている人物であることを一目で見抜いた。
その予感は的中する。男(前科者、水商売の妻の浮気を疑りDV夫)が刃物を持って暴れている現場に駆けつけた際、相手を射殺したものの、自らも切りつけられて殉職してしまったのだ。勇敢な警察官という美談が残る結果になったが、柳岡は事の経緯に不審なものを感じていた。銃弾が一つ地面で発見。威嚇射撃をしたのか？
DV夫に浮気男は交番の警官だと伝える。逆上するDV夫
そこに駆けつけて発砲してごまかそうとした。

死人宿
パワハラで失踪した女の元カレが、温泉で働いている女に会いに行く。毒ガスが強く、自殺の名所として有名な温泉だった。脱衣所で遺書を発見した彼女から相談され遺書を書いた客を見つける。男はありがとうと言って宿を後にした。別の女性客が自殺。自前の浴衣を着ていた
死に装束を用意していたことに気が付かす

柘榴
美女の母が、定職につかない夫と離婚。娘二人は美しい少女になっていた。父を母から奪いたいので、離婚調停で母からDVをうけていたと訴える、その為、互いの背中を靴ベラで傷だらけにした。
妹が自分より美しくなり父をとられないために

万灯
伊豆で事故の多いカーブを取材するライター。
先輩から、これはホンモノだ、と言われた
近くの寂れたドライブインに入る。近所に住む老婆が一人で働いている。事故の話をすると。順番に名前を覚えていた。全員ドライブインでコーヒーを飲んでいた。
最後に聞いたのは最初の事故死した男
ひとり娘の二人目の夫。DV夫から逃げようとしていた
ドライブインの石像で殴り殺してしまった。その時、像の首が折れた。石像を調べた男達が老婆から睡眠薬を飲まされて交通事故に見せかけて殺されていた
石像は北条の侵入を防ぐ為の関所にまつわるもの
その関所の存在は史実か否かは未確認

満願
学生時代に世話になった下宿屋の妻が人殺しで逮捕
弁護士となった自分が弁護。殺された金貸しは借金のかわりに女には体を要求。計画的でない証拠として掛け軸についた血液で証明。掛け軸は先祖代々、守ってきた
普段は閉まってある。人が来るので床の間にだした
刑期を終えて女は出所。
借金のかたに掛け軸をとられたくない。殺人事件の証拠品になれば競売から逃れらる。裁判中に夫が病死し、生命保険金でその心配はなくなった。控訴はしなかった

2018/08/20

米澤穂信さん初読みです。ドラマになるということで読み始めた。ドラマは既に放映済みですが、これから観ます。どれも良かったが『夜警』と『満願』が良かった。人間って怖い。

2018/08/07

米澤作品はこれが2作目で、2015年の「このミス」1位で評判がいいし、期待し過ぎたようです。私の好みでは全くありませんでした。イヤミスも物によっては好きなんですが、これはダメな部類でした。

2018/08/13

夜警
警官になってはならない人間がいる…こわい。実際に警官による事件も起きる世の中、リアリティありすぎ。

死人宿
死を意識した人の気持ちと常識と…

柘榴←ざくろ
美しい母の元に生まれた美しい娘二人。
働かないが魅力的な父。
親権争いの果てに娘が選ぶのは、その理由に驚愕(°▽°)

万灯
因果応報というのか、、

関守
田舎の峠のドライブインと老婆、
次々と人が亡くなる道、お地蔵さん、怪談。

満願
下宿先の親切なおかみさん、司法試験の勉強をしていた学生。数年後、殺人犯と弁護士としてかかわる。
おかみさんは本当に罪を犯したのか。

2018/07/18

短編集というくらいの話の長さだったのでとても読みやすく比較的一気に読めました。
最後のオチが全部秀逸でとても楽しめました。

2018/07/05

説明
内容紹介
「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが……。鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する表題作をはじめ、恋人との復縁を望む主人公が訪れる「死人宿」、美しき中学生姉妹による官能と戦慄の「柘榴（ざくろ）」、ビジネスマンが最悪の状況に直面する息詰まる傑作「万灯」他、「夜警」「関守」の全六篇を収録。史上初めての三冠を達成したミステリー短篇集の金字塔。山本周五郎賞受賞。

6話からなる短編集。
どの話も読んだ後、心がゾワゾワする感じがします。
夏の夜に〝ほん怖〟や〝世にも奇妙な物語〟なんかで映像化されたら面白そう。
あっ！8月にNHKで「万灯」「夜警」「満願」が３夜連続でドラマ化されるんだった...楽しみです♪