満願 の商品レビュー
ザラつく結末の話ばかりですが、結構好み。衝撃的なのは柘榴、悪因悪果の万灯、個人的に1番気に入ったのは関守。
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6編からなる短編集。いや中編か。 後味とは悪いもので、余韻と言えば良いものか? 全ての作品に何かが残る作りになっていて、途中からは構えてしまいました。それなのに妙に引っかかるものがある作品です。 何とももどかしいなぁと感じながら引き込まれました。 推理をするものやホラーなど、楽し...
6編からなる短編集。いや中編か。 後味とは悪いもので、余韻と言えば良いものか? 全ての作品に何かが残る作りになっていて、途中からは構えてしまいました。それなのに妙に引っかかるものがある作品です。 何とももどかしいなぁと感じながら引き込まれました。 推理をするものやホラーなど、楽しめたのは楽しめたが、このモヤモヤ感が消えないのが、本当に嫌です。 他の作品でもそうなのですが、スッキリしない読後の感想です。
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万灯のバングラデシュの村の人たちの考え方が納得させられる。何を豊かと思うか、どこを目指すかが人によって異なっている。
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米澤穂信さんの作品に学生時代はまっていたこともあり、久しぶりの読書にこの作品を選びました。 短編集なので、一冊で多くの擬似体験ができ、また米澤穂信さんの読みやすい書き綴りが良かったと感じました。タイトルの「満願」より他の短編作品「関守」が背筋を凍らせるラストに良さを感じました。
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米澤穂信の小説を読むのは初めてだったが、どうやらその筋ではかなり力を認められ、ファンも多い作家さんのようだ。 確かにそれも理解できる力量を感じた。 ここでいう力量とは構成力のことである。 自分の嫌いな伊坂幸太郎のような小手先の構成力ではなく、もっと骨太のものを感じる。 ただ、構...
米澤穂信の小説を読むのは初めてだったが、どうやらその筋ではかなり力を認められ、ファンも多い作家さんのようだ。 確かにそれも理解できる力量を感じた。 ここでいう力量とは構成力のことである。 自分の嫌いな伊坂幸太郎のような小手先の構成力ではなく、もっと骨太のものを感じる。 ただ、構成力が素晴らしい分、やや採点が厳しくなるというか、人物造型やサスペンスの描き方にもう一歩の物足りなさを覚える作品もあった。 以下、作品ごとの短評。 『夜警』 実は一番好み。 ベテラン警官と新人警官のキャラクタライゼーションに真実味があり、それが小説内での言動やもたらされる帰結と溶け合っている。 単に自分が職業小説好きだからかもしれんが。 『死人宿』 自殺者が多く出ることで有名な旅館を舞台に…とだけ聞けば陳腐だが、仲居になった元カノと主人公の価値観のすれ違いぶりの描き方がリアルで、悪くない。 ミステリとしてはやや浅い。 『柘榴』 好きな人は好きだろうが、自分にはイマイチ。 オチの方向性は早い段階で分かってしまった。 父親の人物像にもっと迫ってほしかった。 謎めかして書くには艶かしさが足りない。 女性読者へのウケはどうなんだろうね? 『万灯』 これも職業小説的。 というか映画的。 バングラデシュの資源開発に執念を燃やす商社マンが主役。 いきなり舞台が世界に広がり、アクション性も盛り込まれる。 気に入った。 『関守』 都市伝説を取材するライターが死亡事故の続出する峠のドライブインを訪れる。 一番一般ウケしそうだが、個人的にはイマイチ。 これも早い段階でオチが分かったし、オチに向かって逆算して書いている感がありあり。 形式として新しくない。 『満願』 かつて世話になった下宿先の美しい奥方が起こした殺人の弁護を引き受けた弁護士の回想。 ちょっと青春小説っぽい趣も。 どことなく聞いたことのあるような設定だが、オチには意外性あり。 が、意外性を補強するだけのリアリティには描き込みがやや足りないかな。 総じて読み応えはありました。
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以前読み終えた時に比べてちょっと物足りなかったような気分。短編集としては、優れているとは思うが、正月休みの時間潰しには良いかなという類。深い感銘やドキドキ感がもっとあっていい。
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米澤さんといえば、まだ私が学生の頃に爽やかな学生もので出てきた印象。ついでにいえばおいしそうな題名ものが最初だった。(あくまで私の出会いなので異論は受け付けます)それから幾星霜。あれよあれよと言う間に映像化されたり作品の幅も広がり作品の数も多く追えなくなってしまっていたので本当に...
米澤さんといえば、まだ私が学生の頃に爽やかな学生もので出てきた印象。ついでにいえばおいしそうな題名ものが最初だった。(あくまで私の出会いなので異論は受け付けます)それから幾星霜。あれよあれよと言う間に映像化されたり作品の幅も広がり作品の数も多く追えなくなってしまっていたので本当にお久しぶりの再会。 例えが適当かはわからないけれど、新鮮でキュートなデビューを飾った歌手が、いつのまにか、一曲の歌の中に奥深いドラマを魅せてくれる歌い手になっていたという感じ。短編ひとつひとつにその世界が背景が人間が浮かび上がってくる印象で読み終えた。 「夜警」と表題作の「満願」が特に印象的。
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歯車がちょっと狂ったところから、暴走するような話の短編。 ちょっと夜中に一人で読んでると、背筋がゾクゾクするような話が多くて、結構、怖かった。 とは言え、最後にいろんな伏線が回収されて、腑に落ちる感じが気持ち良くて、面白かった。
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読了⭐︎3 「満願」米澤穂信著 短編集です。 現代ミステリー小説ですが、今度は長編読みたいですな #ブクログ
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夜警・・・・後味良くない。 死人宿・・・おもしろくなかった。 柘榴・・・・胸糞。 万灯・・・・前に読んだことがあった。 関守・・・・フーダニット。ぞくっとした。おもしろかった。 満願・・・・ホワイダニット。おもしろかった。 ひとつひとつ読ませる文章で、あっという間に読み終わった...
夜警・・・・後味良くない。 死人宿・・・おもしろくなかった。 柘榴・・・・胸糞。 万灯・・・・前に読んだことがあった。 関守・・・・フーダニット。ぞくっとした。おもしろかった。 満願・・・・ホワイダニット。おもしろかった。 ひとつひとつ読ませる文章で、あっという間に読み終わった。 この人すごいなー。 柘榴だけは胸糞だった。なんじゃそりゃ!?と思った。
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